2017年7月15日土曜日

初心者も中上級者も?後悔しないウェーダーの選び方

ウェーディングの釣りでなくてはならないのがウェーダー。


これまでワタクシは長い釣り人生の中で、様々なタイプの合計7本のウェーダーを使ってきました。


その経験から、後悔しないウェーダーの選び方と称して、ウェーダーの基礎知識、そしてウェーダーを選ぶための目安となる、まとめの記事を書いてみようと思います。



ワタクシの好きな、海のルアーフィッシングにおけるウェーディング、特に、サーフ、干潟でのシーバスフィッシングを想定して記しますので、主観も入るかもしれませんが、淡水の釣りでも基本的な抑えどころは同じだと思います。


なお、ワタクシの現行装備については、コチラの記事にも書いていますので、適宜ご参考になさってください。





ウェーダーの種類(長さ)


一般的にウェーダーの丈(長さ)は、ヒップ、ウエストハイ、チェストハイの3種類に大別されます。


ご自身のよく行かれる釣り場の水深や使い勝手に合わせて選択するのがよいでしょう。


ただし、海でのウェーディングに限って言えば、強風や船舶通過などで予想外に高い波が来ることもあるので、シャローでのウェーディングとは言え、余裕のあるチェストハイの丈が一番おススメで無難といえます。


ヒップウェーダー


太ももまでの長さのウェーダー。主に渓流等水深のない場所や、ひざ下までの浅場で使用することが多いです。


波のある場所などでは(予想外の高さの波が来た時に)すぐに浸水するので、海で使うなら波打ち際をぬれずに歩く目的くらいで考えた方がよいかも。


私はオカッパリ前提でサーフをうろうろするときや、河川浅場の渡河によく使っています。




ウエストハイウェーダー


文字通り腰までの丈のウェーダー。渓流や波のない湖、内湾等での使用に適しています。


丈が短い分、着用感も楽で、脱ぎ履きが楽というメリットも大きいです(小用を足す時にも便利)。特に暑い夏場は重宝します。


ワタクシはあまり波の来ない内湾系サーフで、太ももくらいまでの水深でのウェーディングでよく使っています。


チェストハイウェーダー


一般的に多いのが胸まで覆われたこの丈のウェーダー。


腰まで水に浸かれることから、不意の波や急な水深変化にも対応できるので、海でのウェーディング全般に最も使いやすい本命の丈だと思います。


ただ、他の丈に比べると覆われている面積が大きいため、結構夏場はアツいし、肩が凝るというデメリットもあります。


選ぶ際は、できるだけタイト目なフィットを選ぶ方が、結果的に動きやすくて快適だと思います。




ウェーダーの種類(タイプ)


ウェーダーには長靴と一体化したブーツフィットタイプと、クロロプレン靴下と一体化したストッキングタイプがあります。


気軽さと初期コスト面ではブーツタイプが断然有利ですが、実際に長年使ってみるとさまざまなシーンでストッキングタイプの方が有利な場面が多いため、おススメなのはストッキングタイプです。


ブーツタイプ


最も多いタイプが、ウェーダーとブーツが一体化したブーツフィットタイプです。


脱ぎ履き、使用後の洗浄が容易というメリットがあり、気軽に使えるのがうれしいところですが、いわばゴム長靴が長くなったようなものなので、足首周りのホールド感は無いに等しいため、長時間移動、歩行では疲労感も大きく向いていないです。


また、このタイプでは、経年劣化で寿命が来たら、ブーツ部分とウェーダー部分の接合部から水漏れを起こすケースが比較的多いようですが、ウェーダーを完全に裏返すことができないため、水漏れ個所の確認や補修が意外とやりにくいです。



ストッキングタイプ


足部分がクロロプレンソックスになっているタイプで、ウェーディングシューズとの組み合わせを前提としたウェーダーです。


脱ぎ履きが結構面倒くさいことと、別途シューズを買わねばならないため初期の出費がかさむというデメリットがありますが、足首がしっかりホールドされるシューズとの組み合わせとなるため、歩行が非常に楽で、長時間や起伏の激しい地形での移動を伴う釣行などでは非常に快適です。


また、意外と話題になりませんが、「ウェーダー自体を完全に裏返す」ことが容易にできるため、水漏れの発見や修理が簡単にでき、結果的にウェーダー自体の寿命を延ばすことができるところも大きなメリットの一つです。



ソールの種類


ソールの種類は大別してフェルト系とラジアル系に分かれます。


これも、釣り場の底質に合わせてチョイスすればよいと思いますが、商品の選択肢でいえば、一般的にはフェルト系のウェーダーが多いです。


ワタクシの普段行くような内湾系サーフや干潟では、岩苔を踏むような機会もめったにないので、ラジアルソールで充分役目を果たせており、コレがおススメです。


逆に、ゴロタ浜や岩礁帯でのウェーディングなら、フェルト系・フェルトスパイクのソールがよいと思います。


フェルトソール


コケなどのついた岩などでも滑りにくい為、淡水・海水を問わずウェーダーで最も多いのがこのフェルト素材のソールです。


ただし、洗浄や乾燥は正直面倒クサいです。


なお、高額品では、ソール交換を有償で行ってくれるメーカーも多いですし、自分でソールリペアすることも可能です。



ピンフェルトソール


フェルト素材に加え、ステンレス素材等のピンがソールに埋め込まれています。


このため、フェルト単独のソールに比べて、コケのついた岩場などでもよりグリップして滑りにくくなっており、対応できるフィールドタイプが多く、汎用性が高いといえるでしょう。



ラジアルソール


通常の靴と同じように、ラバー素材に滑り止めのパターンが刻み込まれたソールです。


ウェーダーの中では何故か少数派ですが、サーフや干潟など、あまり岩の関係ない釣り場では正直一番使いやすいソールだといえます。


近年は、「イドログリップ」のように、ラバーソールだけれどもウェットな岩等である程度グリップ力を発揮するようなソールパターンも登場しており、個人的にはもっと普及してほしいと考えているソールです。



ウェーダーの素材による違い


ウェーダー選びにおいて非常に重要なのが、素材。


非透湿のナイロン系は、安価で購入できる反面、実際に釣りに使うとあまりの蒸れに辟易させられることは間違いありません。


それほど暑くない春秋のシーズンでも、ひざ下、くるぶし部分は体から出る湿気で結構濡れます。(この濡れを、漏水と勘違いしてウェーダーを修理しようとする人も多いくらいです。正直ワタクシも、過去に買って失敗だった!と思ったことがあります。)


この不快な濡れ、蒸れから解放されるためには、やはり防水透湿性のある素材を選択するべきです。


中でも、長寿命で高耐久なゴアテックス素材はやはり優秀。


ワタクシはウェーダーを長持ちさせるために、似たようなタイプのウェーダーを複数ローテーションして使用していますが、防水透湿素材(非ゴアテックス)のウェーダーが素材の寿命により3着買い換えた間も、ゴアテックスウェーダーは一着でずっと問題なく使えています。

何より、ゴアのウェーダーは6~7年選手であるにも関わらず、シームの関係しない面からの水漏れが一切起きていないところが素晴らしい。(ワタクシの使っているウェーダーで非ゴア素材のものは、いずれもメンブレン剥離などで2~3年で水漏れが出始めました。)


つまりそれだけ、ゴアは耐久性と品質面で優れているといえそうです。


長期間快適にウェーディングを楽しみたいなら、お財布が許す限り、やはりおススメなのはゴアテックス素材のウェーダーです。



非透湿素材


主にナイロン系の素材です。素材自体の耐久性は一般的に高く、安価でも長寿命です。

しかし、内側の湿気を外に逃がせないため、夏場等ではウェーダー内に湿気が溜まり、結構びしょびしょになってしまい、耐えがたいです。

このタイプの素材は、ヒップウェーダーのように短い丈のモノ(太もも部分で換気されるため、さほど蒸れが致命的でない)か、冬場限定で使うモノに限った方がよいと思います。


防水透湿素材(ゴアテックス以外)


「ゴアテックス」を名乗らない、各メーカーが出している防水透湿素材はすべて(eVent素材をのぞき)、ポリウレタン系防水透湿膜を使用した素材になります。

防水性能、透湿性能とも数値上ではゴアテックスより劣りますが、ウェーダーとしては必要十分な性能を備えており、初期性能は全くそん色ないといえます。


しかし問題なのは長期間使用した場合の素材特性。


ポリウレタン系の素材は、熱や紫外線に弱く、加水分解で崩壊するという特性があるため、長年の使用によってピンホール等がなくとも、次第に水漏れが多くなってきます。


これまでの経験でいえば、週一回ペースで使っているウェーダーだと、安価なものでは1年未満、それ以外でもおよそ2年から3年で、水漏れ多発により製品寿命が訪れる感覚です。


使用後は長時間蒸れる状況に置かない、きれいに洗浄して内外ともによく陰干し乾燥させる、たまに撥水剤で撥水性を回復させてあげる等、いろいろお手入れで気を遣ってあげることが、できるだけ長持ちさせる秘訣です。



防水透湿素材(ゴアテックス系)


防水透湿素材ゴアテックスを使ったウェーダーです。ゴアテックスプロダクト認証をとるには決まった防水性テストをクリアする必要があるため、4~5万円もする高額商品が多いですが、その分品質に対する安心感は大きいです。


何よりこの素材を選択する最大のメリットは、素材の特製上、防水透湿性能が長期間劣化しないこと。つまり、製品寿命が比較的長いことです。
(ワタクシの場合、ゴアテックスウェーダーは1着で5年以上もっている?)


高い値段に見合った性能があると考えて差し支えないと思います。


クロロプレン素材


これは、透湿性は無いですが、クロロプレンゴムでできているため、保温力が抜群に高く、厳寒期に冷たい水に入るような場合、寒冷地でのウェーディングに向いた素材です。


水が冷たい場合、想像以上に下半身は冷えますので、このような素材が必要になってきますが、最近はウェーダーの下に着るウェアのレイヤリング等で工夫できることもあり、おそらく、本州中南部以西ではあまり必須となるシーンは少ないのではないでしょうか?


ワタクシ自身は厳寒期のウェーディングも含めて、必要に感じたことがないため使ったことがありません。(寒い時期に長時間ウェーディングしたことがナイからかも。)


その他ウェーダー選びのポイント?


その他、ウェーダーには様々なディティールがありますが、選択する際のポイントになるのは、素材のレイヤリング等による補強等でしょうか。


もし普段行く釣り場までの道中、藪こぎ等をするのであれば、ひざ下に補強がしてあるタイプが必須ですし、砂浜で休憩などで座り込むシーンが多ければ、臀部の補強は必須です。


多くは、このような摩耗の激しくなりがちな部分にレイヤー数の多い生地を使っていたり、生地を二重化する等の形で補強がなされています。


細かいことのようですが、ウェーダーはたとえ小さくても穴が開いたらおしまい、中は結構びしょびしょになります(補修はできますが)ので、これら補強の有無は、絶対に重要視すべきポイントだと思います。


また、ソックスタイプではウェーディングシューズへの砂や石ころの侵入を防ぐためのグラベルガードの有無も、わずかな違いに思えますが、快適性を大きく左右します。



万が一漏水してきたら?


ブーツやソックスとウェーダーの接合部のように、漏水の原因箇所になる部分については、意外と多くのメーカーが有償で補修をしてくれますので、それをおススメしますが、漏水箇所が特定できて、かつお金を掛けたくない場合は、自分で修理することもできます。


面で圧着してふさぐ場合は、やはり安心感あるリペアシートが使い勝手が良いです。
グルー(接着剤)がセットになったキットもあります。
シームテープ部分の補修にはコレ。ただし、経年劣化はあります。
ピンホール等ピンポイント補修には定番のアクアシール。
意外と使えるのがコレ。ワタクシも補修につかっています。


で、結局どんなのがおススメなの?



ワタクシの経験上の話ではありますが、おススメなのは「安価なお手軽ウェーダー+本格ストッキングウェーダー」の2着持ち


お手軽ウェーダーの方は、気軽にはけて、内湾サーフや小中規模河川など、安全な場所でライトに立ちこむ、長靴替わりのヒップウェーダーです。


コレなら2000円台からも買えるので、ちょっとお試ししたい時や、状況に合わせて使い分けるサブウェーダーとしても活躍してくれます。

初心者の方で、まずウェーディングにトライしてみたいという方は、こういう軽いタイプを使ってみて、ひざ下レベルでも水に浸かって釣りをする感覚に慣れてから、自分のスタイルに合った本格タイプをじっくり選んでみるのがよいと思います。



対して、本格ウェーダーの方は、やはりおススメなのはフィールドの種類によらず汎用性を発揮してくれ、高い走破性もあるストッキングタイプのチェストハイウェーダー。


出来ればゴアテックスが理想ですが、ちょっと割高で通販取り扱いも少ないため、比較的流通している非ゴアの透湿素材モノあたりが手ごろではないでしょうか。


シマノのドライシールドは比較的好評。ワタクシも現在注文中ですので、別途インプレ書いてみたいと思います。

コチラも定番のリバレイ。立体裁断で動きやすいタイプです。

生地に厚みがあり頑丈そうなイメージ、リーズナブル価格のリトルプレゼンツ。ソックスサイズは他社に比べ若干大きいので、サイズとシューズ選びは要注意。


ウェーディングシューズに関しては、釣り場で岩などに乗る機会が少ないならば、選択肢は少ないですが、あわせるのは圧倒的にラジアルソールが快適です。


サイジングはソックスウェーダーの厚みも加味して、普段履いているシューズよりも2センチ程度大き目を選ぶのがよいでしょう。


ワタクシの場合、足サイズ25.5㎝で、普段の靴サイズは26.0㎝を履いていますが、ウェーディングシューズは28.0㎝を履いています。


イドログリップのラバーソールで軽量、リーズナブルなモノなら、これ一択か?

ワタクシが愛用しているのはシマノの廃番品ですが、「ジオロック」機構搭載のブーツなら、ソール部分だけを交換できるため、磯釣り用にカットラバーピンフェルトソール、ウェーディング用にラジアルソールを付け替えて使用しています。



さて、長々とウェーダーについて書いてしまいましたが、いかがでしたでしょうか。


ウェーディングは水と、魚と近い距離で、まさに自然と一体化して楽しめる釣り。


もしまだトライしたことが無ければ、是非一度、挑戦してみてください。


ウェーダー一つあるだけで、きっとあなたにとって見える世界、届く世界が変わって来ると思います。


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