ごくシャローないつもの浜でしか釣りをしないワタクシ、VJはレンジが入りすぎるため、ちょっと利用頻度は低めですが、たまに使って釣果を上げています。
ところでこのVJ、個人的にはチョット不満に思う点も。
それは投げた後エビることが多いこと。そしてリアフックがワームのボディに刺さることが多いこと。
VJはとてもよく飛ぶルアーですが、着水直後に大遠投した先でエビが発覚した瞬間のあの虚しさはたまったもんではありません。
手元に戻って来たVJを見て、リアフックがワームに刺さっているのをいちいち外すのもテンションが下がります。
そこで今回は、この2つの問題をどうにか解決しようというカスタマイズネタです。
ご存知の通り、VJのリアはワイヤーから成るガイドの先にスプリットリングをつけてフックが装着されていますが、このワイヤーガイド、強度を持たせてバランスを取るためか、また金属加工上の制約からか、2本のワイヤーを水平に並べるしかなく、先端のアイ部分は必然的に横アイになってしまいます。
一方で、昨今販売されている最新トリプルフックはそのほとんどが水平バランスを取れるようセンターバランスタイプ。
横アイに対してスプリットリングを介してセンターバランスのフックを装着してしまっては、どうしてもフックの向きが左右アンバランスになってしまいます。
このため、VJのデフォルトフックはあえてセンターバランスでない、がまかつのトレブル13が装着されているのです。
メーカーとしてセッティングを煮詰めてこのフック、このサイズを採用されているのは間違いないですが、個人的には正直好みでありません。
もう少しワイドゲイブで、しかしバランスを崩さずに、トラブルレスにできないものか?
もともと#10と小さいサイズのトレブルフックのうち、下向き以外の2本の軸は正直実釣ではさほど役にたってはいないでしょう。
ということで、行き着いた結論がシングルフック化です。
フロントフックについては、通常のルアー用シングルフックが各社から多数銘柄販売されているので、それらを選べば良いのですが、ここで困るのがリアフック。
横アイに対してスプリットリングを介してゲイブが垂直になるようセットするためには、フック自体のアイも「横アイ」になる必要があります。
ジギング用フックで横アイのものは多数販売されていますが、サイズも軸太さも完全にオーバースペック。(色々買って試しました。)
フライフィッシング用にも横アイフックは多数ありますが、チモトの向きがよろしくなかったり淡水前提でサビに弱かったり、シャンクが長すぎたりと何かと使い物になりません。
そんな中ふと思い出したのが、昔磯釣りしてた頃に使ったことがある管付き針。
アイのサイズは非常に小さいですが、一応横アイなので、バッチリVJにセットできます。
早速装着して、いつもの浜で投げてみました。
あいにく魚は釣れてないので、フッキング率とかはわかりませんが、エビの発生頻度は確実に改善されている感じ。
装着後のイメージ。もう少しサイズを下げても良いかも知れません。 |
フックサイズ次第だと思いますが、リアフックがワームのボディに刺さる「背負い」もなくなって、かなりストレス軽減です。
【VJのフロントフックにオススメ(縦アイのフック)】
もともとネイティブトラウト用ルアーフックだったS-75M。某チニング用ズル引きルアーにも採用されていますね。シャンクが短めでアイが大きめ、適度にしなり、いいフックだと思いますが、弱点は防錆性能。 VJに付けるなら#4か#6あたりでしょうか。
がまかつのシングル53は防錆性能も高くフックポイントもシャープ、かすかにネムリ形状でほどほどにパワーもあって理想的なシングルフックだと思います。昔は結構これで魚釣ってましたが、バラしも少ないです。
【リアフックにオススメ(横アイのフック)】
上の写真で装着しているのはこの管付き伊勢尼10号です。VJ-16ならもうワンサイズ下げて9号でも良いかも知れませんが、9号だとアイが小さすぎてスプリットリングに入れるのが苦しいのでオススメできません。伊勢尼はあらゆる釣りの基本形となる形状のフックで、比較的軸は太めでパワーがあると思います。
VJ-16に装着するなら、この管付きチヌももう一つの候補となるでしょう。サイズは4号から5号あたりがマッチすると思います。伊勢尼より若干細軸でロングシャンク、ゲイブにはヒネリが入っているため、掛かりが良いとされています。ただ、伊勢尼より軸が細い分、アイ(管)のサイズも小さめなので、装着時に使用するスプリットリングは選んでしまうと思います。
ライトルアー用で横アイのいいフックがないものかと調べていたら、ありました。横アイフックの決定版がコレですね。上記の伊勢尼やチヌ針と違ってアイはしっかり大きめなので、太めのスプリットリングでも使えます。ただ一つ、なかなか売ってないというのが難点です。
いずれもトレブルフックに対してかなり値段は格安。
手軽にトライできるチューニングなので、ご興味ある方はぜひお試しください。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
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