ワタクシは糸よれが大嫌いなので、必ずスナップにはスイベル(サルカン/ヨリモドシ)を装着する派です。
小型スイベルもいろいろありますが、ルアーフィッシングに使えるものは意外と数が限られています。 |
こんな感じで必ずスイベルを挟みます。 |
これをつけると食いが落ちるとかルアーの動きが悪くなるとかいう説がありますが、ワタクシにとっては食いや泳ぎよりも糸よれが多少なりとも減るコトの方が重要。
てな訳で、もうかれこれ10年以上このスタイルは変えていませんが、それでも魚はそれなりに釣れているので、特にスイベルをつけるコトの弊害は無いのではないかと考えています。
とはいえ、やはり重量面、水抵抗の影響やトラブルレス性を鑑みて、つけるスイベルのサイズは小さいに越したことはないでしょう。
というわけで、今回はこれまでワタクシが買ったり使ったりしてきた小型スイベルについてのインプレとご紹介です。
<シーバス向けサイズ>
シーバス相手の釣りだとPEラインも1号前後、最大引っ張り強度9kg程度のものを使うので、スイベルの強度的に少し余裕のあるものが嬉しいですね。
PE1号前後の引っ張り強度に負けない強度を持ちつつ、世間的に流通量が多いサイズの小型サルカンといえば、概ね#10あたりになるでしょうか。
NTスイベル/NTパワースイベル #10
兵庫県のメーカー、NTスイベルが手がけるその名もNTパワースイベル。
パッケージの「ローリングの約2倍の強度!」という文言が目をひきますが、これまでワタクシが最も多用してきたスイベルで、磯のフカセ釣りなんかでも使ってました。
#10サイズに限って言えば個人的に信頼度No1。 |
10年以上使い続けてきて、実釣で破損したのはたった一度だけ。
0.07g、ガン玉8号相当で21kgという強度は他メーカーの同サイズスイベルに比べて頭一つ抜け出た強度です。
また、他製品に比べてアイ(管)の部分が太くて頑丈なため、ノット締め込み時などの横方向の力に対しても比較的折れ曲がりにくいところがこの商品の売りです。
シーバスゲームでは#10サイズが良いと思います。
強度面で安心感が高く、コストパフォーマンスも抜群のスイベルだと思います。
唯一残念なところは、ライトゲームでも使いたいのに#10より小さいサイズがラインナップされていないところでしょうか。
ささめ針/パワーステンスイベル #10
シーバス釣りではNTパワースイベルの次によく使うスイベルです。
自重0.07g、ガン玉8号クラスで、NTパワースイベルには及びませんが強度も19kgとなかなか。
こちらもかなり使ってきましたがこれまでノートラブルです。
関西だけかもしれませんが流通量も多いようで、比較的釣具屋さんで入手しやすいところもいいですね。
個人的にはNTパワースイベルが無い時の代打的な位置付けです。
ちなみにこのメーカーも兵庫県ですね。
ダイワ/DスイベルSS ローリングスイベル #10
SaqSas技術を利用して抜群の回転性能を持つと言われるスイベルがコレ。
- フッ素コーティングにより通常メッキスイベルより約6倍回転力がアップ
- 回転によるスイベルの摩耗の耐久性も約3.5倍にアップ
ワタクシは釣具店では#10(強度14kg)サイズまでしかみたことありませんでしたが、どうやら#12(強度12kg)もラインナップとしてはあるようですね。
実際に使ってみると、確かに回転性能は良いような気がしますが、ノットを組んだ時に強く引っ張ると、アイが曲がってしまって使い物にならなくなってしまうことがままあり、横方向からの曲げの力に非常に弱いところが気になっています。
長期使用における耐久性の面でも他の銘柄に比べると正直イマイチ。
よって個人的にはリピートはないかなぁと思っています。
#12は魅力的なサイズなんですけどね〜。
イシナダ釣工業/HIステンサルカンS-20 #10
これはつい先日釣具店で見かけて試しに買ってみたところ。
よって、実釣で使ったコトはありませんが、どうやらこのメーカーも、兵庫県にあるサルカンやスナップ、パーツなどを手掛けるメーカーさんのようです。
メーカーHPによると、環部にステンレスを採用し最も回転力と強度に優れたサルカンらしいです。(パッケージにも回転力2倍、強度3倍と書かれています。)
#10サイズで自重0.07g、強度19kgはなかなかのもの。
土肥富/コマ印 ローリングスイベル #10
コレもまたまたフックで有名な兵庫県のメーカー。
播州のフックメーカーがサルカンなんかも作ってるってパターンが非常に多いみたいですね〜。
#10サイズで自重0.07g、強度19kgはささめ針、イシナダのスイベルと何故か横並びのスペックですね。
コレも、大昔からよく使ってきた製品で、釣具店では比較的よく見かけますが、なぜかネット通販にはほとんど出てないみたいですね。
<ライトゲーム・フィネスシーバス向けサイズ>
アジメバルなどのライトゲームや、厳寒期・バチ抜け期などのフィネスなシーバスには、上記の#10サイズはちょっと過剰気味。
結ぶラインも細いですし、極小プラグなんかを使ってもそのバランスを崩さないよう、より小型軽量なスイベルが望ましいと思います。
しかし、ソルトのルアー釣りに使えそうな#10サイズ以下のローリングスイベルは選択肢が非常に少ない。
というわけで、以下では、PE0.6号以下、リーダー3号以下で扱いやすい#10以下の極小スイベルをご紹介しましょう。
ヤリエ/ローリングスイベル#18
#18サイズで12lb(約5.4kg)、#16サイズで30lb(約13.6kg)の強度を誇るローリングスイベル。
サイズの割に抜群に強度がありそうってことで載せましたが、実はまだコレ、実物を見かけたことが一度なく、もちろん使ったこともありません。
カタログで見る限り、他メーカーのスイベルに比べて、同サイズ表記なら実寸が大きいような気もしますがどうなんでしょう。
表記通りのサイズ感でコレだけ強度を出せていたら、かなり魅力的ですね〜。
機会があれば是非買って試してみたいところです。
ささめ針/ダイヤアイローリング#14、#12
#14が0.03g、#12が0.04gですが、強度はそれぞれ4kg、6kgとほどほどな感じ。
PE0.4号クラスと組み合わせるのにイイ強度感ですかね。
しかし、さすがに極小サイズ故に、横方向の力には若干弱い印象です。
結束部はダイヤアイ形状のため、ナイロン2号程度までの細糸では非常に結びやすく、結んだままでも小口径ガイドを難なく通すことができて使い勝手はいいのですが、反面、3号以上の太糸だと結び方によっては結び目が安定しないことも多いです。
2号を超える太めラインではパロマーやダブルクリンチなど、管にかかるラインが横並び2重になるようなノット方法は実質使えないと思った方がいいですかね〜。
まあ、強度面を鑑みても、PE0.4号、リーダー10lbまでで使うのが無難だと思います。
比較的入手が容易なのと、値段がお手頃なところはいいですね。
アルカジックジャパン/ユニットスイベル
これも実釣で使ったことはなく、たまたま釣具店で見かけて購入したスイベルです。
#14が0.03g、#12が0.05gとのことですが、残念ながら強度については明記されていないようです。
もともとライトゲームのリグでの使用を想定した製品なので、強度面は過剰に期待はできないかもしれませんね〜。
まあこの辺りは使ってみて別途インプレを追記したいと思います。
Fishing Fighters/鉄腕スーパーSUSスイベル #28、#24
最軽量、最高強度オールステンレススイベル オールステンレスで超軽量高強度を実現。素材から開発した高強度ステンレス鋼採用により、その強さはまさに別次元といえます。ワンサイズダウンしたタックル構成を可能にし、ルアーの動きを損なわずに安定させることが可能です。(Fishing Fighters HPより引用)
これは釣具店でもECサイトでも在庫を見かける機会が少なく、なかなかに入手困難なお品だと思いますが、これまで使ってきたスイベルの中でも間違いなくトップレベルのアイテム。
#28は0.031gで超極小な見た目ながらなんと強度は20lbと桁違い。
実際何度もシーバス釣りに使いましたが、70cm級でも全く余裕で上げられますし、何より超小型軽量なのでメバルプラグなど極小ルアーの泳ぎに対しても悪影響が少ないところがいい。
さらに、この#28サイズはほとんどのライトゲームロッドの極小ガイドでも通過することができるため、タックルのセット時や撤収時もラインを結んだり切ったりする必要がなくてかなり楽々。
使っている限り思いつく欠点がない、まさに無敵のスイベルかと思いきや、実は大きな問題が。
それは価格。
こんなに極小なのに、13個入りで税抜き400円。
ほとんど値引き販売されることもないので、実質一粒30円強なんですよね〜。
金額なんて気にしないって方には超絶オススメなスイベルです。
ライトゲームに適した#28、#24に加え、シーバスに適した#10、さらにそれ以上のサイズラインアップもありますが、大抵の釣具屋さんには在庫切れか置いてないことが多いので、Amazonで合わせ買い(送料無料)で買うのが賢いと思います。(他通販だと定価の倍くらいの値段で売っていることもあり、オススメできません。)
とまあ、いろいろなスイベルをご紹介してみましたが、ぶっちゃけどれがイイのよ?と言われたら、絶対間違いないNo1スイベルがFishing Fighters/鉄腕スーパーSUSスイベル。
特に、極小の#28、#24がラインナップにあるので、ライトゲームもシーバスもこなせる完璧なスイベルが欲しいという方にとっては実質コレ一択といった感じでしょうね。
ただ、あまりに小さなサイズでは4号、5号クラスのリーダーが結びにくくなるので、シーバス専用って方には#10サイズあたりがイイと思います。
次点はNTスイベル/NTパワースイベル。
サイズ的に#10からの展開になるので、ライトゲームは無理ですが、シーバス用に限っていえば、各社横並びなスペックの中、このスイベルだけ頭一つ飛び抜けて強度面が高いところがポイントですね。
耐久性やコスパの面でも非常に優秀で、シーバス用としては最高のスイベルだと思います。
使えるスナップの種類は限られてしまいますが、糸よれも解消するし、いちいちリーダーをカットしなくてもスナップだけ外してそのままリールに巻き込めちゃうと言ったメリットも多いスイベル。
普段ワタクシはリーダーとスイベルをあらかじめ結んで置いて、現場に着いたらそのままガイドを通してスナップを装着するようにしています。現場でいちいち結ばなくて良いので準備や仕舞が楽チンです。 |
普段お使いでない方も、コレを機に使われてみてはいかがでしょう?
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
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