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タックルについて シマノ ボーダレス ショートスペック 180L-T のインプレ

2019年1月8日火曜日

インプレ コンパクトロッド シマノ タックル ボーダレス モバイルロッド レビュー ロッド 評価

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昨年2018年の暮れになって、数年ぶりにライトゲームをやりたくなってキマシタ。


実は10年近く前にも一度ライトゲームをやろうと思って、シマノのAR-C 806ULというロッドを買っていたのですが、その後ずっと一年中シーバス釣りに忙しく、ライトゲーム用のラインやルアーまで揃えるに至っていませんでした。


しかし先日、初のライトゲームにチャレンジしてみたところ、コレが意外と面白い。


対象魚は小さいですが、細いラインに小さなルアー、繊細なタックルで、非常にスリリングなやりとりができますし、魚を釣るまでのプロセスもなかなかゲーム性が高い。


というわけで早速ライトゲームの魅力に取り憑かれてしまったワタクシ、先日この記事で書いた通り、ロッドをポチってしまいました。


そのうちの一本がコレ、シマノのボーダレスショートスペック 180L-Tです。

ボーダレスショートスペック180L-Tに'14BB-Xハイパーフォースコンパクトを装着したところ。




こんな感じの質感の良い筒型ハードケースが付属します。



このロッド、買う前に色々調べてみましたが、あまりWeb上にもインプレ記事などが少ない。


ということで、今回はこのロッドについてのインプレを書こうと思います。





どんなロッド?


シマノから発売されているテレスコ(振出し)タイプのライトルアーロッドです。


全長1.8m、継数3本、仕舞寸法68.1cmのコンパクトなロッドですが、自重はわずか65gと非常に軽量です。


穂先は通常のルアーロッド同様のチューブラータイプで、先径1.2mm、元径11.1mmとテレスコの割には結構細身。


餌釣りで使う場合のオモリ負荷は1〜3号、適合ハリスは0.8〜2号で、適合ルアーウエイトは0.8〜21gというスペックです。


一本のロッドでコレだけ適合ルアーウエイトが広いとは俄かに信じ難いですが、どんなロッドなのか、製品説明を引用してみましょう。

ショートレングスにシマノのこだわりを凝縮。

携帯性だけに目が行きがちなパックロッドカテゴリーにボーダレスが先進のフィーチャーを搭載して参戦。180L-Tはメバル、アジなどをターゲットにしたライトモデル。目を見張る細身ブランクスはスパイラルX&ハイパワーXで強化しチューブラーティップを採用。リールシートはソアレXTUNEで好評の、高感度でコンパクトなブリッジライクシートを搭載。旅先などで良いポイントに出会えれば、即座にエントリー。本格派ロッドで気軽にライトゲームを楽しむことができます。

パックロッドの概念を変えるソルトゲームモデル。

ショートスペック共通の特徴にブランクスの広い可動域が上げられます。大物が掛かればエンドグリップの手前まで曲がりエキサイティングなファイトが可能。さらに振り抜け感と飛びにこだわったチタンIMガイド+移動式チタンKLガイドを採用しました。260M-Tはシーバス、黒鯛などミドル級がターゲット。ミノー、ポッパーを気持ちよくキャストし、ロッドを存分に曲げてのやり取りを満喫できます。またライトキスなど、防波堤からのエサ釣りも快適にこなします。

シマノHPより引用)



ファーストインプレッション



まず手にしてみた第一印象は「軽い」と「ハリがある」の2点。


細身でコンパクトなブリッジライクシートは、ソアレシリーズに採用されているものと同じものらしいですが、マットなラバーコーティングで滑りにくく、握り込みやすくてフィット感は上々。


シマノでは、ロッドティップを上げて操作することが多いアジングロッドなどではダウンロック(リール固定フードが上側)、逆にティップを下げて操作することが多いシーバスやメバリングでは、リールフットの荷重によりフードが緩まないようアップロック(フードが下側)のリールシートとなることが多いですが、このロッドはアップロックです。


65gという重量は、普段シーバスばかりやっているワタクシには異次元の軽さ。


しかし、軽いからといって振ってみた感じ頼りなさは全く感じず、むしろそのハリの強さ、しなりからの復元の速さに驚きました。


試しにラインを通して感度のほどをみてみますが、ラインを軽く弾いただけでもビンビンと手元に振動が伝わってきます。


手持ちのライトロッドであるAR-C ULやトラウトロッドのカーディフ(ノーマル)などと比べると、別物というくらいシャキッとした感じですね。


ヤマガのブルカレⅡシリーズやシマノのソアレSSシリーズなどに比べると、だいぶハリがある方だと思います。


曲げてみたところ見た目に反して結構パワーもあるようで、メーカーの商品説明文ではメバルやアジがターゲットと書いてありますが、パワー的にはフッコクラスやチヌキビレも十分お相手できるのではないかと思いました。


試しに、600mlのペットボトルをぶら下げてみましたが、余裕でリフトできますね。

600mlペットボトルをリフトしているところ。結構パワー感がありますね〜。

まあ、表記上のパワーは「UL」ではなく「L」なので、こんなもんなのかも知れませんが、コレなら確かに21gまでキャスト可能かも知れませんね。


各ピース毎の元径の差はそれなりに目立ちますが、コレはその分肉厚で丈夫なロッドの証だと思いますので、個人的に悪い印象はありません。


ちなみに、このロッドを選んだ理由の一つに、「エンドグリップの長さ」が挙げられます。


メバル・アジ用のロッドは、シングルハンドキャストを前提としているためか、エンドグリップが短く、20cm台前半のものが多いですね。(ちなみに、シーバスロッドでは40cm近いものが多いです。)


例えばソアレ エクスチューンの706レングスのものでも、リールシート位置はグリップエンドから243mm。



メーカーや製品によっては、さらに短く、まるでフライロッドのようにエンドグリップが無いロッドもあるくらいです。


しかし、長年シーバスばかりやっていたワタクシには、短いエンドグリップのロッドは非常に扱いにくい。


ライトとはいえど、ダブルハンドキャストもできて、肘下にしっかりエンドグリップを固定できる操作感が欲しいのですが、極端なロングレングスモデルを除いてなかなかそういうタイプのロッドは少ないと思います。


コレに対して、ボーダレス180L-Tのリールシート位置は、カタログには載っていませんが約290mmと長め。


このグリップエンド長なら、シングルハンドキャストでもダブルハンドキャストでも扱いやすいし、肘下でのロッドのホールドもしやすいですね。


もちろん長すぎて操作性の邪魔になることもありませんし、何より大物が掛かった時なんかでも安心してファイトできる、素晴らしい長さだと思います。



キャストフィール


事前に手にして感じた第一印象通り、非常にハリのある感じでキャストフィールはなんとなくバスロッドのよう。


長さが180cmと短めということもあり、余計にハリ感が強調されているような気がします。


カタログスペックでは適合ルアーウエイトは0.8g〜21gとされていますが、0.6gジグヘッドなどを投げてみた感じでは、飛ぶには飛びますがちょっとアンダー1gは苦しいかなというのが正直な感想。


ワタクシがこの手のロッドに慣れていないということも関係すると思いますが、キャスト時のリリースポイントが狭く感じられ、特に極軽量ルアーでアキュラシーを求めたキャストをするのは難しそうに思えました。


まあ、XESTAのロッドをお使いのお仲間曰く、アジングロッドもチューブラーなら大抵こんな感じで、むしろしなやかに感じるとのインプレでしたので、キャストに関しては単にワタクシの個人的な慣れの問題かも知れません。


一方で、1.5g以上のジグヘッドや、3g以上のプラグなどは、自重の軽さとショートレングス、そして反発力の強い特性を活かしてビシッと鋭く投げられ、気持ちよくキャストが決まる感じです。


何れにせよ、普段からショートロッドでのキャストに慣れている方なら、違和感なく使えると思います。


なお、オリジナルのIMガイドを採用したガイドシステムは、元ガイドの口径が小さめ、中通し仕様となるティップ付近のガイドが大きめとなりますが、特に飛距離面、キャストフィール面で大きなディスアドバンテージは感じませんでした。



曲がり



パワーは先述の通りライトゲーム向けULロッドに比べると比較的強めなようで、いいサイズのセイゴやサバなどが掛かってもやり取りに余裕が感じられます。


とはいえ、ハリはあるけれどアタリを弾くような感覚はなく、アジやマイクロセイゴ相手でも、ファイト中のロッドの追従性も悪くありません。


調子としてはレギュラーアクション。


個人的な思い込みかも知れませんが、ライトゲーム用ロッドはティップがかなりしなやかというイメージがありましたが、ティップ部分にも結構なハリが感じられ、3番ガイドあたりから曲がり込んでいくイメージです。

約200gの負荷を掛けた状態。マルチピースですが、クセのない素直な曲がりを見せてくれます。


で、早速年末年始の実釣で60cmクラスのシーバスを3本、55cm程度のシーバスを一本掛けましたが、このロッド、見事にシーバスの引きに耐えてくれ、無事ランディングできました。

PE0.4号+リーダー6ポンドで。


かなりよく曲がっていましたが、曲げ込んだ時の粘りとバットパワーは予想通り十分で、このサイズが余裕をもって取り込めるので、いざという時のリフティングパワーも結構あると思います。


しなやかかつスムースに曲がってくれるので、細糸でのファイトでも全く危なげなく魚を誘導することができました。


コレなら本気で尺アジ、尺メバルを狙いにいけますね。


もちろん、チーバスやアジなど小物相手でも良く曲がってくれて、使っていて充分楽しめます。


インプレまとめ


ボーダレス180L-Tは、お気楽に釣りができるテレスコのコンパクトロッドですが、感度や操作性、曲がりは非常によく、お値段高めなだけあってやはり本気で作られたロッドなんだなぁと思いました。


レングスさえマッチすれば、アジング、メバリング、ハゼ、ライトロックフィッシュ、トラウト、バスなどのライトルアーゲーム全般や、チョイ投げ、脈釣り、ヘチ釣り、ライトなサビキ、ぶっ込み釣りなど海水・淡水問わず幅広い釣りに使えそうな、かなり汎用性の高いロッドだと思います。

ワタクシはチーバス釣りに使って楽しんでマス。このサイズでも充分ヒキを楽しめます。

子供のころ、初めて買った振出しパックロッドにワクワクされられたのを思い出しますね〜。


これがあれば、旅先などでちょっと見つけた気になる場所でさっと伸ばして即ライトゲームを楽しむことができそうです。


ただ、ライトルアーゲーム用ロッドとしての性格を言えば、チューブラー穂先でシャキッとしたタイプのロッドなので、アンダー1gなどの繊細なワームリグを使って食い込みよく乗せる釣りよりは、プラグなどでの巻きの釣りや、同じワームでもアタリを積極的に掛けていくような釣りの方に向いたロッドだと言えそうです。


そういう性格を理解しての上なら、十分メインを張れる性能のロッドだと思います。 


テレスコのコンパクトロッドながらかなり気合の入った本格派ロッド、気になる方は是非手にとって試してみてください。 


ワタクシもこのロッドでどんな釣りができるか、どこまで大物が獲れるか、チャレンジしてみたいと思います。


※同じショートスペックの260M-Tについてのインプレはコチラ
タックルについて シマノ ボーダレス ショートスペック 260M-T のインプレ


なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!

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