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ルアーについて 名作ルアー タックルハウス TKRP(TKRP "9/12"Swiming Ripple Popper) のインプレ

2019年9月25日水曜日

インプレ タックルハウス ルアー レビュー 使い方

t f B! P L
長年シーバス釣りをやっていますが、実はワタクシ、トップウォーターの釣りが大の苦手。


バス同様シーバスでもトップウォーターは必携のルアーの一つで、非常に効果的なシーンも多々あることはわかってはいるのですが、どうも個人的にシーバスが水面まで出てきてルアーを食ってくれるイメージが湧かず、釣れると思い込めないからどうしても投げる機会が減ってしまうのです。


投げる機会が減ると当然そのルアーで釣れるチャンスも減って、ますます釣れるイメージが持てなくなってしまうという悪循環に陥ってしまうのでしょうなぁ。


しかし、そんなワタクシでもコレはいけるんじゃね?と唯一信頼しているトップウォータールアーがあります。


それはタックルハウス の名作TKRP90

使ってて楽しいルアーですが、ハマればものすごい威力!


かなり古いルアーですが、今回はコイツをご紹介です。





どんなルアー?



全長90mm、自重12gのフローティングミノーです。


小型ルアーながら、フックはST-46の#4、リングは#3と比較的しっかりしたものが取り付けられています。


名称のTKRPはTunedK-TEN RipplePopperの頭文字を略したもので、登場はいつだったか定かではありませんが、10年前にはもうすでに世に出ていたはずです。


頭を斜め下にカットしたような独特なフォルムは、歴史の古いBKRP(K-TEN BLUE OCEAN RipplePpper)から受け継がれたものですが、BKRPのラインナップは比較的大型で、最小のものでも115mmサイズ。


TKRPは実質的にそのダウンサイジングモデルといえそうですね。


どんなルアーなのか、メーカー解説文を引用してみましょう。

わずかにヘッド先端を沈める浮き姿勢は水面直下のミノーアクションを重視したため。セルフスイムコントロールと名付けたアクションは、静水時に、海面上でのアクションとミノー状態との比率を1:9に設定。波立つにつれ海面に顔を出す比率を上げ、必要に応じたアピール力を発揮するというもの。ステディリトリーブ時のこの特性を前提に、アングラー側からの操作をプラスすることで、トップで釣れる状況の拡大を狙いました。

タックルハウス HPより引用)


タックルハウス のルアー解説はわかるようなわからないような・・・難解なものが多いような気がします(笑)



キャストフィール



90mmと小型ですが、シーバスルアーとしては扱いやすい12gというウエイト設定と、カチャッと作動音が心地よいマグネット重心移動のK-TENシステム、そしてテールに向けて徐々に細くなる空気抵抗の少ないフォルムから、古いルアーにも関わらず飛びはまあまあ満足いくものです。


+2gのシンキングワークスだとさらに飛びは良くなりますが、個人的にこのルアーはセミフローティングのオリジナルの方が使い勝手が良いと思っているのでほとんど出番はありません。


なお、 K-TENシステムのルアー全般的に言えることですが、柔らかめのロッドをしならせてぶわんと投げるより、硬めのロッドでバシッと投げる方が飛距離は伸びますね〜。


マグネットからウエイトが離れるタイミングがどんぴしゃりだったら、驚くほど飛ぶことがたまにあります。いつもだったらいいんですが(笑)



アクションとレンジ



ロッドを寝かせてスローにリトリーブすると、逆スラント形状のノーズを持つフローティングルアーでありながら水面下0cmを泳ぎだし、メーカー解説文にあるとおり、時折水面上に波紋を出しながら水面下皮一枚の絶妙なラインを泳いでくれます。


ん?形や名前からしてポッパー系じゃねぇの?と思われるでしょうが、単なるポッパーとはちょっと違います。


確かに逆スラントノーズはカップのように水面に波紋を出しますし、強めに引けばスプラッシュもしますが、このルアー、着水後の浮き姿勢は前傾気味で、テール部分を除いたボディの大部分は喫水線以下になります。


ここが兄貴分のBKRPシリーズや、似たデザインのアイマポッキーシリーズとの大きな違いで、このTKRPは通常のトップウォータールアーとは異なりあくまでも水面下でのアクションがメインとなるルアーですね。


ちなみにBKRPでもFactoryと銘打ったシリーズだけは、このTKRP同様水面下中心のアクションになります。今度買ってみようかな。




水面下で泳ぐ姿を見ると、動いてるのか動いてないのかわからないなんとも頼りないアクション。


たまに水面に顔を出すとバランス崩してふらついて、申し訳程度にスプラッシュを上げてって感じで、まさか不良品?こんなのでほんとうに釣れるのか?と疑問におもってしまうようなアクションですが、ところがどっこい、コレが水面付近を意識したシーバスには非常に効くようで、この日のようにこのルアーで爆釣したこともあります。


水面直下皮一枚をフラフラ泳いで、時折水面に波紋を出すその姿は、まさに弱った小魚そのものなので、それが魚の食性を刺激するんじゃないでしょうか。


ただ、このような泳ぎをしていても、ボディはしっかり水を纏った感じがして、リトリーブしていてもちゃんと程よい引き抵抗を感じさせてくれるところは扱いやすく、非常にいいと思います。


どんなシーンで有効か?


基本的にベイトが表層に浮き気味になるまずめ時〜ナイトゲームにドンズバなルアーだと思いますが、このルアーの良さが最も活きるのが流れがあるシーンでのドリフト。


コレまた信じられない話ですが、このTKRP、アップまたはクロスに投げて、流れに乗せてドンブラコするだけでシーバスが釣れてしまいます。


トップウォータールアーの多くは、ガバッと水面に出たら、重みを感じるまで一呼吸置いて合わせるのが良い(ワタクシはコレができマセンw)と言われますが、このTKRP、テール部分が細くなった形状で、かつ水に限りなく近い比重のため、吸い込みが良すぎて多くの場合丸呑みされてしまいがち。


よって、ドンブラコと流すだけといっても、適度に糸ふけをとって、アワセは遅れないように身構えて流してやる必要があります。

 
ドリフトで流していてもリトリーブしていても、たまに水面に波紋を出す以外はほんとうに見た感じ目立ったアクションをしているようにも見えないのですが、コレに突如水面爆発するのだからホントに不思議ですね〜。


まさにルアーの存在感だけで食ってきてるって感じです。


もう一つどうしても不思議なのが、イナッコの量が非常に多い状況下でのボイルシーンなんかでも強いところ。


まわりにいくらでも餌があるはずなのに、不思議とシーバスはこの地味な泳ぎのTKRPにわざわざバイトしてきてくれるのです。全く理解不能。


ちょっと神がかったこの感じ、サヨリパターンにおけるエイチベイトに似ているような気がしますね。 同様に泳がない系ルアーですし。

個人的にタックルハウスのカラーラインナップ中一番好きなのがこのカラー。



個人的にはイナっ子がベイトのシーンで活躍するルアーだと思っていますが、落ち鮎の釣りでも非常に高実績なルアーとして有名ですし、サヨリパターンの必釣シークレットルアーだと物の本で読んだこともあります。まあ、本に書いてしまう時点でシークレットじゃ無いですが。


そういえばワタクシ自身も川では何度かブラックバスやコイも釣れたことがありますね。



このルアーの一体どこにそんな魅力があるのかさっぱりわかりませんが、このTKRPのアクションの何かがフィッシュイーターたちの食性を強烈に刺激するようですな。


というわけで、おそらくはワタクシ自身もまだまだ知らない使い方が色々ありそうな不思議ルアーのTKRPですが、似た形のルアーは数あれど、それらとは明らかに違う唯一無二のレンジとアクションを見せてくれる実力派ルアーであることは間違いありません。


水深30cm、40cmという激浅シャローでも臆することなくリトリーブできて、ど迫力の水面爆発を堪能できるルアーって、他にそう無いですよね。


おそらく10年後、15年後でも変わらず定番として生き残るルアーの一つだと思います。


気になる方は是非手にとって、じっくり使ってみてください。



最近ハマっているのがこのカラー、不思議と他よりバイト数が多いですね〜。

チャートは視認性も高くオススメ。ベリーに入ったオレンジもいいアクセント。

ナイトでも水質がクリアな秋シーズンに基本になるのはこんなナチュラルカラーですかね。


TKRPは定価が高いルアーですが、Amazonならたまに大幅割引しているので是非チェックしてみてください。

なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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