実は数年前、中古で購入したマイナーチェンジ前のモデルをたまに使っていて、そこそこ釣果は上げていましたが、正直さほど印象に残るルアーじゃないなと思っていました。
しかし最近ふたたび使うようになってから、ローテーションする他の50mm~60mmクラスのバイブレーションに反応がない中、あまりにこのルアーにバイトが集中し、立て続けに釣果を上げてくれたため、その実力を改めて見直した次第です。
あまりによく釣れるので複数まとめ買いシマシタ~。 |
どんなルアー?
全長60mm、自重12gの小型バイブレーションで、シマノのシーバス用バイブレーション代表作であるサルベージの末弟サイズです。
飛距離は平均55mと、このサイズにしてはご立派。
沈降速度は85cm/秒で、ルアーがパフォーマンスを発揮できる流速は55cm/秒。前傾35°の姿勢で泳ぎます。
どんなルアーなのか、詳細はルアーパッケージの裏面から引用してみましょう。
飛びとスイムフォームのナチュラルさを極めたバイブレーション。軽いながらも水中情報をしっかりと伝達する絶妙な引き感、そしてミノーライクなシルエットから繰り出される泳ぎは、まさにベイトとなる小魚そのもの。ミノーより飛んで、速やかに沈むため、バーチカル、そして横引きと3次元の広域リサーチを実現。流れのあるポイント、水深があるポイントはもう「サルベージ」の独壇場だ。
瞬間起動アクション
着水即起動。目を見張る泳ぎ出しのスムースさを実現。不自然な動きを排除した素早い泳ぎ出し着水音や震動に反応するシーバスにもぜったいに見切られない。深場を探れるバイブレーションでありながらボイル撃ち、水面攻略もこなす。
トリプルナチュラルチューン
空気&水流抵抗が少ない細身「ナチュラルシルエット」で、ロングキャストとスムーズなフォールを実現。また、背ビレが水平姿勢を安定させるロールピッチ「ナチュラルアクション」を演出。シャクリのあとのフォールも不自然な動きがない「ナチュラルフォール」で、スレきったシーバスも反応せずにはいられない。
ノントラブルバランス
力強いジャークを加えても姿勢を崩さない。またキャスティング時はもちろん、フォーリングで姿勢が安定しているため糸絡みが減少。時合の黄金タイムを効率よく使い切れるので釣果も上がる。(サルベージ60ES 製品パッケージ裏面より引用)
シマノルアーってカタログでもパッケージでもあっさりした解説のものが多かったような気がしますが、なぜかこのサルベージのパッケージはえらく饒舌。
このインプレ記事で書こうとしたことをほとんど説明されてしまいました(笑)。
キャストフィール
60mmで12gと程よいウェイト感で、小粒ながらキャストフィールは結構良いです。
ただ、同サイズのサルベージソリッドと投げ比べると、やはり気室があるコチラのボディは多少空気抵抗があるのか、ごくわずかに飛距離で劣るような気がします。
で、サルベージソリッドのスペックを見るとやはりあちらの方は飛距離57m。やっぱりソリッドの方が2mほど遠くに飛ぶみたいですね。
しかし、このサイズ、ウェイトの中空バイブレーションで55mの飛距離は立派。
横風などを受けた時にはたまに空中でクルクル回転してしまうこともありますが、それでも充分な飛距離が出るので安心して投げられます。
アクションとレンジ
サルベージ60ESの最大の持ち味はそのアクション。
ヒラヒラとしたピッチの速いワイド目のロールアクションはバイブレーションとしては派手過ぎず非常にナチュラルな印象で、鉄板のようなアピールの強さには欠けていそうでうが、半面投げ続けてもスレに強い印象です。
ロッドワークによるアクションへの追従性も良く、リフト&フォールやジャークに対するレスポンスも上々。
ES(Extra Sinking)という名を冠するだけあって、沈降速度は割と速めですが、それでもよくある同サイズ15gクラス台のバイブレーションに比べて浅いレンジでも攻めやすく、普段釣りするいつもの浜の水深1m帯でも問題なく使えています。
どんなシーンで有効か?
サルベージと言えば、やはり気になるのが2018年初頭に発売された「サルベージソリッド」との関係。
特に、60ESはサイズ、重量とも全く同じで、さらにサルベージソリッドの流速スペックは40cm/秒と、かなりアクションの立ち上がりが早いルアーであるため、どうもサルベージは新製品ソリッドに食われてしまっている感が否めません。
しかし、実際に使ってみると、サルベージソリッドは低速からキビキビとしたレスポンスの良いアクションで、ABSバイブと鉄板バイブの中間のようなキレのあるタイトアクション特性、アピール力高い泳ぎで広範囲に探る釣りに最適ですが、サルベージの方はロール主体のバイブレーションとしてはバタつきが控え目な「緩い」アクションで、どちらかというとスレに強い食わせのアクションといった感じで、きちんと両者のキャラクターは棲み分けができているようです。
あくまでベーシックな、汎用性の高いバイブレーションだと思いますが、あえてハマるシーンを挙げれば、やはりそのナチュラル目なアクションを活かした食わせの一手としての使用に向いているかと。
もちろんその飛距離を活かして広範囲に探るのにも適していますが、ワタクシは「きっと魚が付近に居るはず!」という状況で、狭い範囲を投げ続ける場合や丹念に探る際に多用しています。
とてもベーシックな使用感ながら高いバランスと食わせの能力を持つこのルアー、みなさんも是非一度手に取って、試してみてください。
デイゲーム最初の一本に最適なのがベーシックなレンズボラ。ハクパターンにもぴったりデスね。
夏場に多くなる南風での濁り水や淡水域でも強みを発揮するのがこのカラー。ワタクシも多用します。
ローライト、マズメ時やナイトゲームでは視認性とアピール力に優れるこのカラーがおススメです。
あまり釣れそうに思えないのでワタクシは持ってませんが、マイクロベイトシーズンに非常に威力があるとされるのがこのウォータークリア。一度買ってみようかな。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
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