ここ数年、個人的にショックリーダーはフロロカーボンのものを多用していました。
フロロはやはりナイロンよりも吸水性が少なく耐久性が高いところが好みです。
光の屈折率の違いから、水中でより見えにくいという特徴も、釣れそう感 が高くて良さげ。
(ナイロン、フロロそれぞれの特徴はコチラの記事をご覧ください→「初めて購入したリーダー専用品!よつあみGALISショアリーダーFCのインプレ」)
特にボトムコンタクトの多いバイブレーションの釣りや、根ズレなどの危険性のあるストラクチャーが絡む釣りでは、フロロカーボンリーダーは必携だと思います。
私も春夏シーズンはバイブレーションの釣りを多用しますし、これから訪れる冬シーズンでのボトム攻めでも必要になりそうということで、それ用に太め、25ポンドのフロロリーダーを探していましたが、なぜか各社とも25ポンドリーダーになると途端に直径が太くなる。
20ポンド=太さ5号が一般的ですが、25ポンドはなぜか6号ではなく7号太さになるものがほとんど。
7号でも悪くはないのですが、フロロのような硬め素材で、シーバス用の小型細軸スナップに連結する場合、どうもノットが決まりにくく、小さめルアーでは動きも悪くなってしまいます。
やはり直径に関して言えば、できれば細めの方がありがたいということで、釣具店を探していたところ、たまたまコレに出会いました。
DUELのハードコア・パワーリーダー カーボナイロン。 |
フロロとナイロンの複合素材、カーボナイロンを使ったショックリーダーだそうです。 |
とりあえずどんなリーダーなのか、メーカーHPから説明を引用してみましょう。
直強力複合素材「カーボナイロン」採用ハイブリッドショックリーダー(製品パッケージ裏面より引用)
- フロロカーボンとナイロンをブレンドした超強力複合素材「カーボナイロン」を採用。
- ナイロンの操作性、強力な直線・引張強度と耐久性、遠くのアタリもしっかり感知し、フッキングさせるフロロカーボンの低伸度性と好感度を兼ね備えたハイブリッドショックリーダー。
- 扱いやすく、巻きグセもつきにくく、ノットシステムも組みやすいしなやかな特性。
リーダーは正直言って、同じ素材なら製品ごとの特徴とか強度とかは似たり寄ったりになるので、正直訴求ポイントは難しいような気がしますが、こいつはブレンド素材?ということで、フロロカーボンとナイロンのいいとこ取りのような説明が書かれていますね。
それで、実際に数ヶ月、このリーダーを使ってみたインプレですが、確かに、フロロの特徴とナイロンの特徴を兼ね備えたような使用感でした。特徴を以下に記します。
・しなやか
複合素材の恩恵でしょうか、純粋なフロロカーボンリーダーに比べて、幾分しなやかな使用感で、巻きグセなども比較的付きにくいように思えました。扱いやすい使用感でかなり好印象です。
・ノットがバッチリ決まる
固すぎるフロロだと、結束にしくじることがままありますが、このリーダーは程よい硬さゆえか、ノットの締め込みがうまく決まり、非常に綺麗な結び目にすることができます。
もちろん、PEとの摩擦系ノットにおいても、PEの食いつきもよく、安定した結束強度が出せているように思います。
・低伸度
純フロロよりは多少のびますが、伸度はナイロンに比べるとかなり低い方です。この辺りはフロロの特性が強く出ているようですね。
・強度、耐久性は微妙
引っ張り強度は普通かと思います。6号直径で25ポンドの強度を出せているので、優秀な部類に入るのかな?とも思えますが、ポンド表記がAveなのかMAXなのか明記されていないため、正直わかりません(6号径でAve25ポンドならきっと優秀ですね)。
一方、耐久性は平均よりちょっと落ちるレベルかな?と思いました。
フロロリーダーはボトムコンタクトやスレで、使用しているうちに特にリーダー先端部の白濁化が進みますが、このリーダーは結構その進行が目立つタイプのようです。
また、ナイロン由来の吸水性があるのか、長時間使用、例えば、このリーダーを結びっぱなしで2回、3回と釣行を重ねると、先端部分がふにゃふにゃとした感じになっていきます。
この辺りは、純フロロカーボン製リーダーに及ばないところかなと思います。
耐久性はやや劣るものの、このハードコアパワーリーダーCNは、総じてナイロンとフロロそれぞれの良い特性がうまく活かされた扱いやすいリーダーだと思いました。
よくラインシステムでウィークポイントになりがちなのは、①スナップとリーダーの結束部、②リーダーとPEの結束部、そして③ヨレと磨耗が激しいPE先端の数メートルだと思いますが、このリーダー は結束がしっかり決まるため、①②に関しては安心して使用することができそうです。
③のPE先端数メートルの劣化は、キャスト回数の多いルアーフィッシングでは仕方ないところなので、ワタクシはほぼ釣行毎に先端約4mくらいカットして使っています。
そのため、必然的にリーダーは毎釣行毎に破棄することになるので、このラインの弱点、耐久性に関しては、さほど問題にならなくなります。
このように、リーダーを頻繁に交換するような使い方をされる方にとっては、必要にして充分な性能を有して、なおかつお値段控えめということで、オススメできるリーダーじゃないかと思います。
ナイロン派の方もフロロ派の方も、ぜひ機会あれば一度手にとってみてください。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
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