まだ2月なので寒い日が続きますが、日差しが暖かく感じられる日もちょっとずつ増えてきましたね〜。
水温に関していえばまさにコレからが冬本番なので、ウェーディングなどではまだまだ防寒装備は必需品ですが、これからの時期のオカッパリなどでは、三寒四温で徐々に春を感じさせる日も増えてくるかと思います。
今回はそんなこれから春に向けてのシーズンで大活躍してくれる防寒ウェア XEFO GORE® WINDSTOPPER® オプティマルジャケットJA-290R のインプレです。
試しに買ってみたらコレが思った以上に大活躍! |
どんなジャケット
シマノXEFOからリリースされているゴアウインドストッパーフリースを用いた防寒ジャケットで、サイズ展開はM、L、XL、2XL、3XLの5段階、カラーラインナップは2019/2020秋冬モデルではブラックとベージュの2色展開で、定価は税別21000円(2XL、3XLは22000円)です。
防水透湿性能に主眼を置いた従来のゴアテックス素材とは異なる、2018年秋に誕生した防風・保温・透湿性に主眼を置いた”ゴアテックス インフィニアム”素材を採用しています。
この素材、ゴアテックスのようにシームテープを使用しないため、軽量でカッティングの自由度も広がり、しなやかな着心地を味わえるところも特徴の一つ。
防風性の高いウインドストッパー素材ゆえに、通常のフリースに比べると若干重量感はありますが、防風防寒性能はかなり高いため、ミドラーとしてはもちろん、秋冬シーズンのアウターにも適していますね。
以下に、メーカーサイトの機能説明文を引用してみましょう。
■ウィンドストッパー®(シマノ JA-290R 製品ページより引用)
防風性、透湿性、撥水性に優れたウィンドストッパー®ファブリクスを表地に採用
■高いストレッチ性能
高いストレッチ性能で、さらに着心地よく使いやすい。
■3次元立体裁断
アングラーの機動性にこだわりぬいたルアーフィッシング専用3次元立体裁断。腕を曲げることを前提としたヒジ設計でスムーズなアクションが可能
■高機能フリース
ミドラーとして防寒ウェアやレインウェアの中に着ても、またアウターとしても便利な使用感と釣りの動作を妨げない機能設計
■重ね着をしてもスムーズに可動
レイヤリング時の可動性を考え、特に接触するヒジと脇には滑りのよい素材を配置。スムーズな動きをキープしながら、寒さへの対応力がアップ
■クロロプレン袖口
手首にフィットするクロロプレン袖口の採用で、風の侵入をシャットアウト
■ジャケット丈は長めに設定
かがんだ姿勢になっても背中がでないようにジャケット丈は長めに設定
ディティールと実釣インプレ
何度か着用して実釣してみましたが、全体的に着心地は快適です。
サイズ感は表記通りで、身長173cmのワタクシにはMサイズでぴったりでした。
一昔前の釣り用ウェアとは違って比較的フィット感の高いスッキリしたカッティング。 |
メーカー説明文によるとアウターとしてもミドラーとしても使えるウェアということになっていますが、ミドラーとして厳寒期用厚手防寒ウェアの下に着るにはちょっとボリューム感がありすぎるので、どちらかというとハードシェルやレインウェアなど防水性能のある薄手アウターの下にレイヤリングするのが正解だと思います。
また、ボディのデザインもそうですが、アームホールや二の腕部分はどちらかというとシェイプされているスッキリしたシルエットなので、アウターとして着る場合は、あまり下に厚着をしすぎるのには向いていないかなと思います。
このように書くと、なんだ中途半端なウェアじゃないかと思われそうですが、コレ単品で防風、防寒については非常に高機能、かつ高い透湿性能で蒸れない快適性も十分なので、登山用ウェアに例えるとミッドレイヤーのソフトシェルとフリースを合体させたようなウェアとイメージしていただくといいかと思います。
かなり出番は多そうですし、幅広いシーンで使えそうですよね。
実際に適合する気温は、レイヤリング次第でいかようにでもなりますが、各メーカーの防寒ウインタースーツなんかよりは少し温かめの気温、8℃以上あたりの状況に向いているのではないでしょうか。
イメージとしては晩秋〜年末、早春〜春といった感じで、厳寒期を除いた秋から春にかけて幅広いシーズンで使えると思います。
なお、ゴアの名は冠していますが、完全防水素材ではないので、小雨程度なら問題ないですが、雨の日の着用は避けた方がいいでしょう。
先述の通り、防風性能はたいへん優れていて、自転車などに乗って比べてみると、通常のフリースとの防風性能の高さがはっきりわかりますね。
比較のために一般的なゴアウインドストッパー素材のソフトシェルジャケットと交互に着て、自転車を漕ぎまくる実験をしましたが、やはりこちらのオプティマルジャケットの方はフリース素材ということもあって、風を受け続ける状況でその冷たさを遮る能力は段違いに優れています。
毛足はそこまで長くないですが、フリース素材ゆえに内側に空気層を溜め込みやすいため、こういった保温性の面でも優れているのでしょうね。
ディティールを見ていくと、クロロプレン袖口はベルクロで留められる仕様になっており、袖口からの冷気の侵入も抑えられるようになっています。
ニットで覆われた袖口クロロプレンは肌触りもよく快適。 |
メインのジッパーは手に取りやすい大型プルタブが付いており、引き心地や操作性も文句なし。
メインジッパーの他、各ポケットも扱いやすいプルタブ付きのジッパーになっています。 |
肩や脇下など、フリース素材のままではスレなどによりダメージが出そうな部分は、ストレッチ性のある異素材が使われており、耐久性の面も考慮されていますね。
負荷のかかる肩周り、スレが多くなる脇下、二の腕内側、肘周りなどはストレッチ素材。上にレイヤリングした時の腕肩の動かしやすさも考慮されています。 |
襟はスタンドカラーになっていますが、開口部広めで高め、コレも寒い時の防風、防寒性が高いデザイン。
比較的高めでゆとりあるカラー周り。ジッパーの冷たさを感じないチンガード仕様で、首回りの肌触りもいいです。 |
また、メーカー説明文では言及されていませんが、生地にはストレッチ性もあるため、キャストやファイト、リトリーブといった運動量の多いルアーフィッシングでも動きやすさは抜群にいいです。
しゃがんだ時に背中がでてしまわないよう、背面の方が若干長い仕様になっています。なかなか実用的なディティールだと思います。 |
総じて、実釣では着心地、使い勝手、機能性とも大満足です。
強いて不満点を挙げるとすれば、クロロプレン袖口の終端を、うっかりベルクロテープで傷つけてしまうことが多いことくらいでしょうか。
細かい話ですが、最近は粘着性は劣るもののアタリの柔らかいベルクロテープを採用している製品も多いので、できればコレもそうして欲しかったなぁ。
インプレまとめ
ワタクシは長年釣りには登山用ウェアをメインで使用してきました。
理由は簡単で、釣り専用ウェアはどうにもダサくて、着たいと思うものが少なかったからです。
しかし最近は釣り専用ウェアの分野も進化が大変めざましく、デザイン面は昔に比べてかなり洗練されてきましたね〜。
また、ハイテク素材などの活用も一段と進み、機能面やフィット性なども優れた商品が多くなってきました。
このXEFOオプティマルジャケットもまさにそういう流れの中で出てきたような商品で、デザイン面、機能面共に非常に優れており、購入後の満足度も非常に高い商品です。
そういえば最近は一般アパレルでもブランドロゴが大きく主張する傾向(某ラルフローレンなど顕著ですが、グッチなんかでもこの傾向ありますね)が見られますが、アレ、ここしばらく経済成長目覚ましかった中国市場の顧客が、自分の持ち物のブランドを主張したがる傾向があるから、その嗜好に合わせてそうしているらしいです。
ワタクシ個人的にはこういうのは非常に悪趣味で恥ずかしく思えてしまうのですが、昨今の自動車の大型化やグリル巨大化なんかも、遠からず中国市場の嗜好に関係しているんでしょうね。
そんな中にあって、XEFOブランドを誕生させて以降のシマノウェアは比較的落ち着いたデザインに主張しすぎない程度に控えめなロゴと、個人的に着ていて恥ずかしさを感じない釣りアパレルだと思っています。
実際このオプティマルジャケットも、購入してからあまりにも気に入ったので、普段着代わりとしても大活躍。
近所のお出かけやちょっとしたランチ程度なら、コレで行ってしまいますね。
こういうのが平気になるとオッサンになった証なのか?という懸念もありますが(笑)
まあ、XEFOのオプティマルジャケット、そのくらい快適なウェアってことです。
高透湿ゴアウインドストッパーフリースを採用し、アウトドアブランドなどでもあまり似たような商品がみつからない、ちょっとありそうでなかったタイプのジャケットですが、かなり適合シーンの広い、買って損のないアイテムだと思います。
特に、ごわごわの厚手防寒着がどうも苦手という方にはオススメ。単品使いでももちろんいいですが、普段使いのレインウェアやハードシェルと組み合わせたら、ちょっとした防寒防水透湿ジャケット替わりになると思います。
気になる方は、ぜひ手にとってみてください。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
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