ワタクシ、もともとは磯釣りメインで、波止、船、投げ、筏から淡水まで、子供の頃からいろんな釣りに親しんできたのですが、ここ最近はほぼ100%シーバス狙いのルアー釣りばかりになってしまってます。
そのシーバスフィッシングでは、この記事に記載の通り、シーズンやシチュエーションにあわせて現在12本のルアーロッドを使い分けています。
シマノとヤマガばかり愛用しています。 |
普段釣りをするフィールド(ほぼ一箇所w)、釣り方(毎年シーズナルパターンでマンネリ気味w)では、コレらのロッドがあれば間違いなく全ての状況に対応できる布陣なので、もう新たなロッドは要らないと思っていましたが、人間の物欲とは恐ろしいもので、2020年になってから、またまた気になるロッドがいくつか出てきました。
(そういえば、去年も一昨年も、同じようなロッドお悩み記事書いてましたねw)
目下具体的に必要性を感じているのは、湾奥のいつもの浜で1月から4月の期間にかけて使用する、ライトなタイプのロッドで、操作性を重視した8フィート台前半。
つい昨年後半もこの季節用にと、エクスセンスジェノスのシリーズ中最もライトなはずのS87L+/F DarkForce87を買ったばかりなのですが、このロッドですら、この時期のワタクシの理想より若干パワーが余り気味で、ちょっとゴツい感じがするんですよね〜。
上がRespect the Sanctuaryで下がDarkForce87(だったかな?)。個性派のライトクラスとはいえ、作りは基本シーバスロッドの範疇から外れていません。 |
(DarkForce87のファーストインプレッション記事はコチラ)
まあ、その分背負えるルアーウェイト幅が広かったり使えるライン幅が広かったりと、通年使える汎用性があるので、ロッドして不満は全くないのですが、1月から5月という季節限定で考えると、「L+」じゃなくて「L-」くらいのパワー感だったら良かったのになんて思ってしまいます。
微妙なところですが、もうちょいフィネス寄りのロッドが欲しい、というわけで、今回は2020年2月現在、個人的に気になって仕方がない8フィート台ロッド3本をご紹介します。
シマノ ワールドシャウラ2831R-2
2018年に登場したNEWワールドシャウラの新番手。
ワールドシャウラでシーバスに適した番手は何か?ということに関しては、過去に「2018/2019 NEWワールドシャウラ、シーバスに使うならこの番手を狙え!」でも詳しく記していますが、ワタクシのような湾奥オープンエリアでのウェーディング、オカッパリがメインで、あまりヘビールアーを使わない、パワーゲームやストラクチャー周りはやらないという場合、この2831R-2が数あるラインナップの中でもベストマッチと言えると思います。
メーカー公表のスペックでは適合ルアーウェイトが5〜15gとされており、非常に適合幅が狭く感じられますが、ワールドシャウラに関していえばウエイト下限はほぼそのとおりなものの、上限についてはメーカー表記のかなり上までキャスト可能なので、実質的に20g台前半、120mmクラスのミノーやヘビータイプ以外の一般的なシンペンあたりはまず余裕でフルキャストできると考えて差し支えありません。
先代レッドモデルの2832ーRS2や2752ーR2などを長年使ってきて、レングスから想像できないほどのキャスタビリティの高さと、感度、操作性など各種性能の高さなど、やはりワールドシャウラでしか味わえない使用感には非常に満足していたのですが、これらのロッドは湾奥での釣りではパワーがあり過ぎなところが少し残念なところでした。
2752はショートレングス故のやりとり時のダイレクト感があったのでまだマシですが、2832なんて、60cm以下のシーバスを釣ってもオーバーパワーすぎて正直面白くないですもんね。
例えるならヤクザの組長を襲撃するのにミサイルを使うようなもんです。あまり火力がありすぎてもイジメみたいでよくない(笑)
しかし、1パワーのこのモデル2831R-2なら、小型ルアーを使った春先の釣りにも使えそうですし、フッコクラスの魚相手でも存分に駆け引きを楽しめそうです。
ワン&ハーフ構造の恩恵を得られる2752に比べると、スピニングモデルの「ワールドシャウラらしさ」濃度は低いですが、それでも使ってて楽しいロッドなのは間違いありません。
パスポート持ってなくても、「世界を相手にしてる感」が持てるってトコロも重要(笑)
というわけで、目下購入検討中なのですが、ただ、悩みのタネは価格が高いこととなかなか商品在庫が見つからないところ。
高額商品ゆえに実物をよく触ってみてから購入検討したいのですが、ただいま絶賛在庫切れ中なのか、通販各サイトとも割引率の高いところはほぼ完売。
実店舗でももちろん実物を見ることすら難しいですね〜。
う〜ん、悩ましい。
ヤマガブランクス ブルーカレント85TZ/NANO All-Range
2016年に登場したヤマガブランクスの大ヒット商品がこのロッド。
ブルーカレントシリーズといえば、個人的には昨年春にリリースされた93TZ/NANO All-Rangeと、83TZ/NANO Flexの2本を発売直後に立て続けに購入したばかりですが、両方とも冬〜春シーズンのシーバス釣りでは本当に大活躍してくれて、購入後の満足度も非常に高いロッドでした。
(93TZ/NANOのインプレはコチラ。83TZ/NANOのインプレはコチラ)
しかし、長く使えばちょっとした不足を感じてしまうこともあります。
決してロッドに不満を感じるわけじゃなくて、あくまでも実釣シーンへの適合度合いに関する不足なのですが。
83TZ/NANOの方は重量やレングスからくる操作性は抜群で、この時期に多用するサブラクロストリガー、ブルースコードC60、マニック75・95、マニックフィッシュ88などのルアーを扱うのにベストマッチな使用感なのですが、正直60クラス以上のシーバスには若干アンダーパワー気味。
ライトゲームで使うならまだしも、遠距離戦でシーバスを相手にする場合ではフッキングにもちょいコツが要りますしね。
過去には60cm級、70cm級のシーバスも問題なく取り込めていますが、使用ラインとして最も適しているのはPE0.4号前後なので、特に春先から浜辺に大挙して押し寄せる大型ボラなどを遠距離でスレがかりさせてしまったら、このロッドでは取り込むのも非常に難儀します。
対して93TZ/NANOの方はパワー感はシーバス相手でも十分。
ジェノスのDarkForce87より僅かに弱めのパワー感で、3g程度のルアーでも十分振り切って投げられるだけのキャスタビリティもあり、0.4の細糸から1.0号クラスまで幅広く過不足なく使える汎用性の高さと、スペック的には本当に申し分ないのですが、9フィート3インチというレングスは遠距離戦では良いものの使用感は若干大味で、ルアーの細かな操作やアタリに対する瞬時の即応性では、83TZ/NANOには遠く及びません。
この長さで自重90gと非常に軽量ではあるのですが、バットが非常に太い(なんとバリスティック92MLより太い!)ところも、ちょい残念なところです。
細身のロッドの方が使ってて楽しいですもんね。
というわけで、この2機種の中間を埋めてくれるロッドとして白羽の矢がたったのが、ブルーカレント85TZ/NANO All-Range。
適合ルアーウェイトやライン太さといったスペックは93TZ/NANOとほぼ同じであるものの、パワー感は93TZ/NANOより若干抑えめ、かつ83TZ/NANOよりは強めで、まさに理想的。
それでいて、8フィート5インチのレングスは、近距離戦でも十分な操作性とバイトへの即応性を持ちながら、オープンエリアの遠距離戦でもさほど不足を感じない長さといえそう。
個人的にブルーカレントTZ/NANOシリーズは使い倒して信頼しているので、ハズレはないなという安心感もあり、次の購入候補としては理想形に近いロッドなのですが、悩ましいのがその登場年次。
2016年2月に発売開始されたこのロッド、登場からすでに4年も経つので、ヤマガブランクスの製品サイクルがよくわかっていませんが、そろそろカタログ落ち、モデルチェンジがされてもおかしくないような気がします。
実際去年夏ごろにバリスティック92MLを購入したら、今年はカタログ落ちしちゃいましたし(笑)
別に最新機種にこだわりがあるわけではないのですが、クルマ同様、次モデルが視野に入ってきたモデル末期のものを買うのはちょっとなぁという感じです。
それでもクルマならメーカーによっては年次改良があるので、モデル末期には末期なりの熟成された良さが出てくることがありますが、タックルはそういうのないですしね。
う〜ん、悩ましい。
ヤマガブランクス ブルーカレントⅢ82
2020年春に登場するヤマガブランクスのベーシックモデル、ブルーカレントⅢ。
その中でもスペック的にはこの82が最も求めているロッドに近そう。
250g静荷重でのベンドカーブを比べてみると、想像ですが83TZ/NANO以上、85TZ/NANO以下のパワー感といったところでしょうか。
ちなみに、ヤマガブランクスの今年のカタログには、以下のような説明文がありました。
フロート・キャロ・ジグを遠距離で繊細に操作可能なロングディスタンスモデル。
レングスを感じさせないシャープなキャストフィールで、驚異の飛距離を稼ぎ出します。
バットパワーを強化し、心地良い張りを持たせながら「曲げて獲る」感覚に磨きをかけており、ティップの繊細さと感度は一層研ぎ澄まされ、ロングディスタンスゲームにおいても微細な変化や違和感を逃さず、「掛ける」為の情報を常にアングラーへと送り続けます。
沖の藻場、潮流場において良型アジ・メバルの走りを受け止めて浮かせるバットパワーはシリーズ随一ながら、相反するティップの繊細さは魚に違和感を与えにくく、アタリを明確に拾い、適度な張りを持たせたベリーで瞬時に「掛ける」事ができます。
7~9cmのルアーを使用したプラッギングゲームや、20g迄のジグヘッドを使用し、スイミングで誘うロックフィッシュゲームまでカバーするパワーフィネスモデルです。
(ヤマガブランクスHPより引用)
あともう一つご丁寧なことに、紙のカタログ冊子には85TZ/NANO All-Rangeとの違いについての解説文も。
ブルーカレントⅢ82とブルーカレント85TZ/NANO All-Rangeはレングスとルアーウエイトマックス値が近いために似たモデルのようですが、ブランク特性は大きく異なります。82はベリーまで張りがあり、ルアーを細かく操作する性能に優れます。対して85All-Rangeはバットパワーは上ですがロッド全体で曲がり、スイミングやリフトアンドフォールなど緩やかなアクションを得意とします。止めを絡めた細かい操作なら82、リーリングし続けるスイミングメインなら85がマッチします。
(ヤマガブランクス 2020年カタログより引用)
カタログの文言をみるかぎり、82の方がハリがあるってことでしょうか?
実はヤマガブランクスのロッドはフラグシップモデル以外ほとんど触ったことがありませんので、このブルカレⅢが一体どんな調子なのか、全く想像がつきません。
しかしこの解説文はには妙に魅かれる部分がある。
コレまで使ってきたロッドの印象では、ヤマガブランクスのロッドはシマノロッドとかに比べると基本的にしなやかさに優れており曲がり重視、ハリや感度の面でも高次元でバランスされているとは感じていますが、あえて悪く言えば若干ダルさを感じる調子。
ステンレスフレームガイドに非NANO系ブランクスで誂えられたブルーカレントⅢがどんな調子なのかは、やはり実際にさわってみないとわかりませんね。
お値段はTZ/NANOシリーズに比べるとかなり抑えめのようなので、ちょっと試しに購入してみてもいいかな〜とも考えていますが、発売は3月末。
実物触らずに予約購入ってのもチョット躊躇するしな〜。
ヤマガ新製品はかなりの確率で予約完売なので、運良く買えたらですが、実際手にとって購入する頃にはすでにシーズン終盤。今年前半の出番は短いかもしれませんな。
う〜ん、悩ましい。
とまあ、今回は個人的に気になっているロッド3本をご紹介しましたが、よくよく考えると、記事タイトルに反してシーバス専用ロッドが一本もないですね(笑)
ルアーやラインなども含めて、数年前に比べると格段に成熟した感のあるシーバスタックルの世界、ロッドもあれこれと細分化されたアイテムがリリースされていますが、個人的には冬から春にかけてのフィネスなシーバスフィッシングをターゲットとしたアイテムはそう選択肢が多くないように感じています。
個人的に偏愛するシマノでも、ディアルーナやルナミスにはLクラスがありますが、フラグシップのエクスセンスシリーズではDarkForce87やTechnicalPathfinder92があるものの、なぜか純粋なLクラスのロッドってないですよね。
ヤマガブランクスに至っては、バリスティックもアーリー+もLはおろかMLクラスまでも次々とカタログ落ちさせ駆逐していっているようです。絶滅危惧種か?(笑)
個人的にはLクラスだけでなくULクラスのシーバスロッドなんてのも出して欲しいところなんですが、まあ、そういうロッドを使うフィネスな釣りが成り立つフィールドや時期はおそらく日本全国のシーバスシーンからするとごくごくマイノリティの部類になるのでしょうから、メーカーからするときっと市場のパイ的にビジネスとして成立しにくいんでしょうね〜。
本当に欲しいと思えるシーバスロッドがなかなかナイ!というわけで、現在気になってるロッドはいずれもシーバスロッドじゃないものばかりなんですが、いずれにせよ、買うべきか買わざるべきか、悩ましい日々はしばらく続きそうです。
オススメのロッドがあれば教えてください(笑)
追記 → 結局3本中2本を買ってしまいました!w
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
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