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1回の釣行でかかるウェーダー代は〇〇〇円?!防水透湿ウェーダーの寿命はいかほどなのか?

2020年7月18日土曜日

インプレ ウェーダー ウェーディング お手入れ コスト 使い方 寿命 装備品 防水透湿

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みなさまこんにちは。


ウェーディングを初めてから約10年。


その間、干潟ウェーディングオンリーですが、いろいろなメーカーのいろいろなタイプのウェーダーを、合計10種類以上履いてきました。




2020年7月現在、夏場のウェーディングでメインで使っているウェーダーは以下の2種類。


ブーツではなくシューズ一体型で走破性と運動性がブーツタイプより格段に高いシマノのドライシールドサーフウェーダーは、2018年に購入してから、季節に関係なく酷使してきました。

同じくシマノでソックスタイプのドライシールドストッキングウェーダーは、上のサーフウェーダーの予備としてや、普段滅多に行かない岩場などでの釣り、長距離歩行を伴う釣りで主に使ってきました。


しかし、今年7月に、なんと主力機である上記2本に揃って水漏れが発生!


毎週末の浸かりを楽しみとしているワタクシとしては、コレは緊急非常事態です。


ということで、早速、予備も含めて2本の新たな防水透湿ウェーダーを同時に注文したのですが、何を買ったかはまた別の記事で書くとして、ここでふと思ったのがウェーダーの「コスト」について。


消耗品と言われるウェーダーですが、コレがいざ買おうと思うと結構値段がします。


今回はウェーダーとお金の話。

とうわけで、今回は、ウェーディングのコストとも言える、ウェーダーの寿命と値段の関係についてのまとめ記事を書いてみたいと思います。




そもそもウエーダーの寿命とは?



以前、以下の記事でも書きましたが、防水透湿ウェーダーに関して言えば、海外製品含めて今の主流はポリウレタン系防水透湿素材のもの。


しかし、このポリウレタン(PU)系防水透湿素材は、宿命ともいうべき「加水分解する」という特性が備わっています。


ん?防水素材なのに加水分解?と不思議に思われる方もいらっしゃると思いますが、水分子のHが、PU樹脂と化学反応し、次第にPU樹脂が分解されていくのです。

これが加水分解のなれの果て。ノースフェイスの防水透湿レインウェアですが、ポリウレタン加工された防水透湿膜が襟周りから分解してボロボロになり剥離しているのが見えるでしょうか?この状態では全くレインウェアとして役に立たないと言えるでしょう。ちなみに、コレより早い時期に購入した同ブランドのゴアテックスXCR素材のレインウェアは、購入後15年近く経つ現在でも見事に防水性を保っています。それは、価格差というのもありますが、防水透湿の仕組みと、メンブレンの組成の違いからくる性能差です。



フェイクレザーのジャケットが数年の使用でべとついてきたり、スポーツシューズの靴底がポロリと剥がれてしまう現象も、この加水分解が原因です(靴底自体がPUでなくても、接着成分がPUの場合には起きます)。


商品説明などにはあまり書かれているのを見たことがありませんが、つまりは世の中の防水透湿素材のほとんどは、上記理由から寿命があるのです。(まあ、長いか短いかの違いだけで全てのものに寿命はありますが)。


 ただ、この寿命の長さは、使用条件により大きく異なるため、予測するのは非常に困難です。



各社ウェーダーの実績寿命データ?



過去に購入、使用したウェーダーのうち、使用頻度が高くメインウェーダーとして使用していたものだけについて、その寿命の大まかに平均を出してみると、週1回の使用で、普通に使っていて大抵2年半ほどで、水漏れによる寿命を迎えていますね


データを並べると以下の通りです。


①パズデザイン ブレスシェード ソックスウェーダー(1着目)・・・約2年
 
ソックス接合部、シームテープ周辺を中心に複数箇所から水漏れ、メンブレン剥離により引退

②パズデザイン ブレスシェード ソックスウェーダー(2着目)・・・約2年5ヶ月

ソックス接合部、シームテープ周辺を中心に複数箇所から水漏れにより引退


水漏れ箇所のマーキング跡と、幾度にもわたる手術痕が見て取れます(笑)

③パズデザイン ゴアテックス ソックスウェーダー・・・約5年以上

ソックス接合部、シームテープ周辺の水漏れにより引退

ゴアテックスはさすがに素材は全く問題なしでしたが、それでもシーム部分はやはりウィークポイントでした。

裏返して水を入れると、ソックス接合部付近からチョロチョロ水漏れ・・・


④PROX ブリザテック ブーツフィットウェーダー・・・約1年

ブーツ接合部、シームテープ他本体複数箇所から水漏れにより引退 (短命のため遺影なしw)


⑤シマノ ドライシールド ソックスウェーダー・・・(現役)

2年目にソックス水漏れによりメーカーにてソックス交換後、3年目に再度ソックスにピンホールにて水漏れ発生、自力修理にて解消したため現役復帰。本体素材は水漏れなし。

ストッキングタイプの強みは完全裏返しができるため、個人でも容易に修復ができるところ。

今回の水漏れ原因となったストッキング先端部。先日時間をかけて修理したので、完璧な補修ができました。


⑥シマノ ドライシールド サーフウェーダー・・・約2年6ヶ月

シューズ一体型ソックスの内部で水漏れ発生のため引退予定。

独自のシューズ一体型タイプで、運動性、走破性は他の追随を許さないほど高いウェーダーでしたが、その売りとも言えるシューズ部分で修復困難な水漏れ発生。




寿命データの考察


 ①については、自身初のウェーダーということで、まだ防水透湿素材の特性やお手入れ方法などにあまり知識がなかった時代だったため、その知識不足により必要以上にウェーダーの寿命を縮めてしまっていたと考えられます。


②は①と全く同一製品をリピート買いしましたが、使用後の水洗いや乾燥などの多少お手入れをするようになったためか、①に比べて寿命が延伸されていますね。


③は、唯一ポリウレタン系ではないウェーダーで、非常に長期間防水透湿性能を維持してくれていましたが、いくら素材が優れていても、やはり縫合、接着の関係する部位や摩耗の激しいソックスに関してはウィークポイントとなりうるようで、これらの箇所から水漏れしてしまいました。


④は、安いのでお試しで買ってみたウェーダーでしたが、予想通り最も短命に終わってしまいました。モグラたたきのようにアチコチから水漏れして修理を諦めたものです。


⑤は、なんらかの理由でピンホールが空いてしまったソックス部を除き、防水透湿素材やシームテープにはなんら問題は発生していませんが、同時期に使用していた⑥の使用頻度が高まるにつれて使用頻度が下がったため、その分長寿命になっているだけかもしれません。


⑥は、使用頻度も高く、連続使用などもしており、そのせいか見た目の上でも明らかなメンブレン剥離などが生じて生地もふにゃふにゃ、いつ水漏れしてもおかしく無い感じでしたが、予想に反して本体部分からの水漏れは一切起きず、作り付けのシューズ部分から、両足同時期に漏水しました。
防水透湿素材そのものの寿命より先に、シューズ部分が寿命を迎えてしまったようです。


これら「期間」だけで見た場合、水漏れトラブルが発生するまで長い、短いがあるようですが、実は所有期間におけるおおよその実使用回数と、ウェーダー購入の金額(定価ではありません)の関係を表すと、こんな感じです。


①使用回数約90回 18000円  (1回あたり200円)
②使用回数約100回 18000円  (1回あたり180円)
③使用回数約200回 44000円    (1回あたり220円)
④使用回数約50回 9000円    (1回あたり180円)
⑤使用回数約90回 19000円    (1回あたり211円)
⑥使用回数約100回 24000円    (1回あたり240円)


③のゴアテックスウェダーを除いて、各社防水透湿素材ウェーダーは概ね100回前後の使用でなんらかの水漏れが発生している 、また、ウェーダーの購入時価格によらず、1回釣行あたりにかかる費用は、概ね180円〜240円程度であることが読み取れますね。


特に、④の激安ウェーダーでも、②や⑤のような各社ミッドレンジウェーダーから、③⑥(⑥は税込定価4万円クラス)といったハイエンドなウェーダーでも、1回釣行にかかるコストはさほど変わらないところは面白いと思います。


最も短命に終わった④の名誉のために付け加えておくと、このウェーダーに使用されているエントラント素材は、各アウトドアメーカー、スポーツメーカー、フィッシングメーカーでも採用されている、東レが世界に誇る防水透湿素材で、メーカー各社はいろいろな独自のネーミングをつけていますが、中身は実はこのエントラントというものも多数あります。



まとめ



今回は、使用回数と購入金額から見たウェーダーの寿命とコストについて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?


タイトルにある1回釣行あたりのウェーダー代はおよそ200円、防水透湿ウェーダーの寿命は約2年半、100回使用程度という結果になりました。


もちろんお示ししたデータは、個人の使用状況、地域からくる気象条件や、使用後のお手入れ、保管状態により大きく変わってくるので、 コレが正解というわけではありませんが、複数のウェーダーでの平均的な値なので、使用条件などが似ている方には、なんらかのご参考になろうかと思います。


今回の記事はここまでにしたいと思いますが、また別の記事で、ウェーダーの寿命を延ばすコツと、ウェーダーの修理方法についてご紹介したいと思います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




個人的に比較的長期間使用できていて、釣行1回あたりコストも平均的な⑤のウェーダーはコチラ。登場から年数が経った製品ですが、おそらく市場の評価も高かったことでロングセラー商品となっているのでしょうね。
少し高価な部類ですが、⑥のウェーダーの後継機がコチラ。基本的なコンセプトは⑥と同じですが、立体裁断でより動きやすくなり、ウィークポイントだったシューズ部分は複雑なパーツが一切廃されたことで、格段に耐久性が上がっています。
個人的な次のウェーダーの購入候補として、最終選別まで残りました(笑)


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◆その他のウェーダー関連の記事は以下もご参照ください。


なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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