発売前からそのコンセプトには個人的に期待していたルアーですが、実際手に取ってみて、思った通りの素晴らしいルアーでした。
グルービン65S。ありそうでなかったタイプのルアーです。 |
どんなルアー?
全長65mm、自重12.2gの小型シンキングミノーです。
ダイワの製品情報ページより解説を引用してみましょう。
千葉のシャローマスター山内勝己監修。干潟等シャローのデイゲームに最適。(ダイワ HPより引用)
リトリーブ速度で変わる可変アクション&高比重コンパクトシンキングミノー
■リトリーブで変わる可変アクション
・スローではシンキングペンシルのようなスイングアクション
・ファストではバイブレーション的なハイピッチタイトウオブンロールアクション
■バイブレーションでは攻略が難しい流れの中でもレンジキープさせ易い
■高速では約20㎝~50cm。スローでは約50cm~100㎝のレンジを攻略可能
■明滅効果の高いハーフスケール&セミフラットサイドボディ
■千葉の「シャローマスター」山内モニター監修モデル
手にした感じでは、65mmと小粒ながら体高あるデザインのためか、意外と存在感あるルアーで、その体高故にフラッシング効果も高そうなイメージ。
また、12.2gという自重はこのサイズのミノータイプのルアーとしては比較的重い部類に入るのではないでしょうか。身の詰まった感じがして、いかにも飛びそうな雰囲気を醸し出しています。
キャストフィール
手に取った時の印象を裏切らず、キャストフィールは抜群に良いです。
体高あるデザインながら、単に飛距離に優れているのみならず、横風を受けてもかっ跳んでくれる飛行姿勢の良さ、安定感があります。
小粒ながら、飛距離、キャストフィールとも全く不満を感じることはありませんでした。
コンセプトが若干邪道のグラバーHi68Sに似ているなと思いましたが、キャストフィールや飛距離も似ています。
アクションとレンジ
ミディアムからファストなリトリーブではピッチの細かいタイトウォブンロールで、水面下20~50㎝付近のレンジをヒラヒラと軽快に泳いでくれます。
しっかりとしたリップが付いている割に引き抵抗は軽めで、ファスト気味のリトリーブでも決して引き重りを感じることなく、アップテンポでキャスト&リトリーブを繰り返すことができそうです。
また、深度はファーストリトリーブ時、メーカー解説では20~50㎝とされていますが、ロッドティップの掲げ方とリトリーブスピードで、浅め、深めとも思いのままに調節できそう。
トゥイッチへの追従性もよく、総じてコントロール性が高いルアーだと感じました。
一方、スローなリトリーブでは一変してシンペンライクなスイングアクションを見せてくれ、この時のレンジはメーカー解説では少し入って50~100㎝。
このアクション、一般的なシンペンのスイングアクションに比べてタイトかつ若干速めのピッチですが、ナイトゲームやレンジを入れてアプローチを変えたい時に有効ではないかと思います。
どんなシーンで有効か?
このルアーの特徴は、卓越した飛距離と速い速度域でシャローを攻めることができるアクションとレンジ、そしてコントロール性の良さ。
それらの特徴を踏まえると、春から夏、ベイトの小さい時期、広大なオープンエリアのシャローを速いテンポで攻めるパイロットルアー的な使い方にどんぴしゃでマッチすると思います。
また、適合スピード、レンジ、アクションの特性は、河川や小場所のゲームにも向いていそうですね。
堰下などの複雑な流れの中でも破たんすることなく泳いでくれる安定感もあります。
夏場のデイゲームでは、最近はテッパンや小型バイブレーションの出番が圧倒的に高いと思いますが、それらのバイブレーションルアーでは意外とスピード、レンジの対応幅が狭く、もう少しスロー気味に攻めてみたい、もう少し浅い深度を攻めてみたいといったシーンがまま出てくるのも確か。
グルービン65Sは、そんなバイブレーションの釣りで生まれるレンジとスピードの隙間にぴったりはまる特性を持っています。
リップが付いていることで根掛かりが意外と少ないところも、シャロー攻略の上では結構な強みになることでしょう。
バイブレーション替わりに引ける似た特性のルアーといえば、やはり邪道のグラバーHi68Sが挙げられますが、グルービンはグラバーよりも少し遅めのスピードレンジでいいアクションをしてくれ、アクションの安定感やコントロール性はグラバーより上だと思います。
シマノでいえば、サイレントアサシン80Sも比較的キャラクターが近いですが、それと比べるとグルービンの方が、より遠距離、より速めの速度域にも対応しているので、適応幅はグルービンの方が一枚上手か。
まだ試投程度で本格的に釣りに使えてはいませんが、コレは久々に良いルアーに巡り合えました。
間違いなくワタクシ自身も今後、2個め、3個めとカラーバリエーションをそろえることになると思います。
ただ、強いて残念だったところをいうと、9月という登場時期。
コレがもし春に発売されていれば、今年の夏はさぞ活躍してくれたに違いありません。
いずれにせよ、今後の活躍が期待できるルアー、持っていて決して損はしないと思います。
最初に選ぶならマズメ時やデイゲームに強いこのカラー。高い体高から繰り出されるフラッシングの効果を最大限享受できそうです。
もう一つ気になるのがこのカラー。腹部にほんのり纏ったピンクがイイ感じ。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
0 件のコメント:
コメントを投稿