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ルアーについて 2019年秋の新作、アピア パンチラインカービィ70SS のインプレ

2019年10月16日水曜日

アピア インプレ シンペン ルアー レビュー 使い方 評価 評判

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個人的にシーバスフィッシングの中でも一番好きなのがシンペンの釣り。


もともと長年磯上物のフカセ釣りが好きだったからというのもあるのでしょうが、弧状に流れるラインにかかる水抵抗を感じながらスローにリトリーブしていると突如ググっとアタリが来るあのドキドキ感がたまりません。


昔はシャローで使えそうな新作シンペンが出るとすぐに飛びついていましたが、最近は手持ちのルアーが増えすぎたのでちょっとシンペンは買い控え気味でした。


しかしつい数日前、ネットで発売を知ったアピアの新作シンペンが気になったので、よく調べもせずに試しに一個、買ってみました。



まだあまり投げていませんが、今回はそのルアー、PUNCH LINE CURVY70SSについてのファーストインプレッションです。





どんなルアー



全長 70mm、重量11g、スローシンキングタイプのシンキングペンシルで、 アクションはS字スラローム+ローリングフォール、装着フックは#8、税抜定価は¥1,580です。



ヘッド部分は小さくスリムで、パンチラインスリムのような面構えですが、後半にかけて次第に上下にまるく膨らみを持った非常に特徴的なボディ形状のルアーです。


どうもこのフォルム、血を吸って膨れたダニか、カメラレンズ用のブロワーを連想させてしまいますね。


他にもこんな形の生き物が居たような気がしますが、どうしても思い出せません(笑)。


手にとってみた感じ、どうやらこのぷっくり膨れたお腹に確保された気室がこのルアーを特徴付けるポイントになるような気がしますが、小粒ながら手にするとそこそこウェイト感はあり、飛びそうな予感。


一体どんなルアーなのか、製品パッケージ裏面の説明文から引用してみましょう。

「激戦区を勝ち抜くコンパクトルアー」 最後のピース
浮遊感を追求したスローシンキングモデル登場!

内田聖監修。従来モデルに対し、ボディ後方浮力をふんだんに確保したぽっちゃり(CURVY)ボディを採用。周囲の流れに敏感に反応する高感度ボディ、シリーズで最も遅い水平姿勢フォールを実現。これにより、シャロー攻略、ナチュラルドリフト、明暗部流し込み、橋脚ヨレ攻略など、ハイプレッシャーフィールドで有効な小技を効かせたメソッドを対応可能とした。

■スレ固体にも効くサイズとナチュラルなアピール。ハイプレッシャーエリアで。
■抜群の飛行姿勢と飛距離。遠投とシャロー攻略の両立を実現。

■後方の浮力を確保。水平に近いフォール姿勢でフッキング率もUP。 

(パンチラインカービィ70SS 製品パッケージ裏面より引用)


最近のアピア ルアーの解説はHPでのルアー紹介も含めて、訴求ポイントをうまく表現できているような気がしますね。


ありがたいことです。


まあ、そう言いながらワタクシはいつもぱっと見のフィーリングを重視して勢いでルアーを買ってしまうんですが。



キャストフィール



見た目は小粒でウエイトは11gとまあまあ軽めのシンペンではありますが、キャストしてみると固定重心にもかかわらず意外と飛距離は伸びます。


ぼっちゃりしたフォルムですが、幅は薄めなので、空気抵抗が少ないのですかね。


飛行姿勢もいいと思います。


もしかしたらこのフォルムによって確保された後方気室の浮力故に、通常のシンペンよりも重心位置を後方寄りに設定できているってものあるかもしれません。


ワタクシはライトクラスのロッドにPEライン1号のセッティングで投げましたが、それでも絶対的な飛距離は十分満足いくもので、案外横風の中でもコントロールを失わずに飛ばすことができました。


まあシンペンはどれもよく飛ぶ部類のルアーなんですが、その中でもコレはよく飛ぶ方だと思います。


小粒だけど十分遠距離を狙えるキャスタビリティってのは心強いですよね。



アクションとレンジ



メーカー解説によるとアクションはS字スラローム+ローリングフォール。


確かに、昔ながらのシンペンに有りがちな尻振りのスイングアクションというよりは、ボディ全体をうねるような動きなので、スラローム的といったほうがイメージ的にしっくり来るアクションだと思います。


ただ、スネコンやシンキングスライダー、ジグザグベイトなんかと比べるとS字と表現するには蛇行幅は明らかに狭めなので、タイト目なS字スラロームと表現するのが適切ですかね。


個人的にはこの艶かしい泳ぎ、大好きです。スイム動画も撮ってみました。





SSという名前が示す通り、フォールは実にゆっくりしたもので、ロールしながら沈降します。


まだあまり使い込んでいないため、レンジの方は定かではありませんが、普通のシンペンを使うようなスロー目のリトリーブで、ロッドを水面水平に使って、水面下20cm前後ではないでしょうか。


もちろんよりゆっくり引けばより下のレンジを通すことも可能だと思います。


実釣では水深40cmも無いような流れの緩い極浅エリアを比較的スローに使ってみましたが、一度も底を擦らなかったので、かなり浅いエリアでも使えるルアーだと思いました。


使ってみて不思議だったのは、明らかに引き抵抗は軽いのだけれども、ボディが水を受けている感覚はしっかり伝わってくること。


これが解説文でいう「浮遊感」なのでしょうか?


明らかに軽い引き心地なのですが、決してスカスカしたものではなく、しっかり流れを感じ取れる絶妙な使い心地なのです。


表現が難しいですが、ヘッドは明らかに水を噛んでいない、けれどもボディはしっかり流れの変化を感じられる、そんな従来のシンペンには無い感度の高さを備えているようで、このあたりも、独特なボディデザインの恩恵かもしれませんね。


まだ魚を釣ってはいませんが、コレは個人的に大いに気に入りました。



どんなシーンで有効か?



秋にリリースされたルアーですが、おそらくボリューム的にもっとも活躍するのは冬から初夏にかけて、餌の少ない時期やベイトサイズの小さい時期、または湾奥などのフィネスなシーン、じっくり見せて食わせるシーンで威力を発揮するルアーではないかと思います。


大河川やサーフなどの広大なエリアよりも、ワタクシが通う湾奥干潟や、港湾、小場所、スレたポイントなどのエリアのほうが向いてそうですね。


このルアーの独特の使用感と流れに対する感度の高さ、そして激浅レンジもトレースできるといった特徴は、こういう場所で最も活きるように思います。

あまりにも使用感が良かったのでいきなり2個追加買い(笑)個人的には厳寒期のバチ・アミ・マイクロパターンで活躍してくれるだろうとの期待感から、クリア系カラーを追加しました。強目のメバルタックルなど、ライトなロッドでもギリギリ扱えそうなサイズ・重量感もいいですね。

実釣で使ってみて、その使用感の良さには驚きましたが、実はもう一つ驚いたのはこのルアーのファストリトリーブした時の泳ぎ。


普通シンペンってリトリーブによって揚力が生じるため、ファストリトリーブではすぐに水面上に出てしまうか動きが破綻して、まともにアクションしてくれるタイプってそうそうありませんよね。


ワタクシの知る限り、そんなルアーは今までラパラのCDALくらいしか出会ったことがありません。


しかしこのパンチラインカービィ、速めのリトリーブをすると、水面上に飛び出すことなく、ヒラヒラとまるでシャッドプラグのアクションのようにウォブリングするのです。


しかもその泳ぎがなんとも良さげ。



ナイトなので見にくいですが、ファストリトリーブ時のスイム動画も撮ってみました。



まだどの程度のリトリーブ速度からこのアクションが出るのか、感覚的に掴めてはいませんが、コレは実釣でも攻め方の一つとして使える予感がビンビンです。


流れの変化に差し掛かったところや、ここぞという食わせのスポットで意図的にこのミノーライクなアクションを出してみるのも使い方として面白そうですね。


実釣では数回投げた程度で、まだまだこのルアーの特徴や個性を掴めていないとは思いますが、明らかに感じたのは、キャスタビリティ、流れに対する感度、レンジキープ力、使用感など、シャロー向けシンペンに必要とされる各種性能がいずれもハイレベルであること。


形はイロモノ系?ですが、おそらく実力は一級品ではないかと思いますので、シャローでのシンペンの釣りが好きな方はぜひ一つ手にとってみてください。


きっと2個目、3個目と欲しくなると思います。



とりあえずナイトで使うでしょうから、うっすら透けたチャートカラーは必携ですね。

水がクリアな厳寒期、アミパターンやまだベイトが半透明な早春に強そう!お気に入りのカラーです。

闇夜、新月、濁りなどのシーンや手始めに探るにはこんな強目のカラーが良さげ!

シーンや潮の清濁を問わず魚系ベイトで安定した強みを持つのがこのカラー。

濁りが入り始めた春から初夏の潮にマッチしそう!


なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!

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