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ラインについて シマノ2020年の新作8本撚りPEライン ピットブル8プラス(PITBULL8+)のインプレ

2020年5月10日日曜日

PEライン PITBULL インプレ シマノ レビュー 使い方 評価

t f B! P L
みなさまこんにちは。


個人的に最近、ルアーを買う機会がめっきり減ってしまいました。


2、3年前までは春の新製品発売が待ち遠しくて、気になるルアーは全部買っちゃえくらいの勢いでしたが、最近どういうわけか、新作にあまりときめかないんですよね〜。


ときめかないと言えばラインも同じ。




2年ほど前に、以下の記事で各社PEラインの比較インプレも書きましたが、それ以降は性能と経済性のバランスと入手のしやすさから、0.6〜1号はほぼ全てクレハのシーガーPEX8ばかり使い続けてきました。


同銘柄のルアーエディションも結構使いましたが、カラーリングが違うだけで中身は全く一緒ですよね。


まあ、最近各社からリリースされる8本撚りPEラインは、宣伝文句としてはいろいろ独自性を唱ってますが、大抵原糸はIZANASだし、性能的には似たりよったりなんじゃ無いかと思い始めています。自社で製糸できるところなんて限られてますし。


もちろん編み方やコーティング技法など、工法の違いはあるので、それが微妙な使用感の差になってきたりするんでしょうが、メーカーもありえないほど高い利益率をせしめてやろうなんてしないでしょうから(そんなことすると賢い消費者にすぐ見破られると思います)、まあ価格帯が似てれば大抵似たもんができるのかと。


そんなことを思いながらも、今年はすでに2銘柄、これまで買ったことがないPEラインを買ってみました。

2020年シマノ最新のPEライン、果たしてその実力やいかに?

今回はそのうちの一つ、2020年シマノの新作8本撚りPEライン、ピットブル8+についてのインプレです。


どんなライン?


PITBULLシリーズと言えば、ルアマガ恒例のT.O.Y(タックルオブザイヤー)で確かここ2年続けてライン部門1位を獲得してませんでしたっけ?


周りからは高切れするとか繊維がすぐバラけるとか、結構クソライン扱いする声を多数聞きマシタが、個人的には長期にわたってメインラインとしてかなり酷使したにもかかわらず、そういうトラブルには一度も遭遇せず、このラインのおかげで根掛かりから生還したルアーも多数。


逆に同時期に比較評価のため購入した世間的評価の高いG-Soulの方が高切れ、ノットメイキング中の切れが頻発する始末。


使い方によるのかなんなのかわかりませんが、本当にPEラインだけはわからんもんですね〜。


 話が横道に逸れましたが今回ご紹介するPITBULL8+、同じPITBULLの名を冠してはいるものの、実はシマノのハイエンドPEラインであったMission Compete後継ラインだそうです。


残念ながらMission Competeは一度も使う機会がなかったため、どんなラインなのかわかりませんが、シマノによるとインストラクターから高評価を得ていたラインとのこと。


Amazonレビューを見ても、評価数は少ないですが概ね高い得点のラインだったようですね。


その後継として今回りリースされたPITBULL8+、シマノHPなどのデータを見ると、以下のような技術特性が紹介されていますね。

  • 原糸は今や中・上級PEライン素材のデファクトスタンダードとも言えるIZANASを採用
  • 熱伝導率がPEの1/2〜1/3、耐熱温度150℃〜250℃の特殊シリコン樹脂をコーティングすることにより摩擦熱に強い
  • 繊維が締まることで表面高度を上げ耐摩耗性向上、繊維の伸びしろが少なく低伸度、繊維が均一で強力が出やすいとされるシマノ専用の低伸度加工「TOUGH CROSS2」製法を採用
  • 糸を均一に編むことで強度をUPできる「VT工法」を採用

上記の特徴はパッケージ裏面にも書いてあります。


スペック面でのトピックとしては、以下のような感じでしょうか。

  • 従来のPITBULLシリーズになかった0.4号、0.5号がラインナップに追加
  • 同号数の比較では、PITBULL8よりさらに強度はUP
  • カラーリングはトレーサブルピンクと5色分けのみ
  • 300m巻きなどの長巻きのラインナップがなくなった 

特に、PITBULL8+のような比較的安価な価格帯の8本撚りPEラインでは、0.4号や0.5号といった号数をラインナップする銘柄はかなり希少。


個人的には冬場のライトゲームや早春のフィネスな釣りに欠かせない号数であるので、これらのラインナップ追加は大歓迎です。


巻いた印象


とりあえず今回は、バチ、マイクロベイトなどフィネスよりの釣りを意識してこの時期多用する0.6号トレーサブルピンクを購入。


今回購入したのは0.6号。細糸だと強度や耐久性を比較しやすいですね。

糸を触ってみた感じ、太さは細め、つまり号数表記通りの太さ(メーカーによっては明らかに10%程度太いラインを細い号数表記で売っているところも普通にあります)のようで、ハリ、コシは適度な感じ。


新品ラインではよくコーティング太りして、ラインが自立するくらいハリがあるものも多いですが、このPITBULL8+はそこまでバキバキなコーティング感ではなく、どちらかというとシーガーPEX8のように薄化粧タイプのように感じました。


個人的には初期性能から劣化が激しい厚コーティングのラインよりもこういうタイプの方が使用感の劣化が少ないので好みです。


ワタクシはスピニングリールにラインを巻くときは、極力糸よれがかからないよう必ずこのスーパーラインマーキーを使っています。スピニング使う人は絶対持っておいた方がイイ!


巻き上がりはこんな感じ。発色が綺麗なピンクは、視認性も高そうです。

ちなみにワタクシ昔はダイワ派でしたが、ここ10年くらいはシマノリール派なので、ずっとシマノを使ってマス。
というわけで、シマノリールなら下巻きを目分量で調整しても、必ずスプールエッジギリにびっちり巻き上げることができます。慣れとは恐ろしいモンです(笑)

触って感じた通り、0.6号表記通りの適正な太さのようで、同じ下巻き量のスプールに巻いたヨツアミやクレハのPEとほぼ同等の巻き上がり嵩になります。


表面の手触りはさすが8本よりだけあって滑らかですが、ツルツルといった感じではなく、微かなざらつきが感じられるタイプ。

 
また、PITBULL12やG-SoulX8のように、しっとり感を感じるというよりは、どちらかというとドライなタッチのように感じられます。


ノットを組んだ際の糸の食いつきはごく普通ですね。


分厚いコーティングが施されたPEラインだと、FGノットのハーフヒッチを締め込むときに、ぐっと締まるような感覚になりますが、あまりそういうのは感じられません。


その分過度にコーティングに頼ったラインではないという証左なので、このくらいのナチュラルな食いつき感の方が安心してノットは組めますね。


まあPEラインは購入直後のフィーリングは全く何の参考にもならないことが多いので、この辺りは使った後で再度見てみたいと思います。



キャストフィール



今回はヤマガブランクスのブルーカレント85TZ/NANO、93TZ/NANO、シマノのエクスセンスジェノスS87L+/F、S810ML/Rなどのロッドで投げてみましたが、キャストフィールは文句なしです。


糸が新しいうちによく飛ぶのは当たり前ですが、数回使用後、劣化が始まった頃でも、比較的よく飛んでくれます。


ラインスラックなどはごく普通。まあ、この辺りは特別高比重なラインでもない限り、PEなら似たり寄ったりになるかと思います。



耐久性



個人的にPEラインで一番重視するのが耐久性。


個人的にPEラインは、使い方にもよりますが実釣で使い始めてから20時間以上経過したあたりから、徐々に表面のコーティングなどが剥離してそのライン本来の特性が出てくるように感じています。


このPITBULL8+に関して言えば、特殊シリコンコーティングということでこの耐久性に期待していたのですが、写真の通り3釣行、約10時間ほど使った後でも、結構色落ちしていますね。

釣行3回目、鮮やかなピンクは結構色褪せています。

ただ、色落ちで有名(笑)なクレハのシーガーR18完全シーバスと比較すると、PITBULL8+の方はガイドやラインローラーに粉がこびりつくようなことはなく、いつの間にか色落ちしているといった感じです。

コチラは拡大写真

そしてきになる毛羽立ちの方ですが、まあ、思ったよりも毛羽立っていますね(笑)


他銘柄のPEに比べて、若干少なめのようには思いますが、明らかな優劣の差は無いように思います。



強度



PEライン選びで皆さん気にされるであろう強度。


一般的に、8本撚りPEラインは、直線強度の単純比較では4本撚りよりも上です。


このPITBULL8+に関して言えば、0.6号で最大強力:14.8lb (6.7kg) 、0.8号で18.5lb (8.4kg) 、1.0号で23.1lb (10.5kg)と、各社8本よりPEラインを大きく上回る強度。


ただこの数値、「最大強度」表記なので、過剰な期待は禁物。


あくまで実釣でどの程度強度が出るかみてみないことには、本当の実力はわかりません。


しかし今回は、幸いなことに地球と大型エイを掛けたので、いい強度テストができました。


釣行3、4回を経て、かなり色落ちと毛羽立ち、かさかさ感が増した状態のPITBULL8+0.6号で、7〜8kg級の大型アカエイを立て続けに掛けてしまいましたが、なんの問題もなくランディングに成功しました。

写真はイメージ。今回釣ったのはこんなもんではナイくらいデカかったです。


大型アカエイとファイト後のライン。毛羽立ちと色落ちは激しいですが、この状態でも比較的強度は保ってくれているようです。


どうやらこのライン、シーガーR18完全シーバスと同様、表面が悪くなってきても、強度は比較的維持してくれるタイプのようです。


あまりラインを巻き替えたくないワタクシとしては、コレは心強いですね〜。


インプレまとめ


今回はPITBLL8+をざっとインプレしてみましたが、いかがでしたでしょうか?


まだ4、5回しか使用していないので、長期使ってみてのインプレは若干変わってくるかと思いますが、PEラインの寿命は思ったほど長くはないので、まあ大きく外してはいないかと思います。


上で書ききれなかったですが、その他使っていて感じたことは、PITBULL8では非常に目立った糸ヨレが目立ちにくい事と、ラインの潰れ(平麺化)がほとんどみられないところ。


特にラインの平麺化は、使用感やキャストフィールの悪化に影響するので個人的に嫌いなのですが、比較的使用を繰り返してもこのラインは真円性を保ってくれるような気がしましたね。


あと、DUELのArmoredF+ほどではないですが、魚のアタリやルアーのボトムタッチなどもかなりダイレクトに感じられるような気がしました。


PITBULL8+のタフクロス2製法は、比較的繊維がまっすぐな状態に近い(=伸び代が少ない)編み方なので、それが直線強度の向上と、伸度の低下による感度の向上につながっているのだろうと推察します。


総合的に見て、耐久性、強度、感度、使用感ともに優れたラインで、従来のPITBULL8シリーズよりだいぶアップグレードされた内容のラインだと思います。


実売価格が結構それなりにするので、そりゃそうなのでしょうが。


まあ、買ってみて損はないラインだと思いますので、気になる方は是非手にとって使ってみてください。


以下のお店が割引が大きくて送料も安いですかね。


なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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