いまさら改めていうほどの事ではないのですが、ダイワのシーバスルアーって、名前が似たり寄ったりで、ほんと混乱しますよね。
セットアッパーシャローアッパーバーストアッパーミドルアッパー。
「クロスアッパー」とかテキトーに混ぜてても、「そういえばX-JAPANに『TOSHIKI』ってメンバー居たっけな?」みたいな感じで、パッとわからないですよねww
そんな感じなので、新製品が出てても個人的には気がつかないこともしばしば。
特にショアラインシャイナー関連はややこし過ぎて、ワタクシいまだにどれがどれかサッパリわかりマセン(笑)
これって、セールス的にOKなんでしょうか?
それはさておき、今回ご紹介するのは2019年3月にダイワから発売されたまだ新しいルアー、ショアラインシャイナーZ セットアッパースリム95S。
見た目はごくフツーっぽいミノーですが、隠れた実力の持ち主? しかしとにかく名前がややこしいw |
他と名前が似すぎていて登場してたことすら気づいてマセンでしたが、昨年黄色いお店で新品と新同品が安売りしてたので思わず2色リアクションバイトしてしまった一品です。
結構愛用していますが、ワタクシはいまだにシャローアッパースリムと混同してしまいますw
どんなルアー?
95Sは全長95mm、自重10.6gでスローシンキングタイプ、95Fは全長95mm、自重9.6gでフローティングのスリム系ミノーです。
手に取った感じ、ウェイト感もサイズ感もごくごくオーソドックスな感じですが、唯一目を引くのが変わった形状のワイドリップ。
とりあえず最初の一本はリアル系のレーザーマイワシにしました。 |
実はワタクシ、関西在住にもかかわらず(?)セットアッパーシリーズは75Sしか買ったことがないのですが、 この75Sについているリップに非常によく似た、フットボールの断面のような形状のリップがデンとついてます。
それ以外はなんら外観上特徴がない、とても綺麗な仕上がりのミノーって感じですね。
ちなみに、95Fと95Sではサイズは同一、重さも1g違いで、どっちがどっちか見分けるのは困難ですが、どうやらFの方はクリアな瞳なのに対して、Sの方は赤目になっているようなので、この目の色の違いで両者を見分けられるようになってるみたいです。
どんなルアーなのか、メーカーの製品紹介を引用したいのですが、ダイワのルアーはなぜかHPでの製品紹介はあっさり薄味にもかかわらず、製品パッケージの裏面にはコレでもか!というくらい字数制限ギリギリまで説明文がぎっしり書いてあるのが通例なので、今回も製品パッケージ裏面から引用したいと思います。
ショアラインシャイナーZ セットアッパースリム
小沼正弥監修モデル
「魚を呼ぶ動き」に「食わせのスリムシルエット」を兼ね備えたコンパクトスリムシンキングミノー
細いモノに偏食したシーバスを「攻撃的に攻めて釣る!!」をコンセプトに開発されたセットアッパースリム95S。スレたシーバス攻略に必要なスリムシルエットを採用。イワシやアユなどの小型ベイトパターンにベストマッチし、シビアな状況で小技を駆使して口を使わせることが可能です。
(1)広角ワイドリップ採用による「魚を寄せる強波動ワイドウォブルアクション」
低速〜高速まで全てのリトリーブスピードに対応しキレキレのワイドなウォブンロールアクションによる強い水押しを生むことで、激濁りやサラシの中でも1サイズ上のミノーに匹敵するアピール力で魚を誘き寄せます。
(2)ぶっ飛び「サイレントウェイトオシュレートシステム(S-G.O.S)」+キックバックスプリング搭載
タングステンウェイト採用で驚きの飛距離とキックバックスプリングによる立ち上がりの早さを両立。流れの変化にルアーが侵入すると自動的にバランスを崩し、千鳥アクションを発生するセットアッパーシリーズ共通の独自のアクションも継承。
(3)「食わせのスリムシルエット」
細いベイトに偏食した状況、スレたシビアな状況に強いスリムシルエット。昼夜を問わず「河川、河口、港湾部、磯、ボートゲーム」など、いろいろなフィールドで「セットアッパースリム95S」をお試しください。
(ShoreLineShiner Z SETUPPER SLIM 95S 製品パッケージ裏面より引用)
ちなみにF(フローティング)タイプの方は、最後の(3)の部分だけ文章が変わっていて、こんな感じです。
(3)「高活性、シャロー攻略、スピーディな釣りに最適なフローティングモデル」(ShoreLineShiner Z SETUPPER SLIM 95F 製品パッケージ裏面より引用)
フローティングモデルは、シンキングモデルよりキレがある強めのアクション設定。魚が浮いている時、水温が高い時に威力を発揮。浮力により遠浅の干潟のような場所でも根掛かりを回避しながら釣ることができます。昼夜を問わず「河川、河口、港湾部、磯、ボートゲーム」など、いろいろなフィールドで「セットアッパースリム95F」をお試しください。
「攻撃的に攻めて釣る!!」のくだりが「頭痛が痛い」みたいな感じなのはさておき、結構長文なのでキーボード打つのがめんどくさいデス(笑)
Googleドライブ使って文字認識させるって手もあるんですが、パッケージ裏面のような複雑なレイアウト配置の文章は流石にうまく認識してくれなくて・・・
キャストフィール
製品紹介によると、95Sの飛距離はMAX51.5m、AVE50.3mとのこと。
95Fの方は、MAX48m、AVE47mということで、ロッド一本分チョイくらい、Sよりも飛距離が落ちますね。
両者とも無風ならざっくり50mくらい飛ぶってことでしょうか。
100mm強のミノーに比べると50mというこの数字は飛ばない方に感じられますが、まあこのサイズ、ボリューム感のミノーの飛距離としては優秀な方ではないかと思います。
実際に投げてみると、軽くてスカスカという感じは全くしませんが、広角リップが仇となっているのでしょうか?サイレントウェイトオシュレートシステム+キックバックスプリングと、飛距離向上のギミックを複数搭載しているにもかかわらず、そこまでいうほどのぶっ飛び感は感じられません。
横風などの影響もそこそこ受けますし、空気抵抗が強めなのか、特に後半の伸びが感じられず、どことなく最新なのに昔ながらのミノーのキャストフィールって感じですね。
とはいえ、事前に期待したほどではないというだけで、決して実用上で困るほど飛ばない訳ではないですし、このボリューム感のスリムミノーとしては、類似他製品と比べてもかなり頑張った飛距離、キャストフィールを出せている方ではないかと思います。
アクションとレンジ
製品紹介によると、アクションはハイピッチウォブンロール、潜行レンジは95Sで約50cm〜約100cm、95Fで約30〜約80cmとのこと。
ワタクシの通ういつもの浜では、100cmも潜られると確実に根掛かりするのですが、95Sをミディアムリトリーブで使った感じでは、そこまでレンジは深く入らないかなぁという印象で、感覚的には水面下40〜50cm。
まあ、シンキングタイプなのでリトリーブスピードやロッドの立て具合で慣れればいかようにでもレンジコントロールできそうですね。
95Fも使ってみましたが、ミディアムスピード以上のリトリーブではあまりレンジ的には95Sと変わらない印象でした。
おそらくスローにリトリーブした時に違いが出てくるのでしょうが、初夏間近のこのシーズンの常用域のリトリーブ速度での使用では、 以前使ったことがあるセットアッパー75Sに比べても、若干シャローレンジを攻めやすいように感じました。
アクションは説明通り大きめのハイピッチなウォブンロールで、特に95Sの方の角の取れた艶かしい泳ぎは非常に魅力的。
立ち上がりもかなり目に良く、着水後リトリーブ開始と同時にアクションし始めるといった感じで、もちろん低速でもしっかりアクションをしてくれて、全体的に非常にアクションレスポンスが良いルアーと言えそうですね。
ごく低速でもしっかり泳いでくれますが、リトリーブスピードを上げるにつれてアクションも次第に大きくなるので、意図的にリトリーブの緩急をつけることや、流れの境目を横切らせることによってアクションを変化させてアピールして食わせの間を作るといったことも可能。
なんだかこのアクションの特性は、個人的に大好きなミノー、ロンジンのフランキーシリーズに似通っているように感じました。
スリムミノーでありながらこの力強く魅力的な泳ぎができるのは、やはり広角リップの恩恵なのですかね。
飛距離は多少犠牲になったかもしれませんが、この泳ぎならそれも納得のセッティングだと思います。
なお、アクションの大きさの割に、リトリーブ時の引き抵抗、インフォメーション性は強すぎず弱すぎずの絶妙な塩梅なので、長時間集中力を維持してキャスト&リトリーブし続けることができると思います。
95Sと95Fでアクションを比べてみると、若干95Sの方がヌメヌメ感があり、対して95Fの方はキビキビとしたキレ感が強まる感じ。
個人的には、少し角が感じられる95Fの動きよりも、水によりまとわりつくようなうねるような泳ぎを見せる95Sの方が好みのタイプで、オススメだと思っています。
どんなシーンで有効か?
(まだ95Sの方しか使い込んでいませんので95Sの記述になります)
シンキングミノーって個人的に滅多に使いませんが、 小型スリムながら力強い、アピール力のありそうな泳ぎは、ワタクシの通ういつもの浜のようなオープンエリアのシャローフラットでも十分に魚を寄せてくれる力がありそう。
ちょうどこの日の釣行では、おそらく稚鮎がベイトと思われる日中、北風の追い風を味方につけて広範囲を探る釣り方で、見事に2本ヒットさせてくれました(一本バレましたがw)。
もちろん、メーカーの紹介動画や宣伝にあるように、低速からしっかりアクションしてくれる特性は低活性時にも有効でしょうし、シンキングの強みを活かして深いレンジを探る釣りにも有効だと思いますが、活性の高い回遊タイプを探すシャローの釣りでももちろん通用するルアーだと思います。
まだ使い始めて日が浅いので、年間のどんなシーンで有効なのかはこれから検証していかねばなりませんが、まあちょっと使ってみただけでも、これから訪れるであろう稚鮎、カタクチのシーズンは間違いなく大活躍してくれそうですね。
小粒だけど水押しは大きそうなので、もちろん各サイズのイナっ子パターンの釣りでも活躍してくれそう。
デイでもナイトでも使えると思いますが、小さくスリムなシルエットで大きな動きってのは、特にルアーを見切られやすいデイゲームに有効なのではないかと思います。
釣れるルアーは基本的によく動く。小粒細身で大きな動きってのはある意味ルアーの理想的なかたちでは?と思っています。 |
昨今はルアーも細分化されて、かなり状況特化型と思われるルアーも数ありますが、セットアッパー95Sはルアー本来の動きとも言えるワイドなアピール力ある泳ぎで比較的汎用性も高く、いろいろなシーンで活躍してくれそうなルアー。
ボックスに1、2個入れておいても決して損することは無いと思います。
気になる方は是非手にとってみてください。
ワタクシは既に何本もリピート買いしています(笑)
とりあえず最初の一本はリアル系で、キビナゴ、レーザーマイワシ、3Dイナっ子からチョイスしたいですね〜。
リアル系2本目としてオススメなのがカタクチレッドベリー。腹の色違いというのもありますが、個人的にこのカラーは何故か水質クリアな低水温期に実績が高いです。
ナイトゲーム用にオススメなのがパールオレンジベリーとライムチャートイワシ。
パールホワイトは魚が反応する基本色だと思ってます。
ナイトや夏季の濁り潮デイで選びたいのが不夜街やレッドヘッド。特にこの不夜街カラーは個人的に大のお気に入り。みていて楽しくなるカラーリングですよね〜。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
古い記事ばかり前にだすのはやめて欲しい。
返信削除シーバス釣行がみたい
コメントありがとうございマス~!
削除先日の大規模な青潮以来、いつもの浜はシーバスが居なくなってしまっているのでシーバス釣行はしばらくお休み中、アジングばかり行ってマス~!
今は河川に行けばシーバスも釣れるのですが、好みではない場所で釣りをするのは苦痛なので・・・スミマセン~!
11月以降はさすがに戻ってくると思いマスので、その頃にまたシーバスにも行こうかと思ってマス~!