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ルアーについて アピア ハイドロアッパースリム100S のインプレ

2019年4月10日水曜日

アピア インプレ ルアー レビュー 使い方 評価

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昨年暮れからマニックシリーズ一辺倒の釣りをしていたので、今年は新作ルアーを買って試すヒマがありませんでしたが、先日ようやくリリースされたハイドロアッパースリム、コレは出たら絶対買おうと思っていたので、早速通販でまとめて2本買ってミマシタ。


というわけで、今回は久々にルアーインプレ、お題はアピア の2019年春の新作、ハイドロアッパースリム100Sです。

実は個人的に今年の春の新作で一番期待していたルアーです。
もちろんバチパターンにズバリ良さげなドクダミグリーンとピンクリルをいっときマシタ。




どんなルアー?



全長 100mm、重量 10g のシンキングペンシルです。アクションは可変タイトロールアクションで、 フックは#6、 価格は税別¥1,680。


どんなルアーなのか、メーカーHPより解説文を引用してみましょう。


「浮上型リップ」を搭載したRED中村監修「HYDRO UPPER SLIM 100S」。表層の皮一枚をシビアに攻略でき、細身のシルエットは表層バチからエンピツサヨリ、水面をざわつかせるイナパターンなどに幅広く対応。止水域や緩やかな流れに定位するベイトを模し、スローリトリーブで発動する、流れるような柔らかいケツ振りとロールアクションが特徴。安定した飛行姿勢と広範囲を探れる飛距離も追求し、沖へと出ていくマズメのベイトを足止めさせる事も。ボイル撃ちはもちろん誘い出しのティザー的な使用も可能にしたシンキングペンシル。

アピア HPより引用)


また、同HPではこのルアーの特徴として、以下4点が挙げられています。

1.巻くと浮き上がる浮上型リップ搭載
2.ただ巻き、スローリトリーブで緩やかなケツ振りアクションを発動。
3.偏食傾向のスリムベイトパターンに有効
4.ウエイトバランスを追求。優れたキャスタビリティ



キャストフィール



コレまでこのブログでインプレしてきたルアーは、基本的に使用条件を揃えるためPEライン1号でテストしていますので、今回も久々に1号ラインに結んで投げてみました。


第1投目で感じたのは、正直あまり飛ばないということ。


正確に言えば決して飛距離が悪いわけではありませんが、このボリューム感に対して10gという比較的軽めのウエイト設定は、おそらくスローでの表層レンジキープを優先しての設定なのでしょう、この軽めのウエイト故に、見た目から期待されるほどは飛ばないのです。


比較のため、マニック115と投げ比べてみますが、やはり圧倒的にマニック115の方が飛びますね。


まあ、スリムシンペンなので、そうは言っても絶対的な飛距離は悪いわけではなく、マニック95と同じくらいは出ていると思いますので、前作ハイドロアッパー90のような重量感と飛びを期待した人(ワタクシも)にとっては間違いなく拍子抜けするキャストフィールですが、ダメだコリャというほどではないかなと思います。



アクションとレンジ


レンジはズバリ表層。


綺麗な引き波を立てて、微弱なロールアクションをしながら泳いでくれます。


動画を見ていただければわかる通り、この微弱なアクション、前作ハイドロアッパー90Sに比べるとテールスイングはごく微かなものに抑えられ、ロールメインの動きと言えるでしょう。


表層+微弱ロールといえばマニックシリーズと一体どう違うの?と思われそうですが、個人的にはこのハイドロアッパースリム100Sの方がマニックよりも若干ロールのピッチが緩く、穏やかな動きのような気がしています。


浮き上がり性能も申し分なく、キャストフィール面ではイマイチに感じた軽めのウエイト設定も、スローにリトリーブする上では好都合。


引き波の質もある程度深みがあり、幅も広がりすぎず適度なもので、マニックシリーズに比べるとボリューム感のあるボディと相まって、そこそこアピール力もありそうです。



どんなシーンで有効か?


このルアー、一言で表すと、「さほど飛ばない新サイズのマニック」と言えるでしょうか(笑)。


活躍するのはやはり早春のバチ・アミ・マイクロベイトパターンの時期のナイトゲームでしょう。


この辺りのキャラもマニックシリーズとモロ被りですね(笑)。


しかし、前述の通り100mmと程よいボディサイズに、スリムとはいえそこそこあるボリューム感は、水中での存在感もそれなりにありそうで、干潟などのオープンエリアでのバチパターンの釣りなんかには最高にマッチするのではないでしょうか。


もうちょっと飛べば言うことなしなんですが、おそらくコレはスローリトリーブでのレンジキープ力とトレードオフの関係にありそうなので、別途風や流れが強い状況に対応したヘビーウエイトバージョンも出してくれないかな〜と期待しています。


話は変わりますが、このルアーで非常に気になったのがフックセッティング。


デフォルトでついているフック、ハイドロアッパー90に付属するものと同じフックで、決して刺さりは悪くなさそうなんですが、明らかに各社MH相当のパワーランクのもので太い。


MLからMクラスのロッド、PE1号のセッティングなら、バッチリフッキングも決まりそうですが、バチパターンの時期の比較的繊細なタックルセッティングには全く合わないような気がします。


ワタクシの使うようなライトなロッドにPE0.6号あたりを使う方なら、もっと細軸のフックに交換した方がいいでしょうね。


とまあ、まだちょっと使ってみただけなのに、いろいろと不満みたいな事ばかり書いてしまいましたが、個人的にはこのルアーの登場は大歓迎で、買ってかなり満足しています。


表層引き波系のルアーって各社結構出していて、一見飽和状態のようにも思えますが、同じ釣り場に通っていても、その日の風、波、流れなど、海況によって結構いろいろ考えて使い分けが必要なシーンもしばしば。


ごくわずかな動きの違いや、スピードレンジの違いが釣果を左右することもままあるため、きっとこのルアーがハマるシチュエーションってのがあるはずだと思っています。


まだ買ってちょこっと試してみただけで、このルアーの特性を十分掴めているとは思えませんので、使っていくうちに新たな発見があると思いますが、今のところハイドロアッパースリム100Sは、なんとなくこの時期多用するマニックシリーズ、エンヴィーシリーズのローテーションの隙間にうまくハマってくれそうなアクション、スピード、レンジの特性を持っているような気がしています。


今後の活躍が期待できる表層引き波系のニューカマー、皆さんも是非今期、その実力を試してみてください。



バチシーズンのナイトゲーム、シャローにいる活性の高い魚を相手にするときは、こういうパール系ベースのカラーが有効だと感じています。

もう一つバチパターンで外せないのがこういうくすんだ茶緑系の色。特にこのドクダミグリーンは透過性あるカラーなので、効きそうですね〜。

バチパターンといえばもう一つ外せないのがピンク、赤系のカラー。次はコレ買おうかと思っています。
※元祖ハイドロアッパー90Sのインプレはコチラ。


なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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