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ルアーについて ロンジン フランキー90 のインプレ

2018年9月28日金曜日

インプレ ルアー レビュー ロンジン 使い方 評価

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今回ご紹介するルアーはロンジンから2016年に登場したフランキー90。


ご存知フランキー120のダウンサイジング版です。


以前から気になっていたルアーでしたが、結構最近のミノーは定価がお高いとあってなかなか買う決心がつかず、登場から2年も経った今頃になって購入してみた次第です。

90mmサイズながら適度なボリューム感のあるフォルムです。
リップにはカップ状の穴が設けられており、いかにも水受けが良さそうな形状。


先日初めて実釣で使ってみましたが、コレが思った以上にいいルアーだった!ということで、今回はこのルアーのインプレです。





どんなルアー?


全長90mm、重量13gのリップ付きフローティングミノーです。


ボリュームある頭部から徐々にテールにかけて細くなるフォルムはフランキー120のそれを忠実に受け継いでおり、一目見れば兄弟分だと分かりますね。


しっかり肉厚のリップは中央部にカップ状のくぼみがあり、いかにも水受けが良さそう。


リップの色が透明でなかったら、結構コモモ2やエスフォーに近い顔立ちをしてるかもしれません。


どんなルアーなのか、メーカー説明文を引用してみましょう。

ランカーハントミノーとして活躍する『フランキー120㎜』のコンセプトを濃縮継承したフランキー90㎜は、水掻きが強くアピールの大きな泳ぎでありながら、ボディシェイプとウエイトバランスの絶妙なバランスを追求。それにより、強い流れに対してもリップレスミノーのように水を受け流すことで引き重りなく巻いてこられる使い勝手の良さと、シーバスを魅了するハイアピールアクションというふたつの要素を完全両立。絶妙なボディ形状により、強い流れでも飛び出さないよう設定。120㎜と比べてよりブレのない飛行姿勢と飛距離を実現し、泳ぎ出しも極限まで早く作り込みました。
90㎜の潜行深度は水面直下から60㎝(潮の干満による潮位の変化や、リアクションの変化に素早く広く対応するためのレンジ設定です)。潜行速度を速めることで、泳ぎ出しの早さと相まって狙いたいレンジまで最速で到達することが可能となり、性能面でも大幅にパワーアップ。アクションは120㎜同様、低速巻きではロールアクション、中速巻きではタイトウォブンロール、高速巻きになると超ハイアピールワイド系ウォブンロール。リトリーブ速度に応じて可変アクションを誘発させ、流れの変化を敏感に感知するのと同時に、アクションの変化で自然な食わせの間を演出します!
ロンジンHPより引用)


もうひとつ、製品パッケージ裏面には別の解説があるので、こちらも引用してみます。

フランキー120mmの持つ特徴はそのままに、さらに使いやすさを追求したセンシティブ・サーチベイト!
【飛び】フランキー120mmの飛距離・性能をさらに追求し、よりブレないワンランク上の安定した飛行姿勢を実現。90mmのプラグとは思えない飛距離がアングラーのアドバンテージとなり、小規模河川から広大な干潟まで、幅広いポイントで使用できます。
【泳ぎ】フランキー120mmのコンセプトを濃縮継承したフランキー90は、着水後の泳ぎだしを極限まで作り込んだ設計。着水後すぐに狙いたいレンジまで到達し、足元までしっかり泳ぎ切るので、小場所の攻略にも使いやすい設計となっています。

(フランキー90 製品パッケージ裏面より引用)


キャストフィール


90mmサイズで自重13gと、同クラスに比べると若干重量があるミノーですが、キャストフィールは至って普通で、ルアーが素直に飛んでいく感覚です。


感覚的に飛距離は50m前後といったところでしょうか。


ウェイトボールが比較的小さいタイプなのか、あまりその存在を意識させられませんが、固定重心ミノーを投げる要領でしっかりウエイトを胴に乗せたキャストをしてやれば思った通りの飛距離を出してくれます。


くるくる回ってしまうようなこともなく、飛行姿勢もいいですね。


昨今の複雑な重心移動機構を搭載したぶっ飛び系ミノーに比べると、確かに後半の伸びは少ないですし、絶対的な飛距離はそこまでではないような気がしますが、ナチュラルなキャストフィールと安定した飛行姿勢は、そして9cmミノーであることを鑑みると、投げていてまあ不満に思うことはないキャストフィール、キャスタビリティだと思います。



アクションとレンジ


このルアーを使ってみて素晴らしいなと思ったのがそのアクション。


低速ではロール系、速度を上げるにつれてタイト目なウォブンロールから、徐々にワイドなウォブンロールにアクションが変化していく、いわゆる可変アクションのルアーなのですが、この中速付近のアクションが特にイイ。


言葉で表現すれば「ウォブンロール」なのでしょうが、その質は体の中心を軸にしてバタバタ動くような類のものではなく、ボディ全体をくねらせながらヌルヌル滑らかに蛇行するような艶かしいアクション。


他のルアーに例えるならアイマのサスケSF-95の泳ぎに近いような感じでしょうか。


比べると全長は5mm短いものの、フランキー90の方が側面積が大きいため、フラッシング効果はより高そうで、また大型リップを搭載しているため、水を掻く力もフランキーの方が明らかに大きい。


つまり、サスケSF-95をよりハイアピールにしたような泳ぎですね。


引き心地は重めで比較的はっきりしていながらも、適度に水を受け流しているのか、どの速度域でも過剰な引き重りを感じさせず、引き心地が良いですし、リトリーブ中、流れの向きや強弱変化がとても捉えやすく、流速感度にも優れたミノーだなと思いました。


この辺りの特性はリップやボディデザインの良さからきているのかもしれません。


立ち上がりのレスポンスもかなり良く、極低速のリトリーブから確実にアクションをしてくれ、また高速リトリーブになるにつれてアクションの幅は大きく暴れ気味になりますが、動きが破綻したり水から飛び出すような事もありません。


リトリーブ速度を変化させることで動きも大きく変わるため、意図的に巻き速度を変化させることでアピールできるのも良いですし、流れの変化に差し掛かった時にルアーが勝手に挙動を変えてアピールしてくれるってところも良いと思います。


この辺りの特性は名作フランキー120の泳ぎを忠実に再現していると言えそうですね。


なお、ウェーディングでロッド水平にしてミディアムリトリーブで使ったときのレンジは水面下およそ30cm〜40cm前後といった感じでしょうか。


メーカー公表値ではレンジは水面直下〜60cmとされていますが、おそらく60cmというのはロッドティップを下げたりダウンクロスで引いた時のレンジでしょう。


実際使ってみた感じではそこまで潜らず、コスケSF-85の少し上くらい、思ったよりもシャローレンジが得意なルアーだという印象です。


なお、着水後素早くリトリーブすれば、狙ったレンジに素早く到達させることができるというのも特徴です。


そこからのレンジキープ能力もかなり高めですね。



どんなシーンで有効か?



年間通じてシーバスがよく捕食する対象のサイズに近い90mmというサイズ、アピール高めなアクション、レンジキープ力に優れていてかつ流速感度も高いとあって、フランキー90は非常に使い勝手がよく、河川、港湾、干潟、運河、小場所と、使うシーンを選ばない高い汎用性を持つルアーなのではないかと思います。


もちろん個人的には、いつもの浜でのウェーディングゲームに使ってみるつもりですが、スレた湾奥とはいえ干潟のオープンシャローのサーチではやはり魚にルアーの存在に気づいてもらうことは重要。


最近はロール主体だったりI字系だったりと、スレたシーバス相手という触れ込みで地味系アクションのルアーが多くなってきたりしますが、よく釣れるルアーの基本は昔から言われている通りやはり「よく泳ぐ」「よく動く」ことだと思います。


まさにその基本形とも言える泳ぎを見せ、小型なシルエットながら大きく水を掻いて力強くアピールしてくれるフランキー90のアクションは、ルアーアクションの理想系といえるのではないかと思います。

特に、120mmクラスでは見切られ安いデイゲームでは、このサイズ感でこの泳ぎというのが強いのではないでしょうか。


特にイワシ系、稚鮎、イナっ子などがメインベイトになっている時はベストマッチだと思います。


ちなみによく泳ぐルアーは、一般的にはリップが大きくなる傾向があると思います。


昨今のぶっ飛び系ミノーにあるようなエアロリップは、飛距離面では非常に優秀ですが、泳ぎの面ではどうしてもこのフランキー90のような力強い泳ぎを出すことはできません。


飛びと泳ぎはある意味ルアー作りの上でトレードオフの関係にあるのでしょうね。


そんな中、このフランキー90は「泳ぎ」に振った感はあるものの、飛びの良さと泳ぎの良さをうまくバランスさせている製品だと思います。


また、このフランキー90でもう一つの特筆すべきは操作感の良さ。


リトリーブスピードの変化に対して、アクションの幅やレンジの深さがリニアに対応してくれる使用感で、引き抵抗の違いによってルアーの泳ぐ状態を把握しやすいということもあり、慣れれば使い手が意図した通りのアクション、レンジで泳がせられるという強みがありますね。


ハイアピール系ミノーとしては比較的スタンダードな特性で、セールス面での大きな特徴や売り文句はありませんが、キャスタビリティ、操作性、アクションいずれにおいても基本性能が高く、非常にバランスよく作り込まれており、シャローミノーとしてはローテーションの核となってくれるようなルアーだと思います。


気になる方はぜひ一度手にとってみてください。


一本持っていて決して損はない名作ルアーだと思います。



やはり基本となるのはこのボラ/レンズホロカラーですかね〜。
個人的に登場頻度もヒット率もダントツで高いです。

個人的にナイトゲーム向けに非常に気になるのがこのカラー。夏場の南風で濁った潮でのデイゲームにも良さげですね。お腹のグローが効きそう!

その日の第一投目で投入するならこういう強いカラーからがおススメ。
活性高い個体にマッチした特性のルアーだからこそ、こういうカラーも使いたいですね。

なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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