ルアーについて　アピア　アップライジング59 のインプレ

この時期のデイゲームのマストアイテムといえばバイブレーション。


我が家には大量の小型バイブレーションがあり、毎度どれを持って行くか悩ましいところなのですが、バイブレーションは根掛かりロストもありうるしエイに持っていかれちゃうこともままあり、ミノーなんかに比べると段違いに消耗が早いですね〜。


先日もお気に入りのサルベージ60ESのチャートキャンディーをロストして、きっと家のどこかに在庫があるだろうと思ってゴソゴソ家探ししてみたところ、まさかの在庫ゼロ。


しかたないから密林でポチろうかと偵察してみると、なんとチャートキャンディーカラーだけ送料520円？！


そんなの買ってられるかと、ご近所釣り具店に行ってみたところ、やはりそこでもチャートキャンディーは在庫切れ。ガーン！


そんな時、脇のアピアコーナーに目をやると、ちょうど2019年新作バイブのアップライジング59が目にとまりました。

某映画のタイトルを思い起こさせるネーミングですなぁ〜。おバカ映画大好きなのでもちろん観ﾏｼﾀ。

ただでさえ飽和状態、もう新しい種類のバイブレーションは要らないと思っていましたが、一個試しに手にとって、ついそのまま購入してしまいﾏｼﾀ。


というわけで、前置きが長くなりましたが、今回はこの新作バイブレーション、アップライジング59（UPRIZING59）のインプレです。

どんなルアー？

アピアから2019年春に発売された小型バイブレーションです。

提携先のメガバステクノロジーなんでしょうか、相変わらず表面処理は緻密でリアルですね〜。

60ｍｍ前後の小型バイブレーションのカテゴリーは大変な激戦区で、ぱっと思いつくだけでもシマノのサルベージ60ES、サルベージソリッド60ES、ダイワのモアザンソルトバイブ60、ミニエント57S、アイマのコウメ60、バスデイのレンジバイブ55、ロンジンのキックビート55、DUELのハードコアソリッドバイブ55、メガバスのカットバイブ55、エクリプスのキールバイブ62、ジップベイツのザブラバイブ58など、ぱっと思いつくだけでも非常に多くの製品がひしめき合っています。


よほどの個性を持たないとそんな激戦区でセールス的に成功するのは難しいように思えますが、後発として登場したアップライジング59、果たしてどんなルアーなのか、メーカーの解説文を引用してみましょう。

今のスタンダードは波動弱めのバイブレーション

１．現代バイブレーションに必要なコンパクトサイズ
２．ただ巻きでナチュラルな水平姿勢
３．釣りのテンポを重視したメリハリのある心地よい波動
４．きれいなフォール姿勢でテーリングなどのストレスを排除
５．デイゲームに必要な要素を満たす軽快な操作感

（アピア　製品HPより引用）

キャストフィール

59mmで12gというサイズ、ウエイトは、ちょうどシマノのサルベージソリッド60ESと同じサイズ感、重量感で、キャストフィールも非常に似通っています。

サルベージソリッド60ESとの比較写真。アップライジングは長さ的には若干短いはずですが、サイドから見たシルエットのボリューム感はまあまあありますね〜。

比較的薄型ボディは空気抵抗も小さそうで、飛行時の回転や着水後のエビりも少なく、キャストフィールもナチュラルですが、同クラスの他社製品に比べて突出した何かがあるわけでもありません。


まあ、サイズ、重量なりの飛距離とキャストフィールで、特に不満に思う点はないと思います。

アクションとレンジ

アクションはメーカーの製品説明にもあるとおり、微波動といえるタイトなバイブレーションで、リトリーブ時の引き心地も軽く、ロッドアクションにも機敏に反応してくれる印象です。


同クラスのバイブレーションでは、強波動で大きめアクションのキックビートやサルベージESとは対極を為すアクションだと言えそうですね。


とはいえ、コウメ60ほどタイトではなく、テールの振りはしっかり竿先に伝わってきます。


個人的な印象としてはアクションはレンジバイブ55ESに近く、リトリーブ抵抗や使用感はカットバイブ55HWに近いかなと感じました。


ロール寄りかウォブル寄りかと言われると、動かしてみた感じどちらかというと後者の方ですかね。


レンジはシンキングのバイブレーションなのでいかようにでもなりますが、普段通っている水深1ｍ未満エリアでのウェーディングにおいても、過度にボトムコンタクトさせることなく使えているので、シャローでも扱いやすいバイブレーションだと思います。

どんなシーンで有効か？

先にも述べた通り小型バイブレーションは各社しのぎを削る激戦区。


そんな中にあって、このアップライジング59はナチュラルな使用感、適度に軽めの引き抵抗、軽快な操作感に、スレにも強そうなタイトアクションに、ロッド操作に対するレスポンスの良さという特徴があります。


個人的にアピアって、魅力的な製品を出してるとは思うのですが、どちらかというとメーカーというより企画会社、プロデュース会社ってイメージを持っていて、ここのルアーで長く使い込んだのはエイチベイトくらいなのですが、今回のこのアップライジングの製品紹介ページなどを読んでみると、実際の製品の特徴を的確に表現し、うまく紹介できているように思いますね〜。


5項目にまとめられた特徴は的確に製品の訴求ポイントを突いていると思います。


それはさておき、この製品の大きな特徴である微振動アクションは、キックビートやノーマルのサルベージのようなワイドでハイアピールなアクションのバイブレーションと組み合わせて、適材適所でうまくローテーションするとより効果的じゃないかと思います。


とりあえず先発として活性の高い個体を広範囲にサーチするようなシーンでは、ハイアピール系のバイブの方が適しているような気がしますが、一方でこのアップライジングは軽快な使用感ゆえに、長時間キャストを続けるようなシーンでも疲労感を感じることなく投げ続けられそうですし、レスポンスの良さを活かして小技を効かせた攻め方を展開するのにも適していそうです。


実際のところはまだあまり投げておらず、キビレとチーバスくらいしか釣ってないのですが、使ってみて感じたところ、単調になりがちな小型バイブの釣りにおける持ち駒の布陣を固める上で、バリエーションの一つとして持っておいて損はないんじゃないかと思いました。


欲をいえば消耗が激しいジャンルのルアー故、もう少しロープライスだったらよかったのになぁ〜。


もうちょい使ってみてたくさん釣れたらリピート買いしようと思います。



とりあえず最初に買ったのはこのカラー。アピールとナチュラルの融合か？ええ感じだと思いﾏｽ〜。

微振動アクションというキャラにマッチするナチュラル系はやはり一本持っておきたいですよね〜。

このサイズのバイブが活躍する季節は往々にして南風による濁り真っ盛りの時期。故にこういうハイアピールカラーは必ず出番があると思いﾏｽ〜。

冬場や干潟の澄潮、ナイトゲームなんかで重宝しそう。クリア系カラーもラインナップにあるのは大変ありがたい。

なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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