しかし、寒いからと言ってネオプレンウェーダーを買うほど資金的余裕はありませんので、ウェーダーは普段の防水透湿素材を通年使用しています。
普段使用しているのは、ここにも書きましたが、パズデザインのソックスタイプのもの。
長年使ってきて、非ゴアテックスの防水透湿系素材だと、使い方にもよりますがだいたい2年から3年が、メンブレン剥離などにより漏水が始まる「寿命」だと感じています。
そのウェーダーを着用していて、うっとおしいのは、踵からアキレス腱あたりの蒸れ。
移動で運動をすると、クロロプレンソックス部分で逃げ場のない足回りの水蒸気が集まるためか、寒い冬場でもこの辺りが湿ってきます。
これが、ウェーダーの漏水(寿命)によるものなのか、
蒸れによるものなのかなかなか判別つかないのです。
さらに、冷たい水に立ちこんでいると、この蒸れが冷やされて、ここから不快な冷えを感じ始めます。きっと体温を奪われる原因にもなっていることでしょう。
もしピンホールによる漏水でしたら、ウェーダーを裏返して水を入れるなどの漏水検査をすればすぐわかりますが、これはかなり面倒で手間がかかる作業です。
というわけで、馬鹿にはできないこの蒸れを軽減しようと、昨年お試しでリトルプレゼンツ(LITTLE PRESENTS)から出ている防水透湿ソックス、P3 AC-91を買ってみました。
P3というのは、リトルプレゼンツの3レイヤー防水透湿素材のこと。詳細はわかりませんが、ゴアテックスとは違ってポリウレタンメンブレン系ではないかと推測します。
生地は、以前使っていた英軍のゴアテックス素材のものよりごわつきが少なくしなやかで、生産終了となったシマノのドライシールド防水透湿ソックスよりも若干薄い印象です。
私は足のサイズが26センチですが、ウェーディング用に厚めの靴下を履く想定で、Lサイズを買いました。素材の特製上伸縮性はほぼないため、結果的に良い選択でした。最上部、ふくらはぎ部分にはずり落ち防止の滑り止め付きゴムバンドも付属していて、使い勝手は悪くないです。 |
一応右足用、左足用が明確に作り分けられていることもあって、この手の素材のソックスにありがちなフィット感の悪さはさほど気になりません。
足入れしたところ。非伸縮素材なので、多少のだぶつきがみられるのは仕方ありません。 防水素材なので、このままお風呂に入っても足はぬれません。 |
また、内側のシームはすべてシーリングしてあり、うたい文句通り完全防水です。
ウェーダーを履く前にこれを履いておくと、足部分にたまりがちな蒸れが多少外側に放出されるため、ウェーダー内での靴下やズボン裾部分の湿りが軽減され、不快な足冷えが起こりにくくなり、防寒面でも多少効果があります。
また、これを履いておくことで、万一ウェーダーに浸水があった場合、明らかな水滴が靴下外側につきますので、蒸れによる結露と簡単に見分けがつくというメリットもあります。
似たような製品で、より履き心地がナチュラルなストレッチ素材のものもありますが、違いは完全防水であるか否か。
この商品は、伸縮性ある生地でより完璧なフィットが得られますが、シームにシーリングはされておらず、直接水に入るとぬれます。どちらかというと、内側の蒸気を積極的に放出して足回りを快適にするという目的のためだけに、透湿素材を使っているという感じですね。
◆その他のウェーダー関連の記事は以下もご参照ください。
・初心者も中上級者も?後悔しないウェーダーの選び方
・ウェーダーについて XEFO・ドライシールド・ストッキングウェーダー WA-224J のインプレ
・漏水!シマノXEFOのウェーダーをメーカー修理に出してミマシタ!
・ コレ欲しい!意外と使える新作ヒップウェーダーRW-1301がかなり気になる!
2019年4月追記:
ここでご紹介した AC-91 P3 ソックスはモデルチェンジされ、ヘビーデューテーなソックスに生まれ変わりました。後継モデルである「N3 D500 ソックス AC116」は、3レイヤー透湿防水素材を使用した防水ソックスで、表生地に500デニールナイロンを使用した高耐久の透湿防水素材となりました。
P3 AC91と同様、足を濡らしたくない時のオーバーソックスとして、またウエーダーやニーブーツ着用時の蒸れ防止としても使えるアイテムです。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
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