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ラインについて クレハシーガー R18完全シーバス のインプレ

2017年6月19日月曜日

PEライン インプレ クレハ タックル レビュー 評価

t f B! P L
今回は久々にPEラインのお話。

クレハのシーガー、R18完全シーバスについてのインプレです。


前々から気になっていた商品なのですが、値段が値段だけに興味本位で買う訳にもいかず試せていませんでした。


しかし、このR18完全シーバス、ステルスグレー色が追加されたのと同じタイミングでパッケージがリニューアルされ、店頭でも通販でも旧パッケージ製品がたたき売りされていたので、値段の下がったタイミングで購入してみました。




土曜の夜から一生懸命準備して、日曜の朝まずめに釣行するつもりでしたが、またまた盛大に寝坊してしまって釣りに行けなくなったので(?)、今回は適宜よつあみG-Soul UpgradePEなどとの比較レビューも交えて、がっつりインプレを書いてみたいと思います。


写真はたたき売りされていた旧パッケージ。現在はパッケージはリニューアルされています。なお、ラインそのものは、新旧両パッケージで特に違いはないそうです。

独特な形状の糸巻き&ホルダーは、手で握ったり足に挟んだりしてテンションを掛けながらライン巻きすることができるようになっています。しかし、これではスーパーラインマーキー(第一精工の糸巻き機)が使えません。それが不評だったか?リニューアル版では一般的なスプールに変更されました。



まずは巻いてみる


スピニングリールにラインを巻く際には、糸ヨレを解消しつつ高速に作業できるこのアイテムが絶対にお勧め。ワタクシも長年使ってます。

面倒くさいですが、独特のラインスプールでは巻き取りがやりづらいため、一旦高速リサイクラーを使って一般的な形状の空スプールに糸を巻き取ってから、スーパーラインマーキーでスピニングリールに巻き取りました。


こうすると、無用な糸ヨレもできないので安心ですね。


コレがあるだけで、普段のPEラインのメンテナンスやライン交換、裏返しなどが非常に効率よく作業できます。PE愛好者は持っていると結果的に経済的になるスグレモノアイテムです。


Rapinova-XやPOWERPROなど、世の中のPEラインの多くは、太さ測定方法の標準規格がないため、実際の太さ(糸の取りうる体積)よりも細めの号数で表記してあるものが非常に多く、結果的にスプール糸巻き量の記載通りに巻けないことが多いのですが、R18完全シーバスは実際の太さに対して号数表示が適正であるため、糸巻き量1.2号150mのエクスセンスLBのスプールに、150mがちょうどピッタリ巻くことができました。


コレはよつあみのラインも同様ですが、とても素晴らしいことです。


今回は、とりあえずBB-Xハイパーフォース(C2000サイズ)に1.0号を、エクスセンスLB(C3000サイズ)に1.2号を巻いてみました。


巻きたての糸を触ってみた感触は、やはり8本撚りPEラインであるため、4本撚りのようなごつごつ、ざらざらした感触はなく、サラサラした滑らかな表面のように感じます。


当然、表面が滑らかだと、ガイドとの摩擦抵抗、それによって生じる熱も少ないため、結果的にライン自体が長持ちする傾向にありますが、この辺りは長期間使用してみないとインプレはできませんので、また別途。


初期状態では糸のハリやコシはかなりある方で、カットしたラインが空中で自立するくらい(下写真)、ピンとしています。

巻き終えてライン終端をカットしたところ。新品状態では、写真のように糸がピンと自立するほどハリとコシがあります。



とりあえず使ってみる



まずはBB-XハイパーフォースC2000に巻いた1.0号の方を試してみました。


2回の釣行で時間にして6時間、約半日の釣行です。


やはり8本撚りPEラインであるためか、ガイド通りは非常にスムースな様で、いつも投げている鉄板バイブやミノー、シンペンで試しましたが、飛距離は抜群に出ます。


引き抵抗の大きいルアーでも糸鳴りも少ないです。


飛距離や糸鳴りの少なさに関しては、まず、4本撚りPEラインはまず相手にならない位、こちらの方が上だと思います。


似たような8本撚りPEでは、よつあみのG-SoulUpgradePE X8と比べると、飛距離はR18完全シーバスの方が上かなぁ。糸鳴りは、G-Soulの方がすくないかなぁという感覚ですが、あくまで感覚的なものでそう思えるだけかもしれません。


上が新品から約半日使用したライン。下が巻きたての新品。写真では微妙な差異に見えますが、結構色落ちは激しく、使用後は早くもくすんだ感じの色になってきています。


糸表面が滑らかな感触であるからか、(感覚的ですが)FGノットでの糸の編み込み、食いつきもいい感じで、結節強度も高く仕上げられそうな雰囲気です。



世間の噂は本当だった


ところで、R18完全シーバスのインプレでよく見かけるのが、「色落ちが激しい」という記述。


実際に使ってみても、やはり、間違いなくその通りです。


元々、新品をリールに巻き取る時点で、リールのラインローラーには結構な緑色の粉?が付着しましたが、数時間実釣行で使用した後は、予想通りかなり色は落ち、白っぽくくすんだ色になってきました。


色落ちの激しさは、世間のレビュー評どおりですね。


しかし、ワタクシの場合PEラインに求めるのは強さと耐久性。


色が落ちても、ライン強度を保ってくれていれば、あまり気にしません。


その辺はどうなのでしょう?



ライン強度はいかほどか?



別に試してみるつもりではなかったのですが、幸か不幸か、初実釣後半にコアマンのVJ-16を根掛かりさせてしまいました。


先日作った根掛かり回収システム?を持っていることをすっかり忘れて、盛大に地球と引張っこをしてしまいましたが、ライン強度のテストにはちょうどよかったかもしれません。


この日はR18完全シーバス1.0号、標準強力19ポンドに、サンラインのBASIC FC5号、20ポンドのリーダーをFGノットで結束し、スナップはコアマンこだわりスナップ#1.0をパロマーノットで結束という組み合わせでした。


この組み合わせでは、普通に考えるとFGノットに失敗さえしていなければ、スナップ結束部分がウイークポイントになるはずですが、引張っこの結果はなんと、VJ-16のスプリットリングを伸ばしてルアー本体を回収成功!


ノットの出来が良かっただけかもしれませんが、とりあえずR18完全シーバスの結節強度、ライン引張強度は充分確認できたと思います。


コレが回収した現物です。新品ラインとは言え、スプリットリングを伸ばしてルアー回収できる強度は期待通りで素晴らしい。


PEライン選定時に陥りがちなワナ



ちなみに、PEラインを選ぶ際、初心者がよく陥りがち(騙されがち)な誤りに、「標準強力」と「最大強力」の混同があります。


前者はよくAvgとも表記されますが、「平均でこの引張強度がある」という表現。

後者はよくMaxと表記されますが、「最大この引張強度が出せる」という表現。


同一の糸でも、後者の表現の方が当然、数値は大きいものになるので、引張強度が高い=エライと思いがちですが、それは勘違いですので、冷静にAvg表記なのかMax表記なのか見てみる必要があります。


同じ1.0号でも、R18完全シーバスはAve19Lbs。よつあみG-SoulのX8はMAX22Lbs。


実際の引張強度は、同程度なのでしょう。


参考までに、DUELのArmoredF+1.0号ではMax19Lbs、シマノのPOERPROはMax20Lbsなので、R18G-SoulX8はこれらより若干引張強度が強いようですね。

(なお、RapalaはAveかMaxか明確な表記なしだったので、おそらくMaxでしょう)



実釣を終えての感想



巻き終えた直後はピンとハリがあるラインでしたが、数時間使用したのちは、意外とふにゃふにゃでしなやかなラインになってしまいました。


別に悪いわけではありませんが、色と同様、初期の印象とは大分違う感じのラインになってしまっています。


また、初釣行では、ちょっと気になる事象がありました。


それは、「エアノット」。いつの間にか空中でラインが団子状に絡まってしまうあの厄介な事象です。


この時は、AR-Cスプールの標準糸巻き量を越えてラインを多めに巻いていた、糸ヨレのかかりやすい小型サイズ(C2000)のスピニングリールを使用していた、アゲインストの強風が吹く中、空気抵抗は大きく引き抵抗は小さめの軽量ミノーなどを回数多く投げたと、PEラインとしてはおよそ最悪の使用状況だったため発生したのかもしれませんが、滑らかな糸質ゆえに出来上がったお団子はがっちり固結びに。


結果的に、初日で20メートル以上のラインをカットする羽目になってしまいました。


コレは非常に残念。


しかし、かばう訳ではありませんが、上記の通り通常よりも劣悪な使用条件だったため、たまたま発生しただけかもしれませんので、この辺りについては今後しばらく使ってみて改めてインプレしたいと思います。


ちなみに2回目の釣行では全くノートラブルでした。



R18完全シーバス インプレまとめ


今回のインプレをまとめると、R18完全シーバスは、色落ちは激しく初期のハリは維持されないが、世にある4本撚りPEより実質1割程度ライン径が細く、滑らかで糸鳴りも少なく、キャスタビリティと引張強度、結節強度に優れたラインであることは間違いなさそうです。


かなりの数のキャストをしましたが、2回の釣行を経た程度では、特に表面のササクレや抵抗感などもなく、耐久性が悪そうな印象は全くありません。


ただ、購入時に比べて使用後は思ったよりもコシがない(良く言えばしなやかな)ラインになったので、トレブルレス性能は今後引き続き使ってみて注視したいところです。


しかししつこいですが、PEラインは長期使用を経て性能維持する耐久性があるかがポイントだと思いますので、長期使用後のインプレは改めて別途書いてみたいと思います。


さいごに、買う前から若干気になっていたのですが、クレハは自社でPEラインは製造していないはず?・・・そして、明らかに糸(やスプールなど)はよつあみ製と同じように思えてならない・・・


もしかしたら、このライン、正体はG-SoulX8のコーティング方法を変えて、OEM提供されているラインではないでしょうか・・・あくまで推測ですが・・・(だとしたら、「比較インプレ」ってのもナンセンスですね。)


ちょうど、G-SoulX8を巻いたスプールが3つ、R18完全シーバスを巻いたスプールが2つあるので、長期間使用してみたら正体が一緒かどうか、わかるかもしれません。


いずれにしても、8本撚りPEライン、お値段は少し高めですが、さすがにその分、4本撚りとは別格の使用感の良さ。


コレに慣れると今後は4本撚りにはもう戻れそうにありません。


8本撚りにご興味ある方は、G-SoulX8R18完全シーバスも、通販で買えば価格も安いのでぜひお試しあれ。


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なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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