このルアー、発売は2013年で、早速2014年に買っていたのですが、何故か使用する機会がなく、今年になってミノーの釣りが面白くなって、ようやく使い始めた次第。
使ってみると、その意外な個性に驚かされたルアーです。 |
どんなルアー?
全長99mm、自重12gのシャローミノーで、フックはがまかつSP-MHの#4がセットされています。
エクリプスルアーによくある多面体形状の断面を持ち、アストレイアシリーズ共通のオフセットされたリップが目を引きます。
複数個、しかも大き目のウェイトを積んでいるのでしょうか、前後にゆすると「ジャラッ」とウェイトボールが移動する音が聞こえます。よくある磁着式ではなく、誘導式の重心移動のようですね。
まずはどんなルアーなのか、メーカーHPから説明文を引用してみましょう。
喰わせのシャロー専用モデル
アストレイア99F-SSRのシャロー専用モデルとして開発。ウォブル3:ロール7の喰わせに特化したアクションを発生。ダウンクロスや激流、速巻きにおいても暴れすぎず美味しいサーフェスレンジをキープします。ロールメインのアクションは多面構造によるフラッシングの効果を最大限に活かし、魚をスレさせず釣れ続く性能を実現。アストレイア99F-SSRと同等の飛距離をも有し、プレッシャーをかける事なく広範囲のターゲットを狙い撃ちできます。
(引用元:エクリプスHP)
キャストフィール
投げてみると、そのキャストフィールには驚かされます。
スコーンと軽快なフィールで、気持ちよく飛んでいきます。
飛距離データなどは公表されていませんが、明らかに同クラスのミノーの中ではトップレベルで、似たようなサイズ感のミノーで飛ぶといえばiBorn98Fがありますが、これと比べてもそん色ない飛距離をたたき出します。
オフセットリップの影響か、はたまたシルエットによるものなのか、風のある状況では、むしろiBornより飛んでいるのではないか?と思える位で、キャストフィールについては全く不満はありません。素晴らしいと思います。
アクションとレンジ
アクションは、メーカー説明文通り、ローリング比率の高いウォブンロールで、ピッチはやや速め、振り幅もタイトで、引き抵抗が適度に軽めの絶妙なアクションをします。
このアクション、コトバで表現するのがむつかしいですが、キビキビ系ともブリブリ系とも違う、軽く柔らかい感じの「フルフル」とした感じのアクションで、ナチュラルな感じだと思います。
リトリーブスピードを上げるにしたがってウォブリングの幅が大きくなるようなイメージですが、かなりハイスピードにリトリーブしても暴れすぎることはなく、水面を飛び出すようなこともありません。
ロッドアクションに対するレスポンスも良く、誘導式重心移動ながら初動の水の掴みや泳ぎだしも悪い印象はありません。
昔複数持ってたのに、ヤフオクで売っちゃった!それで、最近ロストして買い足すハメに。今考えると非常にもったいない事をした! |
総じて、iBorn98Fやレスポンダー109など、激浅レンジを探るシャローミノーは、やはり活性の高い魚をターゲットとしているのか、派手目、ワイドなウォブンロールアクションをするルアーが多いですが、このアストレイアシャローの動きはそれらとはちょっと異なるおとなしめ、食わせ系のアクションがメインとなった動きではないかと思います。
流れの弱いところではフルフルとした弱弱しい動きで、流れの境やダウンに差し掛かったら振りが大きい誘いの要素が動きに加わるというように、流れやリトリーブスピード強弱によって理想的なアクションをさせられる、いいアクションだと思います。
レンジもメーカーで公表はされていませんが、実際にウェーディングで使ってみたら、水面下10㎝から30㎝の間のようで、結構ハイスピードでリトリーブしても、レンジが入りすぎないその特性も非常に好印象です。
どんなシーンで有効か
素晴らしいキャストフィールと、水面直下の浅いレンジを泳ぐ特性から、やはり使いどころは遠浅サーフや干潟でのウェーディングがベストマッチ。
特に、10㎝以下のこのサイズ感で、控えめな食わせのアクションをするルアーってのは、探してみても意外とありそうでナイ、ライバル不在の唯一無二の個性だと思います。
個人的には広大なオープンエリアの表層を探るパイロット的な使い方から、同クラスの派手目な泳ぎのミノーのフォローとしてまで、非常に幅広く使えるのではないかと思っています。
あまり釣具店などでも見かけることがなく、メディアへの露出もさほど多くない印象で、どちらかというと目立たない存在のルアーだと思いますが、実際に使ってみるとコレは本当に素晴らしい。
久しぶりに名作だと感じたルアーです。
と、かなりべた褒めになっていますが、唯一、欠点?と思えるところを上げれば、極たまに、何の前触れもなくアクションがI字系、つまりノーアクションになってしまうこと。
重心移動のウェイトの関係なのでしょうか、原因は定かではありませんが、複数持っているいずれも同様の症状がみられたので、個体差でもないようです。
しかしそれも大した問題ではナイと思えるほど、飛距離、レンジ、アクション、レスポンスとも高いレベルのこのミノー。
シャローの釣りが好きな方には、自信を持ってお勧めできる佳作ルアーだと思います。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
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