今回ご紹介するルアーは、ポジドライブガレージの比較的新しい製品、スゥイングウォブラーです。
昨年、雑誌などメディアに頻繁に取り上げられていたので、ついつい買ってしまいました。
どんなルアー?
ポジドライブガレージからリリースされたルアーの第三弾。全長85mm、自重12gのトップウォータージグミノー?です。
レンジは0〜10cm、フックは#8、リングは#3が装着されています。
手にした感じは手ごろなサイズ感と重量感で、飛びそうな予感。
バナナを連想させる反り返った細身のボディに、ヘッド部分はリップレスミノーと上下逆方向に水受け面が設けられています。
デザイン的には、imaのポッキーやタックルハウスのTKRPを細くしたような感じですね。
どんなルアーなのか、イマイチWeb上にコレといった説明文がみあたらなかったため、製品パッケージ裏面の解説文を引用してみましょう。
細身+ヘビーウェイトによるサイズ以上の軽快なキャストフィーリング。シンキングでありながら、ただ巻くだけで水面に浮上し、連続した引き波とポップ音を発生する。2015年の初夏〜晩秋の開発テスト期間中、特にマイクロベイトパターンのボイル撃ちでその効果を発揮してきたハイレスポンスアクションの「トップウォータータイプジグミノー」・
(SWING WOBBLER85S 製品パッケージ裏面より引用)
キャストフィール
小型でも比較的ウェイトがあるため、キャストフィールはかなり良好。
飛距離もそこそこで、通常の9cmクラスの細身シンペンと同じくらい飛距離が出ていそうです。
独特な形状をしていますが、飛行姿勢は結構安定していて、投げ方や状況によらず比較的コンスタントに飛距離が出るタイプですね。
キャストフィールでは、まあ不満は出ないルアーだと思います。
アクションとレンジ
このルアー、レンジは0~10㎝とされていますが、非常に浮き上がりがよく、着水後リトリーブするとすぐ水面にまで浮上してアクションします。
そのアクションはクネクネとボディ全体を左右にスゥイングさせ、頭部のヘッドで水を押し出しながら蛇行する引き波を立てて泳ぐイメージ。
実際に現場で使っていると、視覚的にはペンシルのドッグウォークをしているようにも見えます。
スイム映像では、水中を泳ぐ様が捉えられていますが、製品版は普通に使っている限りこのように水面下に入った泳ぎはまずしません。
実際は、スイム映像冒頭数秒間の着水直後のシーンのような動きで、かなりスロー目なリトリーブでも確実に水面に浮き上がり、水面でアクションします。
よって、このルアーの本質はやはり「トップウォーター」であるといえるでしょう。
乱暴に言えば、ローリングの引き波系であるマニックに対して、ウォブリングの引き波系がこのスウィングウォブラーといったところでしょうか。
個人的には、マニックフィッシュなどのシンペンを、ロッドのシェイキングにより水面付近でパニックアクションさせる時の動きにもちょっと近いかなとも思っていますが、シンペンをトップで使うとき、動きは往々にして速いテンポになりがち。
しかしながらこのルアーは、シンキングながらただ巻きによって、比較的スローな速度から安定してトップのアクションを出してくれるというところがポイントです。
軽いながらも適度な引き抵抗があり、アクションしている感覚が手元に伝わるので、真っ暗闇のナイトゲームでも使いやすいと思います。
どんなシーンで有効か?
一応水面引き波系ルアーなのですが、そのアクションは大振りなので、明らかにバチ抜けは対象外ですね。
トップと言えども、小さめなルアーなので、シーズン的には春から夏にかけて、まだベイトが小さい時期に適していそう。
ポジドライブガレージのHPでも書かれていますが、水面をぴちゃぴちゃさせる動きとそのサイズ感から、一番マッチするのはやはりマイクロベイトのパターンかと思います。
もちろんデイゲームでもバッチリ使えますが、特にこの時期、ハクがマズメ時や夜間に激浅シャローによっていることも多いところで、前述の通りかなりスローに引いても決してレンジが入らない特性を活かして、スローに水面を攻めるのにうってつけのルアーだと思います。
喰いそうで喰わないハクボイルのシーンで、逃げ遅れたハクを演出するなんてのにちょうどいいのではないでしょうか?
小さめのトップでは飛距離が出ない、シンペントップでは速すぎて魚が追いきれない、そんな悩ましい状況を打開してくれる切り札になってくれると思います。
もう一つ、大きな特徴としてあげられるのは、ただ巻きするだけで魅力的なトップでのアクションを出してくれるところ。
個人的にウェーディングが好きで、どうしても潮待ち、回遊待ちの釣りが多くなるため、この「ただ巻き」でいいというところは非常に重要なポイント。
それこそ地合いがわかっていたり、目の前でボイルしている状況ならいざ知らず、トップウォーターのルアーって基本的に何らかのロッドアクションが必要で、これを集中力を持って長時間続けるのは非常に体の負担が大きいものです。
しかしこのルアーなら、ただ巻くだけで必要なアクションを出してくれる。それもファスト気味からスロー気味まで、幅広いスピードレンジで対応してくれているというところが、大きなアドバンテージではないかと思います。
これならトップ嫌いの人でも投げ続けられるんじゃないでしょうか。
既存のトップウォータープラグとは一線を画す独特な個性あるルアー、コレは一つ持っていても絶対損はしないと思います。
やはり最初に買うならナチュラル系のこんなカラーですかね。汎用性高いと思います。
夏場の濁り潮でのトップに良さげ!チヌキビレにも使えそうですね〜。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、2023年5月に、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ「密林お買い得情報」を大幅リニューアルしました!最新モデル情報の反映や、AmazonとYahoo、楽天間での価格比較が容易にできるよう、より有益なページとなるようコンテンツを見直しましたので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!
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