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ルアーについて ダイワ モアザン シャローアッパースリム 160F-SSR のインプレ

2018年11月7日水曜日

インプレ ダイワ モアザン ルアー レビュー 使い方 評価

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11月、ワタクシの通う阪神間では時はまさにサヨリパターン真っ只中!


サヨリパターンといえばいつもワタクシの釣果はエイチベイトばかりですが、たまには違うルアーでも釣ってみたいし、もうちょっと飛ぶルアーが欲しい!ということで、先日リリースされたばかりのダイワの新作、モアザン シャローアッパースリム160F-SSRを早速買ってみました。

とりあえずこのカラーを買ってみました。
手にとった第一印象は釣れそう!でしたが、さてどんなルアーでしょう。


というわけで、今回もいつもの浜で使ってみましたので、インプレ記事です。





どんなルアー?



全長160mm、自重20.3gのスリムでロングなフローティングミノーです。


メーカー公表のスペックによると、飛距離はMax63.5m、Ave60.7m、アクションはナチュラルウォブンロール、潜航レンジは約5cm〜約30cm、フックは#5×3、リングは#3とのことです。


同社のシャローアッパーシリーズにしてはかなり細め(とはいえ、サイズがデカイのでそれなりの太さはありますが)のボディシェイプに、カップ状のヘッドリップが特徴的です。


ボディ上半分にはウロコ模様が配されていて、フラッシング効果も高そうですね。


ダイワのルアーはメーカーHPよりもパッケージ裏面の方が詳細に解説が書かれていることが多いので、どんなルアーなのかはこちらを引用してみましょう。

「細身のベイトに偏食した魚を寄せる泳ぎ」をコンセプトに開発されたブッ飛びスリムロングリップレスミノー 

160mmというロングボディながら、スローリトリーブでもタイトなローリングアクションを引き出し表層をトレースできることで、サヨリのような細身のベイトに偏食したシーバスを激戦区においても、バイトへ持ち込むことが可能。また、体高がなく浮力も弱い分違和感を与えないのでシーバスがスレにくい上、早巻きしても水面から飛び出しにくい汎用性の高さが特徴。さらに、この「シャローアッパースリム160F-SSR」はダイワ独自の「重心移動システム「MAGROCK+Rシステム」の搭載により、スリム系ロングミノーの泣き所であった「キャスタビリティ」の問題を、「立ち上がり性能」を損なわずにクリア。従来の125〜145mmサイズのスリム系ルアーではアピール仕切れなかった状況においては、160mmのボディは高い集魚力を誇り、スレに強いフラフラ系水押しアクションに加え、小刻みに入るイレギュラーアクションで、低活性のタフなシーバスをも惹きつける。捕食しやすいスリムボディ形状に3フックシステムを採用したことで、触れるようなショートバイトでもガッチリとフッキングし、バラしを軽減します。ハーフスケールデザイン&セミフラットサイド楕円ボディのフラッシングアピールは高く、パイロットルアーとしてもファイナルウェポンとしても有効で、河川、港湾部、河口、サーフ、磯、干潟等あらゆるフィールドで活躍します。

キャスタビリティ
ダイワ独自の重心移動システム「MAGROCK+Rシステム」によりスリムロングミノーの泣き所であった「キャスタビリティ」の問題を、「立ち上がり性能」を損なわずにクリア。

操作方法
ただ巻きのみでOK!!流速に合わせたスピードで。

最適な状況
「マイワシ、サヨリ、アユ、デカバチ、ハタハタ、ギンポ」等シーバスが大型のベイトを捕食している時に最適。食い気のないシーバスの前にあえて投げて、活性を上げたり、中小型サイズを避けてデカいサイズを狙って獲ることも可能です。

サヨリパターン
ルアーが着水して動いた瞬間と、ルアーがサヨリにぶつかった時にヒットすることが多いため、サヨリが群れているところへキャストし、とにかくルアーを「サヨリ」に当てることが大切です。ルアーがサヨリに当たり、サヨリがパッと散った瞬間にシーバスの捕食スイッチが一気に入り、逃げ遅れたルアーにバイトしてきます。ルアーをサヨリが泳いでいるスピードに合わせるのが秘訣です。

(モアザン シャローアッパースリム160F-SSR 製品パッケージ裏面より引用)


ご丁寧にサヨリパターンでの使い方まで書かれていますね。




キャストフィール


メーカー発表によるとこのルアー、 Max63.5m、Ave60.7mもの飛距離がでるとのこと。


コレだけボリュームのあるビッグルアーでこの飛距離はかなり優秀だと思いますが、実際に投げてみると、確かに飛ぶには飛ぶんですがちょっとクセがある。


うまくキャストが決まれば、驚くほどによく飛んでくれますが、失敗すると悲しいほど飛距離は出ません。


どうやら少し投げ方にコツが要るみたいで、ビシッと鋭くキャストするよりも、しっかりルアーの重量をロッドに乗せて、ブワンとゆっくり大きく振りかぶるようなキャストをした方が飛距離は伸びるようです。


あと、飛行時の軌道も若干クセありで、まっすぐシュパーンと飛んで行くこともあれば、空中で急失速したり、エアガンBB弾のホップアップのように上昇したりと、若干コントロール性はよくなさそう。


狙いのボイルポイントど真ん中に着水させるアキュラシー面は若干厳しそうに感じました。


それでも、コツを掴めば飛距離は出るし、そこそこ着水点もコントロールできるので、ちょっとキャスト練習で慣れることが必要なルアーって感じですかね。


まあ、そんなクセは多少あるものの、サヨリパターン用のルアーとしてトップクラスのキャスタビリティがあることは間違いありません。


このパターン向けでは飛ばないルアーが多いので、この飛距離だけでも充分な個性ですね。


ちなみに実釣時は1号のPEラインを使っていましたが、このルアー、もしかしたら、後方への抵抗が増える太目のPEを使った方が飛行姿勢が安定するタイプかもしれませんので、今度機会があれば1.2号ラインで投げ比べしてみようと考えています。



アクションとレンジ



メーカー発表によるとアクションはナチュラルウォブンロールで、潜航レンジは約5cm〜約30cmとのこと。



このアクション、大型ゆえにゆったりした感じのウォブンロールですが、テールの振り幅、つまりウォブル要素はタイト目で、全体的に揺らぐような感じのロール主体のアクション。


個人的な感想としては、バレーヒルのパラガスのアクションをよりタイトでナチュラルにしたようなイメージでしょうか。


大型ルアーゆえにキレの良さ的なものはありませんが、立ち上がりも良く、着水直後のアクションエラーもありません。


リトリーブ抵抗は大きめではっきりしたものですが、ルアーの浮力が比較的小さめなためか、リップによる抵抗というよりもボディ全体で水を纏ったような、若干ねっとり感のある引き抵抗です。


こんなルアーでやる必要はないでしょうが、小刻みなアクションをつけるのには適していなさそうですね。


レンジはウェーディングで普通に使ってみた感じ、水面下20〜30cmといったところでしょうか。


ただ、ダウンに入ったり、遠距離でティップを下げたリトリーブとかだと、30cmよりもう少し潜るかなという印象です。


先述の通り浮力が低めの設定のようなので、一旦レンジが入るとそこからのレンジキープは得意なタイプで、極低速でリトリーブしても、浮き上がって水面に出てしまうようなことはなさそうです。


また、サヨリパターンではまず使わないようなファストリトリーブでも水面を割るようなこともなく、安定した泳ぎを見せてくれます。



どんなシーンで有効か?


 このシャローアッパースリム160F-SSR、もちろんサヨリパターンでの使用を意図して購入したのですが、実際に使ってみて、思ったよりも汎用性ある大型ミノーって印象を受けました。


メーカー解説文にある通り、レンジとサイズがマッチすれば、サヨリ以外にも色々なベイトパターンで活躍してくれるかもしれませんね。


個人的には、もう少しサヨリに振った大人しめのアクションを期待してたのですが、他ベイトパターンも視野に入れてこういう仕上がりなのかもしれません。


サイズ的にはズバリ「パラガス」のライバルですが、パラガスが高浮力で比較的キレのある泳ぎであるのに対して、こちらシャローアッパースリムはそれよりもう少しゆったりかつタイト目な泳ぎ。


シャローを攻めるためにロッドを立てて無理やり使っていたパラガスに比べてシャローでのレンジキープもさせやすく、飛距離もパラガスよりだいぶ上なので、ルアーの特性を掴んで使えば、きっとサヨリパターンでの強力な武器になってくれると思います。


ワタクシはまだこの記事を書いている時点で使い始めてまだ2回目、1バラシがあっただけですが、同行者はこのルアーで早速ナイスサイズを上げていました。


実釣能力もバッチリといった感じですね。


一つだけ使っていて不満に思った点をあげると、ラインアイへのスナップが通しにくいこと。


カップ状のリップ形状ゆえに、特にエバーグリーンのEGワイドスナップ#2との相性は最悪(笑)。


まあサヨリパターンってそうそう頻繁にルアーチェンジするものでもないので、これでも良いのかもしれませんが、接近戦も多くなるシャローのナイトゲームでは、暗闇でもノーライトでルアーチェンジできるのが必須の要件。


飛びや泳ぎの追求も非常に重要なところですが、メーカーさんにはぜひともこういう細かい使い勝手にも気をかけて欲しいなと思います。


それはさておき、シャローアッパースリム160F-SSR、まだ使い始めて間もないですが、個人的にはサヨリパターンの新たなメインウェポンになってくれるかもしれないポテンシャルを感じました。


これは今シーズン、正直かなり期待できるルアーだと思います。


決して安いルアーではありませんが、一本試しに買ってみても決して損はしないと思いますので、ぜひ一度手にとってみてください。


とりあえずの一本にオススメなのがズバリこのサヨリカラー。

都市部の明るいナイトのサヨリパターンで安定した釣果が出るのはこのカラーですかね。

月明かりのある水のクリアな干潟などで抜群に活躍してくれそうなのがこのカタクチRB。

パール系で汎用性高そうなこのカラーもバリエーションとして持っておきたいですね〜。


なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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