どんなルアー?
メーカー説明文を引用してみましょう。
河川に最適化された軽量鉄板バイブ
金属的な水切り波動を持つ鉄板バイブが、日中の河川で狙うシーバスに効く事は以前から感じていた。しかし流速の速いエリアでは引き抵抗が重く、暴れてしまい、使い切れない事が多かった。そこで河川に最適化された鉄板バ
イブを開発することとなった。
流れの中で暴れず、軽快な使用感を求めた結果出来あがったのが、この「リバーフロウズ72」。
流速に合わせて3つのラインアイを使い分けることができ、ダウンでの強烈な流れに入っても引き重りせず、暴れないタイトなアクションを特徴とする。
また、独自のバンパー「エスケーピングジョー」も重要なポイント。このバンパーが流速の速い河川に多い、非常に厄介な岩盤質のボトムやその他の障害物を回避、根掛かりを大幅に軽減させる。
(http://www.ima-ams.co.jp/blog/wp-content/uploads/2015/03/news05_01.pdfより引用)
名前から想像できる通り、河川生まれの鉄板バイブだそうです。
72mmというサイズと見た目から、もっと重めをイメージしますが、重量は15グラム。意外と軽量です。
キャストフィール
これも見た目からは飛行姿勢に不安を抱かせますが、回転することなく素直な軌跡で飛んでいきます。大きさがあり重量が軽いため、特別ぶっ飛ぶという訳ではありませんが、安定した飛距離が出るタイプのようで、キャストフィールは悪くありません。
アクションとレンジ
見た通り、前後合計3つのアイがありますが、いつもの浜で実際にこれらのアイを使い分けて試してみたところ、前アイは非常に引き抵抗が軽く、またアクションもタイト、かつどこか「抜け」がちな、緩いアクションになるようです。
この時比較的水平に近い姿勢で泳いでいる様子。
おそらく、河川でダウンで使用する時を想定したラインアイだと思われ、早いカレントをダウンで攻めるときや、高速リトリーブする場合でもない限り、あまり使用頻度は高くないアイかと思います。
続けて中間のアイですが、こちらは引き抵抗も適度に軽く、高速リトリーブでも充分使いやすいです。アクションも、引き抵抗の軽いバイブレーションが安定して出ている感じで、フォールからリフト時のレスポンスも前アイに比べて格段に良い。
個人的には、海で使うには最も汎用性高く、扱いやすいラインアイだと思いました。
なお、アクションは鉄板にしては珍しく?前アイとこの中間アイを使ったときには、尻を横方向に振るウォブリングだけではなく、ローリング的な動きの要素も見てとれました。
水中映像などが公開されていないようなので確認できませんが、コレはちょっと鉄板にしては珍しい動きかなと思います。
そして最後尾のアイですが、こちらのアイでは引き抵抗は前2つに比べて大幅に大きくなります。そして、最もルアー本体が前傾姿勢になり、バイブレーションのバタつき感も大きくなります。
おそらく、リフト&フォールでのピンでの使用や、河川でのアップでの釣りを想定したアイなのでしょう。
個人的にはその引き抵抗の大きさから、海で使う分にはこのアイは使わないかな?と思いました。
レンジに関しては鉄板バイブなのであまり述べても仕方無い(使い方によっていくらでも変わる)のですが、使った感触では邪道の冷音などと同じような感覚の深度で泳ぐようです。
いつもの浜のような水深1~1.5m帯でも、比較的ボトムコンタクト少なく使用することができましたので、鉄板ながらシャローにも向いている部類だと思います。
どんなシーンで有効か?
もう一つこのルアーの特徴で忘れてはいけないことは、ヘッド部分に飛び出したバンパーともいうべき「エスケーピングジョー」。
シャローで鉄板を使うとなると、必ず起きるのがボトムコンタクトとそれに伴う根掛かり、そしてヘッドつぶれやメッキ剥げ。
このルアーがターゲットとしているシャローや河川での釣りでは、このアゴが、優れた障害物回避性能を発揮してくれ、根掛かりがとても少ないところは非常にうれしい特性。
またこのアゴは同時に、ヘッド部分の鉛のメッキ剥げや変形を防止してくれる効果も高い。
このように、ルアーの狙いに合わせた設計をしてくれることは、使い手からすると非常にありがたいところで、個人的に非常に気に入っているディティールです。
この障害物回避性能を活かしてシャローを果敢に攻められ、流れの強さに合わせてアクション特性を選択でき、軽めの引き心地とウェイトを持つこのルアーは、やはり河川でのゲームに非常に有効だと思いますが、河川だけにとどまらず、シャロー全般でとても使いやすいルアーだと思います。
試しにいつもの浜で使ったら、キビレが釣れましたが、おそらくチヌキビレの類にも非常に有効。
あまり売れていないのか、釣具店でもあまり目立たない存在のルアーですが、結構出来のいいルアーだと思います。
ただ一つ残念なところは、鉄板ながら1300円と高額な部類に入るその定価。
もうちょっとお安ければ、複数色揃えたいんですけどね・・・
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
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