エンヴィ95、105は、数ある引き波系ルアーの中でもひときわ個性あふれるルアーだと思います。 上の2本は兄貴分の125MAX。 |
どんなルアー?
エンヴィ95は全長95mm、自重8g。エンヴィ105は全長105mm、自重11.1g。
水面~サブサーフェースをターゲットにした細身の引き波系シンキングペンシルです。
あご下についたキールとカップ状のヘッド形状が特徴的ですね。
どんなルアーなのか、メーカーHPから引用してみましょう。
Envy95
105に比べ、少しクイックで小刻みな蛇行アクションです。水深0〜20cm弱を目安に使用できます。ウェイトは小さく軽い分、浮き上がりが早く、「止水域や湾奥などでのバチ抜けの時期」に特に力を発揮してくれるモデルです。地域にもよりますが、6月初旬頃の小さなカタクチイワシが接岸する時期や9月初旬頃の20cm未満のクイックなサヨリを捕食している時には、95が圧倒的有利に活躍してくれます。また、105に比べ、軽量ではありますが、飛距離に大きな差はなく、キャスト時にストレスを感じる事なく使用して頂けます。
対応フック:オーナー・ガマカツ #10×2個・対応スプリットリング:#1
weight: 9g length:95mm price:¥1,410
Envy105
95に比べ、少しナロー気味のアクションです。 水深0〜30cmを目安に使用できます。95に比べ浮き上がりが若干遅く仕上がっているため、「流れのある川などでの流れバチ」、「デッドベイトを模す」には最適なモデルです。夏のカタクチイワシのシャロー攻略や、秋終盤の20〜30cmのサヨリを捕食している時には105が圧倒的有利に活躍します。
対応フック:オーナー・ガマカツ #8×2個・対応スプリットリング:#2
weight: 11.1g length:105mm price:¥1,510
キャストフィール
キャストフィールはいずれもボディサイズ、重量を鑑みると平均的といえます。
95も105も似たような飛距離で、105の方が若干遠くに飛ぶ感じ。
ライバル?であるマニックシリーズと比べると、エンヴィ95はマニック95と同程度の飛距離で、エンヴィ105はマニック115と比べるとだいぶ飛距離は落ちますね。
固定重心故か、いずれのサイズも丁寧にロッドを曲げてキャストすることが飛距離アップのコツのようです。
すば抜けて飛ぶというわけではないけれども、細身のフォルムを活かしてストレスなく飛ばせるといった感じでしょうか。
アクションとレンジ
狙うレンジは95が水面~水深20㎝、105が水面~水深30㎝まで。
泳ぎは尻下がりのローリングですが、95の方がボディが小さい分、多少ピッチが速いように思います。
また、頭部のカップのような形状のせいでしょうか、リトリーブの速度を上げると、頭部を中心としてボディを左右にタイトに振るスラロームアクションも起こします。
この左右への「振り」がポイントなのですが、DUOのマニックやメガバスのカッター、imaのアルデンテなど、ライバルといえる水面直下系ルアーがいずれも、V字の引き波をだしながらローリングだけをするタイプのものが多いのに対して、このエンヴィのアクションは、ボディを左右に振ることで、その引き波が「蛇行する」ことに、このルアーアクションの最大の特徴があると思っています。
速度を上げると、テールスイングの幅が大きくなり、同時に、時折カップ状のヘッドでスプラッシュを上げるようなアクションも出せます。
リトリーブスピードによって、いろいろ小技が使えて、なかなか複雑な動きを出すルアーですね。
エンヴィ105のスイム動画
浮き上がりやすさでは、95>105の順番でしょうか。
105は特に浮き上がりが抑えめであるため、より流れある中での釣りを得意としていると思います。
一方、浮き上がりが控えめであることから、105はスロー過ぎるリトリーブでは意外とレンジが入ってしまうため、極浅シャローでは注意が必要です。
(私もコレで根掛かりさせて一本失ってしまったことがあります。ちなみに、105はボディに対して少々大き目のフックがついていますので、少しサイズダウンさせてあげても良いかと思います。)
特にこのルアーに関しては、明るいうちに試投して、リトリーブスピードと浮き上がり、アクションの関係を目で見て体で覚えておくことが重要だと思います。
どのようなシーンで有効か
そのフォルムからわかる通り、バチ抜けやサヨリパターンで威力を発揮するタイプです。
サブサーフェース、弱ローリングメインでスラロームも入るアクション、流れに強いというのがこのルアーのキーワードですが、私自身は、主にバチ抜けシーズンに水面直下を攻める使い方で実績を上げていて、表層を攻めるマニックシリーズと、そのアクションや浮上性能の違いから流れの状況によって使い分けたり、ローテーションしたりしています。
特に、水面よりもわずかに下、数センチ位のレンジを攻めたい場合によく使います。
ですが、このルアー、アクションの多彩さからもわかる通り、バチに限らず意外と対応するベイトの種類は多く、バチ抜けシーズンを外した時期でも結構実績があり、通年使える汎用性があるのかなとも思っています。
95、105サイズとも、それぞれ発売直後に買って、これまで結構使ってきたつもりですが、なかなか特徴の掴みにくいルアーです。
それだけに、いろいろなシーンでまだまだ試行錯誤してみる余地がありそうな、可能性を感じさせるルアーだと思います。
バチ抜け時期のローテーションの主要メンバーとして、またトウゴロウやサヨリなどフィッシュベイト系時期でのシャロー攻略用として、持っていて決して損はないルアー。
お持ちでなければぜひ手に取ってみてください。
なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。
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