2018年3月1日木曜日

タックルについて シマノ '16 エクスセンス LB C3000MXG のインプレ

先日、久々にリールを新調しました。



この度選んだのはシマノの'16 Exsence LB MXG。今回は、このリールの紹介と実釣でのインプレ記事を書いてみます。

'16エクスセンスLB。マットブラックに統一されたカラーリングはエクスセンスインフィニティとのマッチングも最高。


どんなリール?



シマノのシーバス用LB(レバーブレーキ)リールのフラッグシップモデルです。



これまで'10ExsenceLB、'13ExsenceLBと、3年おきに新モデルがリリースされてきていますが、従来型が中堅LBリールであるハイパーフォースをベースモデルにしていたのに対して、この'16モデルではLB最高峰機種である'15BB-Xテクニウムをベースモデルにしています。



その為、定価9万円台、実売で6万円台後半〜7万円台と、かなり高価格なリールになってしまいました。



ちなみに、'11に登場したExsenceLB SSは、同時期のエントリクラスのLBリールであるBB-Xデスピナが、'15に登場したExsenceLB C2000MDHは、’14に登場したBB-Xハイパーフォースコンパクトがベースモデルです。


ディティール


 
現在のシマノLBリールの基本形は、'09BB-Xテクニウムでほぼ完成されていたと言えます。



同機種はその完成度の高さからか、'15にモデルチェンジされるまで実に6年もの長きにわたるライフサイクルでしたが、今回’16エクスセンスLBのベースモデルとなった'15テクニウムでは、従来ハンドルねじ込み用の穴があっただけのボディサイドに、新たにプレート状のパーツが設けられました。


外観は大きく変わったように思いますが、基本構造は’09テクニウム時代とそう大差はありません。



事情は分かりませんが、恐らくコレは防水性を考慮したものか、またはSUTブレーキ機('15テクニウムから新設定されたローターのみが逆転する機構)と非SUTブレーキ機で部品共通化を図るための新設計だと思います。



そのほか'16エクスセンスLBC3000MXGに固有のディティールとして、非LBのエクスセンスシリーズと共通の漆黒のボディカラーに共通の軽量T字ハンドルノブ、より肉薄細身となったレバーブレーキ、エキストラハイギアでもスムースなリーリングを出来るよう通常より5mm延長されたロングハンドル(MPG版では50mmノーマルハンドル)、大径化されたドラグノブなどが挙げられます。



フィーチャー



上記のとおり、ベースは'15のテクニウムなので、基本的にはテクニウム同様なのですが、'16エクスセンス固有のフィーチャーといえば、レバーとブレーキシューの間に弾性部材を組み込むことにより、急激なブレーキ力変化を抑制したレバーブレーキシステム「EXS」でしょうか。



この機構により、レバーの握り具合に対してリニアにブレーキ力が働く事が期待出来ますが、はっきり言って「おしゃれ機能」で、コレを搭載したばかりにテクニウムに比べて大幅に最大ブレーキ力が低下(10kg→3kg)してしまっているのが残念なところ。



シーバスフィッシングごとにきそれ程繊細でシビアなレバーワークを要するシーンはそこまで多くないと感じており、不要な機能じゃないかなと考えています。



逆に、シーバス相手だからブレーキ力は低くてもイイってコトかもしれませんが、ウェーディング中に魚(ボラやんが多いですが笑)がスレ掛かりした時など、取り込み間際に急に走られたりしたらこのブレーキ力では持ちません。



こんなところにコスト掛けるならもっと別の所があるのでは?と思ってしまいます。



また、細かいところではラインローラーのパーツが、ベアリング一体化となった所も従来モデルからの変化点ですが、'16エクスセンスLBではこの部分のみコアプロテクトがほどこされているとか。



詳細は分かりませんが、BB-Xテクニウムがボディ全体にコアプロテクトを施してあるのに比べて、エクスセンスLBがラインローラだけとは、これもはっきりいって残念なところ。



実質的販売価格は殆ど変わらないにも関わらず、ベースモデルが持っている良い点を、その派生モデルでダメにしてしまう理由がよくわかりません。


 

実釣での使用インプレ



なんだか文句ばかり書いてしまいましたが、実釣で使用した感じは総じて好印象でした。


巻きが重いと言われるXGですが、'09BB-Xテクニウムのハイギアと比べてもさほど巻きの重さは気ならない程度で、ノイズも少なく滑らかかつクリアな回転フィールと言えるでしょう。


もちろんスプール周りの機構も従来品と一緒なので、旧機種のスプールも問題なく使えます。
写真は’13エクスセンスLBのスプールを装着したところ。LBリールはワンタッチでスプール交換できるところもイイですね~。


勿論、シマノリール特有のギアの死点でわずかに感じるカタコトノイズは完全に消し去る事はできませんし、機構上どうしても非LB機の巻き心地には敵いませんが、クリアランスが詰まったしっとり感のある巻き心地は、実戦で長時間集中力を保って巻き続けられそうで、充分価格に見あったものだと思います。



LB他機種に比べて細めのレバーは最初は戸惑いましたが、馴れれば使い勝手も悪くなく、ON/OFF切り替えのクリック感もはっきりしていて良いと思います。



ドラグに関しても、あまり使っていませんがまあ滑かで充分な性能ではないでしょうか。



基本的に巻き心地が滑かなことも手伝って、XGの特性とも言える流速感知能力は非常に高く、ルアーの僅かな引き抵抗の変化も感じ取りやすいです。



また、魚が掛かってからのやり取りでも、マグネシウムボディから来る剛性感は安心感をあたえてくれ、XGながら不足を感じない巻上げ力も有していると感じました。



ただ、やはり実釣で使って見ると、大きく不満を感じたところもありました。



それは、リールスタンドが取り付けられないところ。



良くないとは分かっていても、釣った魚の写真撮影やちょっとした休憩時に、地面にタックルをおくシーンは多いわけで、そんな時リールスタンドがないことは本当に不便に感じます。



ハンドル取り付け側のプレートを部品注文して入手したら、ここにリールスタンドを取り付けられるのでは?とも考えましたが、プレート本体のハンドル取り付け穴にはネジ山が切られていませんでしたので、従来のねじこみ式の夢屋リールスタンドなどを取付けることは不可能なようです。



コレは実に不便なので、サイドプレート一体型でも良いから是非ともシマノさんにはリールスタンドを販売して欲しいものです。



あともうひとつ、コレは好みの問題ですが、不満に思ったのがT型ハンドルノブ。



軽量で滑りにくく、漆黒のカラーデザインにマッチしている点は良いのですが、このハンドルノブ、冬場のように厚手のグローブを装着してのリトリーブでは若干小さくてつまみにくく、またXG用の長め55mmハンドル長にもマッチしていないように思います。



ノブのカラー(軸受け)部分が樹脂製になっている所も、テクニウムのハンドルノブ(カラーはアルミ製)に比べてイマイチですね。



試しに'13ExsenceLBまでで採用されていた丸形ハンドルノブに交換してみましたが、やはりコチラの方がはるかにしっくり来ました。


コレコレ。先代Exsenceシリーズについてた丸形ハンドルは本当に使い勝手が良かった。



気になる方は、釣具店でパーツ価格表を見て注文出来るので、是非部品注文して交換してみてください。



2019年には夢屋からカスタムパーツとして販売開始されましたね!


まとめ '16ExsenceLBは買いか否か



総合的に見て、'16ExsenceLBは、シーバス用LBリールとしてはとても完成度の高い良いリールで、シマノ派でLB派であれば、まず買いかなと思います。



しかし、上記のとおり、ベースモデルとなった'15テクニウムと比較すると、価格帯はほどんど同じであるにもかかわらず、残念な機能劣後があるのも確か。



やはりテクニウムは王者の風格。細かいところも見ればこっちが上か。


EXSブレーキ搭載によるブレーキ力低下とコアプロテクト範囲の局所化は本当に残念でなりません。



同じ価格帯なので、見た目のデザインやイメージに拘りがなければ、実用性の面では間違いなくBB-Xテクニウムの非SUTブレーキ版の方がバリューがあるよう感じますね。
 


レバー形状が好みでなければ、パーツ注文で後からいくらでも変えられます(取付も分解不要でネジ2本で気軽にぽん付け可能)ので、どっちでも良ければいっそのことテクニウムを選んだ方がいいでしょう。



ワタクシも長年'09テクニウムにストレートレバーを付けて使っていました。



なお、これらのモデルが出た後、'17モデルのハイパーフォースでは更に防水性能を高めたX-プロテクトも実装されています。



’17ハイパーフォースは無敵の最新フィーチャーてんこ盛り。

カラーリング含めた見ための好き嫌いがわかれそうですし、テクニウムクラスには巻き心地は劣ると思いますが、初期投資と維持コストがより安いことを踏まえれば、あえてコレをシーバス用として選ぶのもアリだと思います。



たまたま登場したタイミングの問題かもしれませんが、あと一歩、もう少しのところで、本当の意味での最高峰LBリールとは成れなかった感がある'16エクスセンスLB。



出来がイイだけに、細かなアラが余計に目立ってしまいますが、コレもシマノリール愛があってこその発言でございます。



残念なところは、ぜひとも次期モデルで解消、改善されることを祈ります。



テクニウムのモデルライフサイクルを考えると、次期モデルは最短でも2020年以降の登場ですかね〜。




0 件のコメント:

コメントを投稿