以来、色々な銘柄を試しに使ってきましたが、やはりこの8本撚りラインは使用感が素晴らしく、これまであまりハズレの商品に当たった記憶がありません。
これまでのお気に入りはYGKよつあみのG-Soul X8 UpgradePEとクレハのシーガー R18完全シーバス。
いずれも引っ張り強度が高く、実売もそこそこ安いのでコストパフォーマンスがいいところが特徴です。
しかし、ひと昔前は5000円くらいが当たり前だった8本撚りも、最近はラインナップも増えてきて、150mで実売2000円を切る商品も多くなってきました。
そこで、ワタクシも廉価版のPEラインを試してみようと、今年の年初にクレハのシーガーPE X8を買ってみました。
どんなPEラインか?
2017年にクレハ合繊株式会社のシーガーブランドから発売された廉価版の汎用PEラインです。
10mごとにオレンジ、青、赤、緑、紫と5色に色分けされたラインで、引っ張り強度は1号の太さでMAX 20ポンド(約9.1kg)、Ave18ポンドです。
メーカーHPより説明を引用してみましょう。
【高感度】当社PEシリーズで最も伸びが少ないグランドマックスPEを採用。(クレハHPより引用)
【高強力】8本組を採用し強度を徹底追求。
【高視認性】新ピッチマーキングを採用し視認性を徹底追求。
【バリュープライス】コストパフォーマンスを徹底追求。
精細な釣法に対応した0.6号から、青物などの大物狙いに使用できる6号まで幅広い号柄をラインナップしています。
巻いてみた印象
実際にスプールに巻いてみると、糸巻き量表示通りの長さを巻くことができます。
これはつまり、号数表記が適正である証拠。
PEラインでは、明確な直径の測定基準が近年まで決まっていなかったこともあり、号数表記はメーカーによりまちまちで、その為標準直径に基づくスプール標準糸巻き量を信じて巻くと、ラインが巻ききれない(余ってしまう)ような事象がよくあります。
'16ExsenceLB(スプールは'13のもの)に巻いてみたらこんな感じ。 |
しかしこのラインは、上位クラスのR18完全シーバス同様、ジャパン規格の標準直径表記を守った製品のようですね。
ラインを触った感触としては、一言でいうと「しなやか」。
近年よく見かけるハリやコシが強いタイプではなく、柔らかく軽い感じのPEです。
ハリやコシは、よくメーカーの宣伝文でも訴求ポイントとして挙げられることが多いですが、実際のところは厚手のコーティングにより実現されている場合がほとんどで、数回の実釣使用で大幅に使用感が変わってしまうラインも多い為、ワタクシ個人的にはあまり信用していません。
むしろこのシーガーPE X8のように、PEライン本来の特性が出ているようなラインのほうが、購入後の使用感の変化も少なくて良いかと思います。
キャストフィール
2日間ほど実釣で投げ倒しましたが、さすがに8本撚りだけあってキャストフィールは良好、糸鳴りも少なく、使用感は悪くありません。
また、R18完全シーバスは使用初日から結構激しく色落ちするタイプのラインでしたが、このシーガーPE X8ではそのような色落ちはありませんでした。
しなやかなPEでありがちなエアノットも1回だけ起きましたが、厚くコーティングされたラインと違ってライン同士の変な食いつきも少ないためか、引っ張ると簡単に解けてくれました。
軽い感じのため、風などによるラインスラックは比較的出るほうだと思いますが、大したディスアドバンテージにはならないと思います。
強度面ではどうか
カタログ情報による引っ張り強度は1号で最大20ポンドと、G-SoulX8やR18完全シーバスに比べると若干弱い感じでしょうか。
20ポンドリーダーを結んだ状態で、実際に根掛かりしてラインブレイクしてしまった(翌日、ルアーは海底から回収しました)のですが、その時の感触からも、やはりわずかながら上記2ラインに比べて引っ張り強度は弱く感じました。
推測ですが、廉価版の汎用PEということでコストダウンのために繊維のピッチがこれらより緩く編まれていて(原糸の使用量を減らせるため)、わずかに強度が弱いのかもしれません。
しかしながら、数値的に同一径の4本編みPEと比較したら十分と言える引っ張り強度で、実用性の面では申し分ないと思います。
総合評価
初めて購入した廉価版PEラインでしたが、予想に反して使用感は上々、非常に好印象を抱きました。
恐らくはコーティングや編みでコストダウンが計られているのでしょうが、品質面では決して不足を感じることはなく、むしろPEライン本来のクラシカルでナチュラルな使用感を持った良いラインだと言えそうで、これで長期間使用してみて耐久性も良さそうなら、充分リピート買いの候補になってくれそうです。
例えるなら厚化粧をしていないPEライン。真面目ないい子だと思います。しかし実釣性能は申し分なしです。
ご興味ある方は是非試してみてください。
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なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。
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