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バチ抜けルアー引き波系3種の神器、使いこなしのタクティクス

2018年2月23日金曜日

DUO インプレ バチパターン バチ抜け メガバス ルアー レビュー 使い方 邪道 評価

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いよいよ今年も開幕したバチパターンの釣り。


バチパターンと言ってもいろいろな釣り方がありますが、その中でもこのパターンを大きく特徴付ける釣りといえば、水面引き波系ルアーでの釣り。


ワタクシが若いころよくやってたグレのフカセ釣りに相通じるものがあるような気がして、大好きな釣り方です。


水面引き波系ルアーの中でも、特に個人的にDUOのマニックメガバスのカッター邪道のEnvyシリーズは、この釣りになくてはならない3種の神器だと思っています。


今回は、これら一見似た者同志の3強ルアーシリーズを現場でどう使うのか、ワタクシなりの戦術をご紹介したいと思います。


とりあえずのサーチはマニック115かEnvy125MAXから


釣り場についてまずサーチするシーンでは、マニック115かEnvy125MAXを使うことが多いです。


理由は明確で、これらのルアーは同じ引き波系の中でも比較的ボディサイズがあり(とはいえ、大きすぎない)、よく水を受けるため、流れの方向や速度を感じ取り安いからです。


マニックシリーズはサイズバリエーションが豊富。中でも115サイズは引き波系としての基本性能が高く使い勝手が良いため、最初の一投から出番が多い。




まず近距離、上のレンジから攻めるのがルアー釣りのセオリーですが、ワタクシの場合は普段オープンエリアのシャローでの釣りがほぼ100%なので、遠投も効く少し大きめのルアーでひとまず広く探ってみて、射程距離内の流れの状況を感じるところから始めることが多いです。



もちろんこの2本は汎用性も高いため、バチの釣り限定なら一日の釣りがこれだけで完結してしまうこともしばしばです。


若干マニックより速い展開に使い勝手がイイのがEnvy125MAX。


後でも述べますが、あえて2本の違いをいうなら、マニックよりもEnvyの方が若干速めのリトリーブスピードに向くので、通常ならマニックを、流れがある場合や少しレンジを入れたい場合、速めのテンポで広く撃っていきたい場合は、Envyの方をチョイスします。

※マニック115のインプレはコチラ
Envy125MAXのインプレはコチラ





風、流れがない穏やかな状況ではマニック95


風や流れがなく、水面が静かな状況では、フィネスかつスローに攻めることができるマニック95の出番です。


止水やフィネスな展開ではマニック95。魚の吸い込みも意外とイイです。


このルアー、マニックシリーズの中でも特に浮き上がり性能が良く、極スローな速度域でも確実に水面を引き波を立てて泳いでくれ、アクションも引き波も微細であるため、スレにも強そうです。


バチ抜けシーズンは無風、月夜、流れなしといった状況にも度々出くわしますが、そういうシーンにぴったりハマるルアーですね。

※マニック95のインプレはコチラ




多少の風、流れのある状況ではカッター90



多少風があったり、流れが効いている状況では、マニック95よりもカッター90をチョイスすることが多いです。


カッター90の方がマニック95より若干対応スピードレンジが速めで、アクションが相対的に緩く、大振り(とはいえ、両者の違いは僅かですが)であるため、多少の風や流れの中でより扱いやすく、引き波アピールが立てやすいからです。


中距離でライン先行のドリフトがやりやすいのも特徴ですね。


リアルな表面処理が特徴のカッター90は中近距離戦では非常に汎用性が高い。


このようなシチュエーションで同じマニックシリーズで狙うなら115を、さらに流れが強く効いている状況では、よりスピードレンジが速めのEnvy105を投入します。

※カッター90のインプレはコチラ
Envy105のインプレはコチラ






荒れた状況ではマニック135かカッター115



春一番など強い風が吹く日、またその風により水面が波立っているような状況は、一般的にはバチ抜けの釣りには向かないと言われていますが、ワタクシはそうは思いません。


これまでにもそのような状況で、水面引き波系ルアーで数々の釣果を上げてきました。


表面では荒れ模様でも、海の中ではバチ抜けが起きている、あるいはバチを意識した魚がうろついているのでしょう。


そんな時に多用するのがマニック135とカッター115。


両者とも結構な重量級ルアーであるため、たとえ逆風の中でも安定した飛距離を出してくれるとともに、着水後はその重量を活かして、しっかり水面下で踏ん張っってくれることで、無闇に風になびくラインに引かれて水面を滑ってしまうこともありません。


逆に、荒れていない状況や近距離戦では、 ウェイトやボリュームから来る着水音が大きすぎるため、イマイチ向いていないと言えそうですね。

※カッター115のインプレはコチラ
マニック135のインプレはコチラ





少しレンジを入れたい時はマニックフィッシュ88かEnvy105


 この記事でご紹介しているルアーはいずれも水面直下の引き波系ルアーですが、当然、水面よりもレンジを入れて使いたい場合も出てきます。


20cm以上レンジを入れるなら、これらの3種のシリーズ以外のルアー(例えば、シマノトライデントシリーズやダイワのレイジーシリーズなど)を使ったりしますが、水面より僅かにレンジを入れたいような場合は、マニックフィッシュ88とEnvy105の出番です。

マニックフィッシュ88は食わせの能力が高く、まだ寒い早期のバチパターンから晩期のクルクルまで幅広く活躍してくれる。


マニックフィッシュ88はマニックシリーズ共通のマニックムーブが水面下で出せるだけでなく、リトリーブスピードを上げれば尻振りのアクションも出せる多芸なルアーで、スピードコントロールはちょっと難しいですが、使いこなせれば強力な食わせの武器になってくれるルアーです。


Envyシリーズは左右に蛇行する独特な引き波が特徴ですが、もう一つシリーズ共通の特徴として、対応スピードレンジがマニックシリーズやカッターシリーズより若干速めであることが挙げられます。


そのため、あまりにスローなリトリーブでは沈降していってしまいがちですが、この特性を活かしてあえてレンジを入れて使いたい時に、シリーズ中最も浮き上がりが抑えられている105サイズを多用します。

マニックフィッシュ88のインプレはコチラ
Envy105のインプレはコチラ




その他


上記以外の使い分けでは、例えば高速で水中を泳ぎ回るクルクルバチのタイミングなどでは、より速いリトリーブに対応し、多少レンジを入れることもできるEnvyの95、105サイズを多用します。


個人的には比較的登場頻度が低いEnvy95も、クルクルの時期にはよく活躍してくれる。。


もちろん、対象となるバチのサイズやフォルムに近づけるため、マニックフィッシュ88を使うことも多いです。


また、現在実釣で色々試しているところですが、2017に発売されたマニックフィッシュの99サイズも優秀だなと感じています。


88よりも重量があり飛距離が出るぶん沈降速度は速めなので、スピードコントロールは慣れが必要ですが、そのボディフォルムから水の掴みもよく、水中での踏ん張りも効いて、比較的海況によらず使えるため、とりあえず広く探るためのサーチ用に適しているかなと思っています。

Envy95/105のインプレはコチラ
マニックフィッシュ99のインプレはコチラ






3種の神器 使い分けのまとめ


上記をまとめると大体こんな感じでしょうか。


〇対応するスピードレンジは、遅い順に マニック < カッター < Envy

〇流れの状況によって各シリーズを使い分ける
 同クラスサイズなら マニック < カッター < Envy の順に流れに強い

〇遠距離用、近距離用で各シリーズの大小サイズを使い分ける

〇荒れた状況では踏ん張りの効く重めのサイズで対応

〇僅かにレンジを入れるならEnvyかマニックフィッシュが向く


最近のシーバスルアー全般に言えることですが、バチ抜け用ルアーも種類が充実してきて、スピード、レンジ、アクションとも大抵の状況をカバーできるようになってきましたが、特にバチ抜けの表層系の釣りでは、上記3種のシリーズだけでも、幅広いシチュエーションに過不足なく対応できると思います。


状況に合わせて自らチョイスしたルアーで目論見どおり魚をキャッチできたら言うことなしですよね。ルアー釣りの醍醐味の一つだと思います。


多数のルアーが市販され情報過多なこのご時世ですが、上記3種は引き波系では間違いない実力を備えた実績多数のルアー。


このバチシーズン、もし使うルアーに迷われたら、この3種を軸に釣りを組み立てられてみるのが良いと思いますので、是非試してみてください。



なお、2022年以降の釣行記は別サイト「スモールフィッシング」に、タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は「続・スモールフィッシング」にお引越ししています。

よろしければこれらのサイトもご覧になってみてください。

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